お嬢さん 通常版 [DVD]

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監督 : パク・チャヌク 
出演 : キム・ミニ  キム・テリ  ハ・ジョンウ  チョ・ジヌン 
  • TCエンタテインメント (2017年7月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562474187343

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お嬢さん 通常版 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • THE HANDMAIDEN
    2016年 韓国 145分
    監督:パク・チャヌク
    原作:サラ・ウォーターズ『荊の城』
    出演 キム・ミニ/キム・テリ/ハ・ジョンウ/チョ・ジヌン
    http://ojosan.jp/

    舞台は1930年代、日本統治下の朝鮮半島。日本人大富豪・上月の大邸宅に、秀子お嬢様の侍女として珠子という少女がやってくる。実はこの珠子は生まれながらの窃盗団の一員で本名スッキ、藤原伯爵という金持ち日本人に成りすました詐欺師の男の手先として、お嬢様の信頼を得て二人の結婚を取り持ち、その莫大な財産を奪った後でお嬢様を精神病院に送り込むという計画に加担していたのだった。しかし次第にお嬢様の美しさと孤独な心に惹かれてしまったスッキは・・・

    原作はサラ・ウォーターズの『荊の城』(未読)。脚本を読んだ時点では結末その他の改変に怒ったサラ・ウォーターズは、原作ではなく「原案」とするよう依頼したそうで、しかし完成した映画を見てすっかり気に入り、やっぱ「原作」って言っていいよ、と手のひら返したそう。アン・ライスと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のトム・クルーズのエピソードみたい。

    映画では日本人華族と結婚して大金持ちになった韓国人の叔父さま、つまり妻は日本人、そして秀子お嬢様はその姪なので日本人、藤原伯爵を名乗る詐欺師は日本人のふりをした韓国人、となんだかややこしいため、話す言葉もたどたどしい日本語と、流暢な韓国語のちゃんぽん、日本人が聞くとかなりあやしい日本語だけれど、逆になんというか、どこでもないどこか遠い国のような別世界感があって、これはこれで結果悪くなかったかもしれない。

    秀子お嬢様役の女優さんキム・ミニは、日本でいうと松嶋菜々子似の美人系、一方スッキ役のキム・テリは、川島海荷と川口春奈を足して割ったような童顔かわいい系、どちらもそれぞれ魅力的で目の保養。三部構成の物語のうち一部では、詐欺師の手先ながら素直で無邪気なスッキが、騙そうと近づいたはずのお嬢様に惹かれてゆき、お嬢様のほうもスッキに癒され心を開いていく。次第に二人の間に芽生える、友情も主従も越えた感情は素直に共感できるし、官能的な百合シーンも美しい。しかしスッキは詐欺師=藤原伯爵の作戦通りお嬢様を騙しつづけ・・・

    一部のラストでまさかのどんでん返し、えっ、そんな!と驚いている余裕もなく、二部では秀子お嬢様の凄絶な生い立ちと、スッキが来てからがお嬢様の目線で語りなおされる。大富豪にして大変態の叔父様の変態っぷりがひどすぎる。世の中には「朗読プレイ」なるものがあることは知っていましたが、謎の花魁コスプレみたいな秀子が日本の春画やサドもどきを延々朗読させられる中盤ちょっと退屈するものの、変態叔父様から逃れられない秀子の悲しみ、恐怖の地下室の存在など、ひたすらお嬢様が痛ましい。二部のラストでもまたどんでん返しがあるのだけれど、1回どんでん返ったものが、もう1回どんでん返ると、あら不思議、つまり元通り。

    三部はちょっと蛇足的な後日譚になる上に、大変エグいシーンもあるのだけど、詐欺師の男にも彼なりのプライドとお嬢様への愛があり、結果、そんなに悪いやつじゃなかったな、って思わされたり。そして予想に反して実はこれハッピーエンドと言える終わり方をするので、さんざんエロやグロを見たにも関わらず、良かったお嬢様が幸せになってくれて、というホッコリした気持ちで見終わるという。えげつない変態耽美官能グロ映画にも関わらず、映像の美しさと女優さんの美しさ、そして恋愛成就のカタルシスでそんな悪い気はしないというのが逆にすごい映画だった。

  • 原作は未読だけれど、日本統治下の朝鮮に置き換えたことで江戸川乱歩的な幻想的エログロさが出ている。
    ミステリーとしても好み。ハードな官能シーンがあるので人を選ぶのと、日本語が聞き取りづらく(ネイティブな俳優がいるとよかったんだろうけど)日本語のところにも字幕が欲しいのとでちょっとお薦めしにくい。
    一人こっそりDVDで観る映画かな。

  • 期待しすぎたせいか、それほど面白くなかった。
    要するに、日本の春画を韓国風にアレンジしたような映画。
    最後、詐欺師の、日本人になりたがっているコリアンの男があっさりと敗北を喫するところ、あそこはもう一度男の叛逆があってよかったと思わせられた。監督は幻想に逃げた。
    あと、本作は日本語が主要なモチーフとなっているため、その差異を明確にしなかったのが不徹底だった。日本人になりたいコリアンの男、日本語を植えつけられたコリアンの女、日本語をネイティブとする日本人。韓国の俳優ばかり使ってこの三段階の差を演出できなかったばかりに(日本人俳優への遠慮があったのか!?)、主題は過激でも、せっかくのリアリティがなくなっている。それを引き受けるネイティブジャパニーズのスタッフが得られなかったか。本作は日本に対する皮肉をも大いに含んでいるのだから、そこは徹底させるべきだった。それでこそ説得力が得られたはずなのに。こうした不徹底は、悪口にしかならない。もっともっとリアルに、日本を批評すべきだった。

  • 制作年:2016年
    監 督:パク・チャヌク
    主 演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
    時 間:145分
    音 声:韓:ドルビーデジタル5.1ch


    1939年、日本統治下の朝鮮半島。
    世間とは隔絶した辺鄙な土地に建ち、膨大な蔵書に囲まれた豪邸から一歩も出ずに支配的な叔父と暮らす華族令嬢・秀子。
    ある日、秀子のもとへ新しいメイドの珠子こと孤児の少女スッキがやって来る。
    実はスラム街で詐欺グループに育てられたスッキは、秀子の莫大な財産を狙う“伯爵”と呼ばれる詐欺師の手先だった。
    伯爵はスッキの力を借りて秀子を誘惑し、日本で結婚した後、彼女を精神病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。
    計画は順調に進むが、スッキは美しく孤独な秀子に惹かれ、秀子も献身的なスッキに心を開き、二人は身も心も愛し合うようになってゆく…。

  • 痛快、爽快。
    やっぱり好きだわー、この物語。
    サラ・ウォーターズのあの小説を、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、舞台を日本の統治下にある朝鮮半島に移して映画化すると聞いてからずっと楽しみにしてた。

    これもある意味‘復讐‘ものかな。
    男達に虐げられた女達が愛し合い、結託して鼻をあかすお話。
    でも詐欺師の男の‘純愛’にはちょっと萌えた(笑)

    主演二人の女優さんが体を張った熱演。
    スリ娘役の女優さんは昭和のアイドルみたいなあか抜けなさと純粋さが可愛い。
    お嬢さん役の女優さんは凛とした美しさで、スリ娘と詐欺男が一目惚れするのも納得。

    舞台となった場所も、登場人物達が話すややつたない日本語と、エキゾチックな美術とでなんとも魅力的。

    豪華でエロチックで素敵な映画でした。

  • 瞬間的な雰囲気、衣装、感じがはいい。
    ただ、日本語と韓国語のごっちゃ具合がとても気になる。
    日本語操者でなかれば気にならないことなのか?

  • 不思議な作品でした。
    見ている私も、最後の最後まで「騙された」ような気がします。
    世間知らずのお嬢さんを騙して結婚し、財産だけをかすめ取ろうとした男。
    日本人のお嬢さんの元に自分の息のかかった韓国人の若い娘を「侍女」として送り込んだ。その娘はかつて名を馳せた女掏摸の遺児である。
    男はお嬢さんを誘惑して、結婚して財産を奪った後は、心の病にかかったとして「妻」を病院に入れて生涯出られないようにしようと企んでいた。

    つまり、結婚詐欺ですね。
    ところが、侍女として送り込んだ娘がお嬢さんに同情し、男の計画に破綻が見え始める。
    そして、何とお嬢さんと男は「侍女」の知らないところでグルになっていた、結局、騙されていたのは「侍女」の方で、最後には侍女の方が「妻」の身代わりとして病院送りになってしまう。

    ところが、ここでまた見る側を驚愕の結末が待ち受けています。

    何と、お嬢さんと侍女はいつしか愛し合うようになっていて(同性愛)、二人が本当はグルで、最後まで騙されていた男はお嬢さんと二人で本当のハネムーンを始めようとした矢先、「妻」であるお嬢さんに逃げられ、お嬢さんに異常な執着を抱いていた彼女の伯父に捕らえられた。
    伯父と男を待つのは死であったが、お嬢さんと侍女は遠くに逃亡して、二人だけの蜜月を楽しむ。

    そこで、物語りは本当に終わりです。

    まさに、「女は強し」です。
    男は騙したつもりなのに、結局、すべてが終わってみれば、騙されて一番馬鹿を見たのは男だったという―。
    この作品は表面だけを見たのでは、あまり意味がないように思います。
    ―私の生活を壊しにきた私の救世主。
    というお嬢様(秀子)の言葉にそれが象徴されます。
    救世主というのは「侍女」スッキのことです。
    秀子を騙そうとやってきたスッキが結局は、偏執狂の伯父に囚われも同然であった秀子を虜囚のような日々から救い出したのですから。
    この映画を観る人は三度、騙された挙げ句、最後は衝撃の事実を知ることになるでしょう。

  • こういう映画を待っていた!
    みんな狂ってて頭の動かす方向が間違ってるのが良い。
    久しぶりに良いサスペンスを見れた。ありがたい。

  • 「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督のためワクワクで鑑賞。三部構成で尺が長いがお話の転がり方が面白いし、女優二人が素晴らしい上にエロくて見応えはあった。とくに侍女役のキム・テリ!鳥肌な巧さで日本語の台詞も一人だけ圧倒的に上手い。そのせいもあって男優がかなりイマイチに感じた。とくに日本人の変態叔父役は国村隼とか津川雅彦とかがやったら面白かっただろうなぁと思う、1976年生まれの役者が無理に演じていて到底荷が重く変態の深みゼロで見てるのが辛かったし、キム・テリ以外の俳優たちの日本語の下手さや日本の美を表現する部分があくまで韓国人視点を越えられずで、日本で生まれ育っていなかったらもっと楽しめたなぁと感じた。

  • (2016年作品)

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