本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988104107633
感想・レビュー・書評
-
壮大なPVというのが上手く言い得ている。映像は綺麗だし、盛り上がりも曲に合わせて非常にドキドキさせられるものがあり、何より全体を通して爽やかである。
この映画がPVらしいところは主人公二人の内面の掘り下げが感じられず、物語のロマンスと全体のストーリー展開、伏線回収のために生かされた、実質的に名無しの若い男女にも見える点だ。
結局二人がどういう人間なのか、観終わった今でもわからない。片親であることや家の稼業への反発以外に人としての苦悩が読み取れず、限られたそれらの情報も人格形成への影響が見えてこない。
主人公らの言動の描写は入れ替わったときのものが多いが、入れ替わりに戸惑う時期を過ぎた後の本人たちの人格が表れる行動が実にジェンダーのらしさに溢れている。
真っ直ぐさ、思いきりがよく時に喧嘩早いところは男性の、控えめで優しいところは女性のジェンダーステレオタイプと、「男その1」「女A」の扱いの域を出ない。
終盤はかなり急いだ印象がある。展開を理解こそすれど、味わうテンポではないと思った。伏線をちりばめてトリッキーにしたわりに少々ご都合主義な展開だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示