LOGAN/ローガン 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988142284914
感想・レビュー・書評
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現代のハードボイルドはウルヴァリンとともに消えゆく定めなのかもしれない。そんな風に思える。大好きなシリーズの最後にふさわしい素晴らしい出来だった。
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シリーズものらしいけれど、ほとんど何も知らずに見た。どうやらローガンはうらぶれたヒーローらしい。そんな彼が、生命力の最後の一滴を絞りきって娘を守ろうとする。
まあお決まりの展開ではあるのだけれど、途中、西部劇『シェーン』の映像が引用されていて、何よりその場面に胸をつかまれた後だったので、次の劇中のセリフが最後の最後でふたたび引用されるに及んで、深く揺さぶられた。
「人間は人生を変えることができない。たとえ正しい行いをしていても、人殺しをした烙印からは逃れることができない。だから家に帰ってママに伝えなさい。谷から銃は去ったと」 -
近未来。ミュータントはほぼ絶滅してしまい、優れた治癒能力を持っていたローガン(ヒュー・ジャックマン)も今やその力を失いつつあった。
そんな彼に年老いたチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)から最後のミッションが託される。
それは、絶滅の危機に瀕したミュータントに残された唯一の希望である少女ローラ(ダフネ・キーン)を守ることだった。
強大な武装組織の襲撃を逃れながら荒れ果てた地を行く3人。その先には、想像しえぬ運命が待ち受けていた。
X-MENシリーズの人気キャラクター・ウルヴァリンの最後の戦いを、マーク・ミラーの「オールドマン・ローガン」と「デス・オブ・ウルヴァリン」を原案に描いた傑作バイオレンス映画。
その身に埋め込まれたアダマンチウムに蝕まれ、ヒーリングファクターを失いかけた老いたウルヴァリンことローガンが、自分の遺伝子を継ぐミュータント少女ローラとミュータントの子供たちを守るために老骨に鞭打ち最後の戦いに挑むストーリーを、かつての仲間のミュータントも死に絶え金を貯めて船で余生を過ごすことだけを目的に生きるローガンと自らの能力をコントロール出来ないエグゼビアの苦悩や孤独、かつて愛した者が死んでしまったトラウマから孤独に生きるローガンと野良犬のようなローラが父子のような絆を育てていく疑似親子関係、出会った農民と安らぐ時を過ごす中でずっと求めていた家族を守り戦い生きることを思い出してローラたち未來ある子供を守るために自らの命を最後の戦いに燃やし尽くすローガンの熱い生きざまを絡めて、ハードボイルドに「シェーン」「許されざる者」のようなウェスタンタッチで描き、クライマックスのミュータント兵器を養成するトランシジェン社の傭兵にローガンとローラが鋭い爪で立ち向かうバイオレンスアクションなど骨太なアクション満載で、ウルヴァリンの戦いを締めくくるに相応しい渋い傑作バイオレンスアクション映画に仕上がっています。
クリント・イーストウッドのような渋い存在感のヒュー・ジャックマンと可憐なルックスと裏腹なローラを演じたダフネ・キーンが、印象的です。 -
いやあ、最初のX-MENからずっと見てきたウルヴァリン。
そしてプロフェッサー。
ヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワートの最後のX-MEN出演作品。
それにふさわしい非常によいX-MENであった。
不老不死最強のミュータントであるウルヴァリンがここまで落ちぶれてしまうとは。
そして最高の頭脳のプロフェッサーXの加齢による脳の機能障害か。
ミュータントも人間であるとあらためて認識させるとともに、人間扱いされないミュータントの悲しき運命。
それでも未来に繋がる運命の糸。
最高であった。 -
もうはじめっからウルヴァリンは飲んだくれてるしプロフェッサーXはボケてるでなんだこの悲壮感って感じで引き込まれました。町山智宏がハリウッドはもうアメコミ映画しか金が集まらなくて撮れないからアメコミを使ってそれぞれやりたいものを撮っている的なことを確かダークナイトぐらいの時に仰っていて、日本のロマンポルノみたいな状況だなと感じたのを覚えているのですが、この映画もまさにそれで別にXメンである必要は全くない映画だと感じました。そういう何か制約のある中で本当にやりたいものをやるパターンってだいたい良作になりますね。で何やりたかったのかといえば許されざる者なんでしょうね。言われている通り。画も埃っぽい場面ばかりで舞台設定が未来であること忘れます。
またウルヴァリンの過去2作はその無敵っぷりがかなり描かれていてそれがスーパーヒーローならではの逆に死ねないのが悩みみたいなものがテーマの一つになっていたと思いますが、今作はもう爪ぐらいしかウルヴァリン感じる部分無いです。動きも鈍いし。傷も治らないし。守る対象の少女のが強そうでした。
まあ名作には間違いないのですが気になるのはXメンってどうなってたっけというところで、過去にいったり未来に行ったり時間も空くしで全然覚えてないのですがもう全滅してるみたいな空気で、マグニートーとかと戦ったのは全部無駄だったのかなと、過去作の未来ってこんなでいいのかと。サイクロップスとか死んでんだっけ??ヒュージャックマン出てるだけで繋がりはないんだっけ??と観ながら気になってしまいました。ちゃんと復習しておけば良かった。でも個人的に改めて見るほど面白いと感じたのはファーストジェネレーションだけだったと思うしなぁ。他のもつまらなくはなかったと記憶しておりますが。というか今作がXメン関連の映画では断トツに好きです。まあXメン映画ではないですけど全然。 -
2029年、新たにミュータントが生まれなくなった世界。老いたプロフェッサーXを抱えるローガンの元に彼と同じ爪を持った少女がやってくる。
こういう話だったのか。プロフェッサーXはチョイ役などではなくて、三人のロードムービーのよう。今までのシリーズを匂わすシーンや家族や罪、流れ者のテーマが見え隠れする。一方で、年老いて疲れたローガンは介護や子育てを思わせるシーンもあり、今までのウルヴァリンからはイメージできないシーンの連続もある。
それと対比するかのような今まで以上のバイオレンスシーン。しかもそれは少女のものもある。ド派手なミュータントのSFXはなく、乾いたアクションがストーリーにピッタリ。
人種差別をメタファーとして描いてきたXーMEN。メキシコ国境付近からカナダ国境へと送り届けるのはまさにトランプのアメリカを象徴している。ウルヴァリンが命をかけて最後に戦ったものは現代のアメリカだったのかもしれない。
泣きました。
こんなアメコミ映画の描き方があったのか。ウルヴァリン有終の美。 -
Xメン番外編。
2029年、ミュータント達は姿を消してウルヴァリンとXメンの親玉は細々と姿を隠して暮らしている。其処に突然ミュータント研究所から脱走した少女をエデンまで逃がしてくれとの依頼がある。
敵に居場所を発見されて少女もウルヴァリンも絶体絶命!其処でなんと少女の拳から鉄の爪が出る。
並み居る敵を2人で薙ぎ倒し逃避行の旅に出る2人。ベテランミュータントと新人ミュータントの逃避行の旅を描く、ロードムービーなのであった。
そして何故か「シェーン」へのオマージュが随所に散りばめられている。
監督が好きなのかな?
以外に出来が良くて吃驚!いや拾い物でした。