第四次ティアマト会戦。この戦いにより、ラインハルトはローエングラム伯爵となる。
そして迎えるアスターテ会戦。ようやく単行本の第1巻に到達である。
三方から包囲されたラインハルト率いる帝国軍が、各個撃破で各方面の同盟軍を打ち破るという、この物語の典型的な各個撃破戦術のお披露目である。
改めて読み返してみると、この戦いの中には様々な物語が凝縮されている。ジェシカとジャン・ロベール・ラップ、ヤンの関係。ファーレンハイトや後に同盟に亡命するメルカッツ提督、「勝てないならば負けなければいい」というヤン独特の思考。後の布石がみごとにちりばめられている。