ゴースト・イン・ザ・シェル ブルーレイ+DVD+ボーナスブルーレイセット [Blu-ray]

監督 : ルパート・サンダース 
出演 : スカーレット・ヨハンソン  ビートたけし  ピルー・アスベック  チン・ハン  ジュリエット・ビノシュ 
  • パラマウント
3.12
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本棚登録 : 264
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102559663

感想・レビュー・書評

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  • あんまり乗り気じゃなく観たのだが、面白かった。
    全体的に重苦しい雰囲気が映画を包んでいる。
    原作は未読。アニメ映画の方を観たような、観てないような...。

    スカーレット・ヨハンスンはAI、宇宙人、と人外を結構演じている。
    今回は脳以外は人造人間。
    整いすぎた容姿と、ムチムチバディ、セクシーなしゃがれ声がそういうキャラを想起させるのかなー。

    映像は美しく、見ごたえがある。

    音楽は「ゼロ・グラビティ」みたいな重低音が響く重厚なものだった。

    日本人キャストのふたりも良かった。
    ‘ビート’北野たけしは渋くカッコ良く、桃井かおりは暗く冷たい世界で、あたたかく確かな存在感。


    クライマックスの
    「一緒にいこう、ここは我々の住む世界じゃない」
    「嫌よ、この世界を離れない。わたしはここで生きる」
    「私は永遠に君と一緒だ。君のゴーストのなかに」

    このくだり、すごく好き♪

  • 一番初めの劇場版アニメを遠い昔、公開当時に観た。
    アニメのシリーズは少しだけ観たけどタチコマの声だったかのアニメ声が気持ち悪くて観るのをやめた。

    さて、こちらの実写版は酷評が多いけれど、この上映時間でわかりやすくて端的でコンパクトにまとまっていたから、下手に話を広げすぎるよりも全然良かったんじゃないかと思う。
    普段SFものをほとんど観ないせいか、久しぶりに良い映画を観たな〜と思った。
    全体のデザインや街の色合いも好きだった。
    たけしの滑舌が悪くて聞きづらかったけどまぁ仕方ない。

    素子やバートが外国人の俳優で良かったし、例えば日本人が演じたり撮っていたら(監督していたら)お遊戯みたいに超ヘボくなっていたと思う。
    この作品、まとまっていてすごく良くできていたと思うけどなぁ。
    みんな厳しいな〜;
    私は製作者の作品へのリスペクトをとても感じました。


    ただこのDVDのジャケット(表紙)がとってもダサいね。

  • 攻殻機動隊好きの上司に「改めて入門するには、何から入れば良いんでしょう?」と聞いたところ、何でもいいんだ的な回答をいただき、手近にAmazon videoで見てみました。
    遙か昔にマンガ版を友達に借りて読んだなぁというくらいでしたが、面白かったです。入門とかあんま堅苦しく考えるものでもないようで。ストーリーは理解しやすく、映像美もあいまって90分超を退屈せずに見通せました。
    たけしの滑舌は、職場にもっと滑舌が悪い人がいたので気になりませんでした(笑

    ちなみに、日本語やゲイシャロボがいる街にもかかわらず、見た目が明らかに香港、というつくりもそれはそれで面白く。古びた高層住宅のビジュアルもグッと来ます。
    あと、スカーレット・ヨハンソンでさえも漫画版の草薙素子の体型には及ばない感があって実写化の難しさを感じました。。

  • 私は原作未読で、押井守の「GHOST IN THE SHELL」を1回見ただけだが、押井版よりもストーリーやキャラクターが単純化されていて理解しやすかった。それでいて、押井版を再現した美麗なカットも多く、「あっ、このシーンあったな…」と記憶が蘇る。

    スカーレット・ヨハンソンは『アベンジャーズ』のような強くワイルドなイメージがあるが、本作では孤独であどけない表情を見せていて、美しい。
    あとは、電脳世界が交じり合った香港の光景が好きだ。極彩色で猥雑な活気に満ち溢れた光景に、ワクワクする。
    義体に人間の脳だけを移植した存在は、人間と言えるのか? 人間のアイデンティティを決めるのは、過去と記憶なのか? そんな命題にも、はっきりとした解答を与えてくれる。

    強いて言えば、少佐とバトーの関係をもう一歩踏み込んで描いてほしかったのと、クゼが作り上げた高次のネットワーク世界をきちんと説明してほしかった。クゼが、心が壊れて妄言を吐いているだけの人物に見えてしまうので…。

    メイキングを見ると、本作は押井版への並々ならぬリスペクトをもって製作されたことがわかる。脇役一人一人に至るまで細かい人物像を設定し、重要なシーンはそのためだけに建築したセットで撮影する。製作に9年かかったのも納得。

    原作ファンは違う感想を持つのだろうが、この映画単体で見るなら、十分な完成度の作品だと思う。もっと評価されてよいし、私は続編も製作してほしいので、あえて星5つ。

  • 人と機械の境界線が消えゆく近未来、脳以外は全身サイボーグの世界最強の少佐(スカーレット・ヨハンソン)は唯一無二の存在。 
    悲惨な事故から命を助けられ、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために完璧な戦士として生まれ変わった。 テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルに到達し、少佐率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する。 クゼというサイバーテロリストは、最先端ロボティクス企業ハンカ社の機密情報が詰まった研究者の脳をハッキングして情報を盗んだ後殺害していた。
    捜査を進めるうちに、少佐は自分の記憶が操作されていたことに気づく。自分の命は救われたのではなく、奪われたのだと。 
    ―本当の自分は誰なのか?犯人を突き止め、他に犠牲者を出さないためにも少佐は手段を選ばない。
    士郎正宗の傑作SFコミックを、ハリウッドが待望の実写化。
    アニメ映画版の「人形使い」との戦いを元に、少佐たち9課が電脳テロリスト・クゼとの戦いと少佐が自らのアイデンティティーを探していく展開を軸に、人間のアイデンティティーがどこにあるのかを原作コミック以上に分かりやすく掘り下げた内容になっている。少佐が光学迷彩を使って犯人を追い詰め格闘するアクションなどルパード・サンダースがアニメ映画版をリスペクトしたスタイリッシュな映像やアクション、スカーレット・ヨハンソン演じる少佐のクールでミステリアスな魅力や少佐とバトーたち9課のメンバーとの絆、少佐が自らの記憶を探していく中でアイデンティティーに目覚めていく心の旅と苦闘は原作コミックやアニメ映画に忠実で、原作コミックやアニメ映画のファンにも満足出来る傑作SFアクション映画です。
    「何者なのかは自らの行動が決める」

  • ここまでのCGを駆使して、
    実写化する必要性はあったのだろうか。
    つまらなくはないし、
    映像は楽しめるのだが、
    でも面白くもないし、
    奇を衒ったり美しさを狙ったりしすぎて、
    派手な割になんだか朴訥。

    翻って、やっぱり押井守監督作品は観るべきだなと、
    しかと心に刻んだのでしたw

    あとは、最近MCUばっかり観ていて、
    スカヨハはブラック・ウィドウが良いって気持ちになりがちwww

  • 是非吹き替えで見ていただきたい。
    声優、俳優ともに最高なキャストで鑑賞することができる。

    昔からよく聞く「攻殻機動隊」を知ることができて良かった。

  • ★4.5

    限りなく★5に近い…!!
    押井守監督バージョンが好きなのだが、それをかなり高レベルで再現していると思う。
    ルパート・サンダース監督がインタビューで「自分が“ここは絶対実写でも見たい!”と思うシーンは入れている」と言っていて、それが物凄くよくわかるし、私もそのシーン見たいと思ってましたよーーーっ!!!と伝えたい。

    素子とクゼの過去の設定は微妙だけど、攻殻機動隊のファン以外にも楽しんでもらう為には致し方ないかなと。
    押井守監督バージョンの哲学的な台詞ももっとあったら嬉しかったけれど、これまたわかりにくいから仕方ないかな〜と。

    吹替え声優がアニメと同じというのも、凄く嬉しかった。

    原作やアニメへの愛や敬意がないとこういう作品にはならないだろうなと、私は勝手に思っている。
    これ以上ない実写化で素晴らしい作品。

  • たぶん半笑いで見るしかないんだろうなぁと予想して鑑賞し、頑張って下げた事前評価を大いに下回る出来にびっくり。
    それも愛のない失敗作(ドラゴンボールとかデビルマンとか)ではなく、愛のあるのに失敗作という路線(進撃の巨人とか)。
    作り手はきっと押井版だ好きだったんだろうなー。
    猿真似と目配せとリスペクトは紙一重だが、本作では限りなく猿真似。
    そもそも押井がこだわった街並みにしても、ただのホログラムに過ぎない。
    押井が正しく「ブレードランナー」を真似、ウォシャウスキー兄弟が「マトリックス」において押井を正しく真似たようには、本作は押井を真似られていない。
    ただただSFっぽい絵を撮るための街並みというか。
    煙が足りないとか言い出すと悪しき原理主義者と言われそうだけど、そうなんだよ。
    (「ブレードランナー」→押井→「マトリックス」→退化。)
    説明台詞が多いため、それを当然と見なした漫画や押井よりは随分深みに欠ける。

    どれだけ漫画や押井がフレッシュだったかと、改めて考えざるを得ない。
    インターネットがまだの頃に「ネットは広大だわ」の先見性。
    魂や意識や心やといったブレを含んでゴーストと提示したのが新しく深かったのに、この映画ではゴースト=魂と断じている。ここも微妙。
    そもそもヌケガラに宿ったゴーストという前提を当たり前に受け入れている漫画・押井に対し、本作では「私って何だったの」と自問する。
    これ、ひどく古臭い。というかはっきりいえば退化だよね。ただ底の浅い自分探しに堕している。
    敵が巨大資本の悪社長という設定も、うんざりというかがっかりというか肩すかしというか。
    どうしても恋愛要素を入れないといけないのか、とか。

    それ以前に身もふたもないことを言ってしまえば、スカヨハは残念ぽっちゃり。あんなに美しかったのに。ビノシュも不細工。あんなにキュートだったのに。
    また、原作有色人種の映画化に際しての白人化……ホワイトウォッシュを批評されることも多いらしいが、それについてはハリウッド的大人の事情だけでなくそれなりのギミックが噛ましてあった。
    ミラ・キリアンって誰よ。え、バトーに眼ぇあるじゃん。がっかり。と思いきや、それは伏線で、ミラは実は、……。バトーの眼はいずれ、……。
    このあたりにフレッシュさを感じないでもなかったが、全体を見ればダサくて古臭くて残念な映画化。

    ところで、たけしは日本語で喋り字幕。桃井かおりは英語。
    吹き替えにおいては、たけしはそのまま。桃井かおりは声優の吹き替えつき。
    このいびつさ。
    ただたけしを起用したかっただけ(アウトレイジさせたかっただけ)じゃないか。そしてたけしが英語を喋りたくなかっただけじゃないか。

    全体的な感想としては、ハリウッドだからしょうがない、という感じ。

  • 日本のアニメ『攻殻機動隊』の実写映画化。
     
    日本からは北野武と桃井かおりが参戦!
    北野武は頑なに日本語しゃべってます(^^;
     
    人工の体に人間の脳を持つ第1号の軍事工作員ミラ。
     
    ある事件をきっかけに、
    自分を造り出した企業ハンカ・ロボティックス社に
    嘘の過去を植えつけられていたことを知る。
     
    事件の真相と自分の過去を解き明かすために
    動き出したミラ。
     
    その驚くべき結末とは?
     
    ここ最近の人間そのものの研究では、
    人間は身体全身でものを考え、
    感情を出していることがわかってきています。
     
    果たして、人間の脳だけを機械に移植して
    それが同じ『ヒト』だと言えるのか?
     
    いろいろ論争の起こりそうな題材ではありますが
    そこは日本のアニメが題材になっている作品。
     
    深いな~、と思いました。
     
    ネタばれしたくないので、これ以上は書きませんが
    原作好きな人はもちろん、
    未来のことを考えることが好きな方に
    おすすめの作品です。

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