イノベーターたちの日本史―近代日本の創造的対応 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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  • アヘン戦争から幕末、明治維新の頃の日本のイノベーターらのサクセスストーリーを追う一冊。高島秋帆、大隈重信、笠井順八、三野村利左衛門、岩崎弥太郎、高峰譲吉、大河内正敏らが紹介されている。

    圧倒的な列強国を前に江戸幕府が崩れていく様、明治維新によって秩序維持に貢献してきた武士らが見捨てられていく様を見るにつけ、これらを現代日本に置き換えると、どんな現象になるだろうか?と思いを馳せた。例えば、共同体意識や所属の欲求を満たしてきた企業体の解体だろうか、選挙制度から政府のあり方がガラガラポンで変貌するとか。

    ヒエラルキーの縦の序列・忠誠心が瓦解して、フラットな横への信頼に関係性が再編されている。そんな中で、これまで誇りを持って働いてきた多くの人たちの社会貢献が、今や「ブルシット・ジョブ(クソ仕事)」と吐き捨てられている。本書で描かれている時代も、戦後も、あるいは戦国時代もそうであったように、こんな世の中だからこそ、新たなイノベーターが誕生する。

  • 猛烈に面白かった。幕末を駆け抜けた人々の集中力や個人的能力だけがフォーカスされがちだが、諸外国との関係性や経済的観点を俯瞰することで、彼らの焦りと統一された意識について理解できた。

  • 170504〜

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著者プロフィール

一橋大学教授

「2015年 『オープン・イノベーションのマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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