孫正義 300年王国への野望 [Kindle]

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著者 : 杉本貴司
  • 日本経済新聞出版社 (2017年6月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (497ページ)

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孫正義 300年王国への野望の感想・レビュー・書評

  • 血湧き肉躍るストーリー。めっちゃやる気になる。まだまだ出来てない。
    昔読んだ志高くと被るとこはあるけど、やっぱり凄い。

  • ◾️参考になった部分
    若き孫は、日本マクドナルド創業者の藤田田に教えを請おうと考えた。藤田が書いた『ユダヤの商法』に感銘を受けていたからだった。

    300年続く企業を作るための条件はなんだと思う?」 (来た!)  これは間違いなく孫の「入社試験」だ。だが、なぜ300年なのだろうか。全く想定外の質問だった。しばらく考え込んだ三木はひと言だけ答えた。 「それは、多様性です」  300年企業の条件など考えたこともなかったが、三木にとっては答えやすいテーマだった。実は大学の卒業論文のテーマは財閥論で、高く評価されて学部長表彰も受けていたからだ。全く異なる事業を手掛ける企業群が時代の変遷に合わせて中核事業を入れ替えながら生き残っていく。その多様性こそが財閥という企業生態系のキーワードになると考えていた。  だが、三木が満を持しての解説を続ける間もなかった。 「そうなんだよ!」  孫はそう言うと掘りごたつから立ち上がり、執務机にある電話の受話器を手に取った。

    孫が尊敬してやまない幕末の志士・坂本龍馬。その龍馬らが打ち倒した江戸幕府は270年近く続いた。ならば日本の歴史上でも類を見ない長期政権とも言える江戸幕府を超える「300年王国」を築こうと、大まじめに考え続けていたのだ。  孫の言葉を借りよう。 「企業体というのは自分のライフスパンを超えて存続できる可能性を持っている。だったらやっぱり徳川政権を超えるくらいのものを作らなきゃいかんと、創業の第1日目から思っていましたよ。海外には東ローマ帝国など300年以上続いた組織はいっぱいある。だったら自分がそれを作れないということはないじゃないかと思うんですよね。

    ちなみに300年という年月の設定には、もう1つ意味がある。孫が尊敬する経営者として必ず名前を挙げるのがパナソニック創業者で「経営の神様」こと松下幸之助だ。  幸之助が1932年5月に開いた第1回の創業記念式。そこで幸之助は有名な「水道哲学」を披露した。 「産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには物資の生産に次ぐ生産をもって富を増大しなければならない。水道の水は価あるものであるが、通行人がこれを飲んでもとがめられない。それは量が多く価格があまりに安いからである」  つまり、大量にモノを作り出すことで人々が価値を感じられないくらい安く提供し、豊かな社会を作ることが松下電器産業(現パナソニック)の使命であるというのだ。幸之助はこの「真使命」を達成するための時期を区切って考えた。  建設時代10年、活動時代10年、社会への貢献時代5年。合わせて25年である。さらにこの25年を1節としてこれを10節繰り返すという250年計画を、集まった社員の前で語った。

    ムーアの法則と半導体の進化に関しては孫は常々関心を持っているが、その捉え方が独特だ。  人間の大脳には300億個の細胞があると言われている。では、ムーアの法則に従えば、ひとつの半導体チップ(集積回路)の上に載るトランジスタの数は、いつ人類の大脳を超えるのか。創業間もない頃に孫が計算したところ、2018年と出た。単なる計算上のことだが、孫は人間の知能をはるかに超える「超知性」が出現するターニングポイントが2018年だと考えるようになった。

    「本能寺の変までの織田信長の領土拡大のプロセスを調査しろ」  鎌谷たちは信長がどんなペースで領土を拡大していったか、横軸に年月、縦軸に領土の石高をとってグラフにしてみた。するとある時を境に急激に領土が増え始めたことに気づいた。いったい、何があったのか。  調べてみると、ちょうどその頃に信長が「天下布武」の印鑑を使い始めていたらしいことが分かった。それを見て孫は満足げに言った。 「見ろよ、やっぱりビジョンなんだよ」  孫の持論はこうだ。 「ビジョンがないと人間は、本人は一生懸命働いて山を登っているつもりでも同じところをぐるぐると回ってしまう。それだと狭い円から抜け出せない。ビジョンがあれば一目散に高みを目指せる。最終的に大きな山に登れるというわけだ。

    信長はビジョンの重要性に気づいていたという孫の仮説は、もうひとつの言葉で立証されるという。信長が旗印にも使った「永楽通宝」だ。  戦国の世では旗印は武勇を鼓舞するものが多かった。大河ドラマ「真田丸」でもおなじみの真田家の「六文銭」が有名だ。六文は三途の川の渡し賃とされ、戦場でいつでも死ぬ覚悟を示したものだ。武神・毘沙門天を信仰した上杉謙信の例もある。  では、なぜ信長はお金の永楽通宝なのか。鎌谷はこう説明する。 「孫さんの考えでは信長はテクノロジーとファイナンスの両方を押さえたから偉大なのだということです」  天下布武が武力によって覇を唱えるビジョンを示すものなら、永楽通宝は自分に付き従えば豊かになれることを天下に示すビジョンだったということだ。楽市楽座でも知られる信長が戦上手な一方で、今で言えば規制緩和を通じて経済活性化政策を推し進めたことは広く知られるところだが、孫はそれを端的に表現する術に学ぶべきだと言う。  信長は重商政策を推し進めるために寺社が管理していることが多かった関所をとっぱらい、これに反抗すれば焼き打ちもいとわなかった。孫が注目したのはその政策もさることながら、自らの考えを分かりやすく世に知らしめたことだった。

  • 読みやすく分かりやすい文章なので、スイスイと読み込めた。
    ・ニッちトップではなく、ライバルのいない無敵な独占体になること。
    ・最大にシェアを持つ企業だけが最大の利益をを得る。
    ・プラットフォーマー
    ・パラダイムシフト。
    ・崩壊する因子を洗い出す。
    ・夢と志は違う。
    ・時代の流れに逆らうのは武田勝頼と同じ。
    スティーブ・ジョブズを戦友とした孫正義が、世界を変えた先に見るものは何なのだろうか。

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