後悔病棟 [Kindle]

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著者 : 垣谷美雨
  • 小学館 (2017年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (321ページ)

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後悔病棟の感想・レビュー・書評

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  • 読了。
    「過去に戻ることのできる聴診器」を手に入れた女医と末期癌患者との話。
    死を前に患者達は後悔を口にし、過去へと戻ってやり直す。人は誰しも選ばなかった方の、あったかもしれないもう1つの自分の道に憧れを抱いているのかもしれない。もし、あの時… その繰り返しで生きているのかもしれない。やり直したからといって決して今より幸せとは限らない。患者達は過去の後悔を少しだけ解決して息を引き取る。
    母に反発していた娘、家族との繋がりを失っていた夫、娘をもつ母、友人への後悔を口にする男性。女医と家族。家族、夫婦、友人などがテーマになっておりそれぞれの立場が綴られる。その時知らなかった相手の気持ちを知ることとなり、良くも悪くも気持ちが落ち着くのかもしれない。
    最後の膵臓癌の男性は過去をやり直し、当時の声を聞いた後、元の生活に戻ってその後どうなったのかが少し気になる。

    さて、そのような聴診器があったら自分なら何時に戻りたいだろうか…?

  • もし本当にこの聴診器があったら、それを私が使う側になることはまずないので、使われる側(末期患者)になったとしたら、いったい何を後悔するだろう…?と、自分に置き換えながら読了。
    やり直したいこと…?進学?就職?結婚?子育て?仕事?
    うまくいった人生だったと満足しているわけではないけれど、やり直すと言ってもどう修正するのかすぐには思いつかない。これしかなかったのかなぁ?他の生き方があったんじゃないかなぁ?とは思う人生だけど…

    自分が最後を迎えるときには、過去に縛られず残る身内に感謝ができるといいなとは思う。

  • 最後なんかちょっとほっこりしたからよかったけど、全般的にはファンタジーにしちゃ暗いよねえ。。。設定上しかたないけどさ。ファンタジーにしちゃなんかこうリアルなのもねえ。。。

  • 久しぶりに垣谷美雨作品。
    末期癌患者を担当する女医の早坂ルミ子・33歳独身。周囲
    の評判は「患者の気持ちがわからない女医」。空気が読めず、
    さらに言葉の追い込みが足りていないため、まもなく人生を
    終える患者にとんでもない一言を放ってしまう、という致命
    的なクセに悩んでいる。ところがある日、ルミ子は病院の中
    庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を使うと、何故か患
    者の心の“後悔”が聞こえてきて・・・という内容。

    芸能界デビュー出来なかったことを後悔する大女優の娘や、
    結婚に反対したため行かず後家となった娘を持つ母、中学生
    の頃の罪を友人一人に押しつけてしまった男など、そりゃあ
    人生に「悔い」あるよなぁ、という末期癌患者が多々登場。
    ルミ子の聴診器の機能で人生のやり直しを試みるものの、違
    う道も決して平坦ではない、ということを皆一様に思い知る、
    という、かなり骨太なファンタジー。いやぁ、好きだな、こ
    ういうの。

    物語の特性上、登場人物は次々に死んで行くし、ドロドロな
    人間関係も随所で垣間見える。しかし、読後感は驚くほどさ
    わやかで、「隣の芝生は青い」とか、「後悔先に立たず」な
    どの諺が妙にしっくり来る。垣谷美雨はこれまで何作か読ん
    でいるのだけど、満足度はこれまででいちばん高い。

    全体的な完成度はすばらしく、読み応えは充分なのだけど、
    「もうすぐ死ぬ自分に対して金の話しかしない妻を持つ男」
    のエピソードだけはちょっと心が痛くなった(^^;)。あの状
    況のまま死んだら怨念しか残らねぇな、きっと。

    ということで、この作品だけは、登場人物を自分に置き換え
    るのは止めといた方がいいかも。ストレスで病気になっちゃ
    うかもしれないので。

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