週刊東洋経済 2017年6/3号 [雑誌](今すぐ始めるデータ分析)
- 東洋経済新報社 (2017年5月29日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910201310678
感想・レビュー・書評
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仕事で与えられるトピックは少なくともその企業にとっては意味のあるものだとととりあえず考える。対象に興味を持つことは表現力を強化するうえでも重要な要素。
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今号の特集記事は以下になる。
* データ分析の基礎的な紹介について
* コールセンター業務の現状について
まずメイン特集であるデータ分析の紹介は、非常に良いものだった。
自分はほとんど知識はなかったが、それでも基礎的なことは十分に理解できた。
ポアソン分布、決定木分析などは、便利そうなので是非一度やってみたい。
特に良かったのは、「自分はやらないから知らなくてもいい」では済まされない、と警鐘を鳴らす点。
データ分析はそもそも恣意性が強く働くものであり、正しい手法を見抜く目を持たなければ、都合の良い結論に誘導されてしまう、ということである。
なるほど、そのとおりだと思う。
今後ますますデータ分析が流行っていく中で、騙されないようにするためには、各自最低限の知識は持つべきだろう。
またコールセンター業務の現状には、実に嘆くべきものがある。
給与が高めではあるものの、まるで人間として扱われないかのような部分があり、精神的に病んでしまうのも致し方ないと思う。
自分も業務ではお世話になっているので、ぜひ改善されてほしい。
それ以外では、元自衛隊員の伊藤さんが書く「非常時の組織論」が良かった。
マネージャーという立場について、以下のように語っている。
能力の高い管理者は、任せるべき部分とそうでない部分の線引が適切だ。
(中略)
私は人に何かを任せすぎて組織を堕落させた管理者を見たことがない。
だが、その逆はいくらでもある。
おっしゃる通りである。
良くないマネージャーは、何でも自分でやろうとして、結果としてパンクしてしまう。
だが優秀な人は、上手く仕事を部下に振ることが出来る。そしてその結果、組織が育っていく。
実に素晴らしい。自分もそうありたいものだ。