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感想・レビュー・書評
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今回の特集は「金融大淘汰」。
銀行が稼げない時代において、これから金融業界はどうなっていくのか、という話である。
だが残念ながら、あまり銀行に関わるような人生を送ってこなかったので、さほど思うところはなかった。
いい歳して恥ずかしいが、銀行マンも大変だなあ、くらいの感想しか持てなかった。
ただ、フィデューシャリー・デューティ、つまり「金融業界は顧客本位の運営をすべし」という指摘があった事には驚いた。
ビジネスにおいて当たり前のことを、今更、さも重要なこととして指摘されているということにである。
金融業界がいかに異質かを思い知らされた。
他には、「知の技法 出世の作法」で、『型』の大切さを問いているのが良かった。
世の中にはマニュアルで対応できない問題が多い。
しかしそんな時に、いきなり「型破りな発想が必要だ」というのは飛躍し過ぎである。
型(基本)をしっかり身につけておかねば、本当に型破りな対応をすることはできない。
型破りと出鱈目は、似ているようで全く違うのだ。
とのことである。
この指摘は、実に的を射ていると思う。
しばしば、マニュアルに陥らないために「あえて」基本を学ばない、という人を見かける。
しかしそれは上っ面の努力だけで、本当に型破りなことをしたいなら、やはりきちんと基本を学び、その上でそれを超えていくべきだろう。
基本とは、先人たちの知恵や経験の結晶である。
その大切さをしっかりと心に留めておきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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