ジャパン・ファースト: 〜日本の問題がクリアに見えてくる「新・国家論」〜 [Kindle]

著者 :
  • 2017年5月25日発売
3.57
  • (2)
  • (9)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (61ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界における日本と、日本人が考える国家について書いた一冊。

    日本人にとって、国家は既にあるもので、家族があって国家という考え方は腑に落ちた。

  • 国家とは何か?その形態の違いは?理解しておいた方が良さそうではある。

  • 1
    「国益」とは何か?について書かれた本です。国によって何を大切にするかが変わるから国益も変わるということでした。
    国によって大切にしているものが違うというのが驚きました、みんな同じじゃないのかって。

    それで一番の肝は日本の「国益」が変わろうとしているみたいです。それがやばいから緊急出版されたのでしょうね。

    TPPの本の時も思いましたが、こういう本で初めて知るくらいだから周りの人はほとんど知らないんだろうな。でもこれをどう伝えればいいのだろうって今回はブクログに載せて伝えることにしました。アマゾンにも書いておこうかな?

  • 短いながらなるほどなぁと思う内容だった。
    日本、アメリカ、中国、イギリスなど各国民が感覚的に抱く心の拠り所が国益の基になるという主張。
    国民性とは改めて興味深いものだと思ったし、日本の現状を国益の視点から見てみると印象がまた変わった。
    国自体が何かに固執して発展を疎かにするのとは別の話で、国民の向いている方向性と為政者の向いている方向性がこのままズレれば国としてまとまるのは困難であるし、筆者の言う(国民が国を嫌う)中国のような国民が国を捨てて出る場所になってしまうかもしれない。
    国民性とはそれなりに歴史や環境があってあるべきものとして生まれたものなんだと思った。

  • 初めて電子書籍でしか販売されていない書籍を読んだ。タイムリーで電子書籍としてサクッと読むのにちょうど良いボリューム。内容はきちんと整理されていてわかりやすく、わりと今の若者世代には受け入れられる主張かと思う。

  • 【国とは何か?】
    国とはなにか?国家とはなにか?実は、この答えはすでに出ています。幻想の一言です。実体などありません。

    国境は隣国同士の綱引きの均衡が取れた地点に引かれた線のことを言っているだけで、いわば暫定線。「その内側は我が国の領土」と言ったところでほとんど意味はありません。実際、バルカン半島の国々では何度も国境が変わっています。

    国とは幻想であり、抽象的な概念です。極端な話、ある日突然、「ここからここまでは俺の領土」と言い出した者がいて、それを守れた者が国を持つのです。それはアメリカを見ればわかるでしょう。1620年、メイフラワー号でヨーロッパからやってきた白人たちが武力をもって先住民族を追い払って作ったのがアメリカという“国”です。北朝鮮でいえば、1945年、朝鮮半島の北側を実効支配したことによって生じた“国”です。クロアチアやスロベニアのようにユーゴスラビア連邦の実効支配力が弱まり、分離独立したことによって生まれる“国”もあります。

    実効支配力=領土で国を語るということは、軍事力を語っているだけにしか過ぎないのです。軍事力は国を構成する重要な部分ではありますが、決してコアではありません。コアとは、国を語る上でゆるぎない部分です。領土がなくなったとしても、人々の拠り所になる部分です。拠り所になる部分さえあれば、人は国を形作っていけるのです、たとえ領土を失ってもです。その最もわかりやすい例がユダヤ人です。彼らの心の拠り所はユダヤ教です。ユダヤ教を深く信じるがゆえにイスラエルの再興を願い、実際それを実現させたのです。ということは国とはなにかといえば、人の思いだということです。国民がその国をどう思っているのか、その思いこそが国のコアになるのです。


    【相手国は何を大切にするのか?】
    アメリカは国を第一にするからダメだと言ってるわけではありません。ヨーロッパはキングのための国だからダメだでもありません。中国は中国共産党の国だから付き合う必要ないというつもりもありません。ただただ国益が違うと言っているだけです。その違いを認識し、理解して行動しましょうと言っているだけなのです。それは自分の国、日本に対しても一緒で、私たちが日本の国益をどう考えているのかを再認識することはとても大切です。結局、自分で自分の大切なものがわからなくなってしまった時、戦争は起きるのです。私たち日本人は家族を大切にする延長上に国の大切さがあります。国土を死守するために動くというのはなかなかできないのです。

    【国のためを思い国に尽くす】
    当の政治家たちには、自分たちが国の形を変えようとしているという意識はありません。彼らは本当に国のためを思い、国に尽くすつもりで働いています。であるのに、なぜ、国の形が変わっていこうとしているのでしょうか?国民の思いと政治家たちの思いが乖離していく一方なのはどうしてでしょうか?実は、国民が思っている“国”と、政治家が考える“国”が違うのです。

    彼らにとっての国とは政権政党のことです 。だから 、 「政権が吹っ飛びますよ 」といって戦々きょうきょうとし 、我々を脅すのです 。政党が第一で国民はあと 。いまの日本の政治家の中で 、これが国益だという意識が蔓延しているのは大問題です 。もちろん 、国民はそんなことは思っていません 。大事なのは自分であり 、自分の家族です 。しかし 、日本を動かす人々はそんなことは欠片も思っていないのです 。

  • 天皇をコーチングしましょう。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苫米地英人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×