この世界の片隅に [DVD]

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監督 : 片渕須直 
出演 : のん  細谷佳正  稲葉菜月  尾身美詞  小野大輔 
  • バンダイビジュアル (2017年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569648587

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この世界の片隅に [DVD]の感想・レビュー・書評

  •  昭和10年代に広島から呉に嫁いだすずさんを描く。
     こうの史代の漫画を映画化。

     まず、アニメの不思議な質感に釘づけになる。本当に絵が動いていると感じる。声や音楽もその雰囲気にピッタリ合っている。『仁義なき戦い』で怖いイメージのはずの広島弁が暖かく心地よく感じる。
     この映画になぜこんなに心動かされるのか。それはこの映画が日常と戦争を地続きで描いているからだと思う。すずさん達女性は戦争と関係ない当時の時代背景の中で苦しみそれでも逞しく生きている。そこに戦争が少しずつ侵食していく。バラ色の日常に戦争がやってくるのではなく、苦しみも喜びもある日常に地続きに戦争が続いていき、戦争が苦しみを何倍にも増していく。そこから戦争が終わり、爪痕を残しながらまた少しずつ日常へと人は立ち上がって生きていく。その姿に感動したのだと思う。

     日本アニメ史上の最高傑作。

  • 本当にすごい作品でした。
    戦争の悲劇を殊更にドラマチックに描いたり強調したりするのではなく塩の配給が足りない中で「泣いてばかりじゃ塩分がもったいない」なんてブラックなユーモアを交えながらその中に悲しみや怒りが内包している感じがとてつもなくリアルな空気を作り上げていました。
    またほのぼのとした絵のタッチそのままに描かれるのに空襲の場面などの迫力が凄い。物語始めの幼少期なんかまんが日本昔ばなしみたいな印象を受けていたことを後半忘れ切って没入しておりました。

  • 原作を読みたくなった。
    もっと細かい描写を, もっと深く理解したいと思った。

    戦争映画は, コメントを書くのがとても難しい。
    響かない映画なんて基本的にないから。
    ただ, 数ある戦争映画の中でも, この作品は群を抜いている様に思える。
    「火垂るの墓」が永いことこと戦争映画(アニメ)の代名詞として君臨した様に, この作品もまた, 10年20年と続くと感じた。
    この作品を見て感じたことは少なくないけれど, 中でも「こんなにも長い間戦争・空襲と闘っていたんだ」ということ。
    よくある戦争映画は、ある1日にスポットライトを当てがちだけど, この作品は1年以上もの間, 女性がそれぞれの家庭を必死に, 歯を食いしばって, 時に涙をこらえながら守り続けていたことを思い知らされる。
    そして, 戦争は些細な幸せをポツリポツリと確実に蝕んでいくということ。

    同年に上映して大ヒットとなった「君の名は」の影に隠れている感があるけど, 「君の名は」みたいな純愛系映画で涙を流すことのできる純粋な観客層も貴重で大切だなと思う一方で, この作品に自分と同じ様な思いを重ねて観ている人も沢山いると良いなと願わずにはいられない。

  • おそらく「のん」が主役の声優を演じているために、大衆メディアで表立って取り上げられることが少なく、当時の邦画アニメシーンは『君の名は』一色という中にあって、映画専門メディアや口コミで密やかにそして着実に絶賛の声が絶えなかった本作は、そうした確かな声による噂に違わぬ傑作であった。
    あの日あの場所で生きてきた人の苛烈な境遇や生き様を目の当たりにして、こみ上げてくる涙にもはや理由などない。自分にとって大切な人が明日にはいないかもしれない、未来永劫会えないかもしれない、そこに何の不思議さもない過酷な日々。そして実際にそうした死が当たり前のように降りかかってくる。しかし当時の市井の人たちには生に対する深い理解と優しさがあったからこそ、ここに描かれている人たちは、境遇に流されているようで実は主体的に生き、他人の悲しみをしっかりと包み込んで、支え支えられながら思いやりと前向きさを失わなかったのだと思う。それゆえに、すずと周作の間に漂う空気に深い感動を覚えずにはいられなかった。

  • ものすごく評判になっていたので、レンタルしてみました。
    淡々と、呉にお嫁さんにきた少女すず(声は能年玲奈)の戦争中の生活が綴られます。
    マイペースで、日々のできごとをゆっくりと飲み込むすず。配給がなかったり、目の前で家族を亡くしたり、大怪我を負ったり、それでも立ち上がり日々を過ごします。

    敗戦のときに、「何のために今まで様々なものを失ってきたのか」と泣くシーンが印象的でした。

    タイトルのとおり、世界の中の一つの家族の話で、当時の体験談としては「ありふれた」ものなのでしょう。だからこそ、より考えさせられるのかもしれません。

  • 戦争の話はあまり好んで見ないが、話題になったのとあたたかい絵に惹かれて、見てみた。最後まで集中して見た。
    人のあたたかみを感じられる、悲しいだけじゃない映画だった。しかし、言葉に訛りがあり意味がわからない箇所が所々あった。
    内容は深刻な話だが、アニメならではの見やすさがあった。

  • 映像作品は可愛らしいキャラクターやなぁと序盤思っていたけど、製作に関わる方々の想いがすごくこもった仕草(勝手な想像)などに特に心打たれました。すずさん間諜疑惑のシーンが特に好きです。すずさんはボーっとしているようで、だからか暴力に対する言葉では表現できない反発心と悲しさを強く感じていたのだろうか。深夜のまとまりついてないままの感想。

  • 余韻の残る良い映画だった。「戦争の悲惨さ」とか、「辛さ」とか、「暴力性」」とか、そうした一元的な方向へと回収されない深みがある。

    戦争や、喪失を、「良い」とも「悪い」とも言わないで、起きていること、眼の前に繰り広げられている状況、起きてしまったこと、もう変えようがないことについては振り返らない。そこで出来うる限りをつくして、とにかく一日一日を重ねて行く。

    共に生きること、共にかなしむこと、そこから立ち上がってくる関わり。希望などというのは、「前を向く事」ではなく、哀しさや苦しさを共に分かち合える他者がいることなのかなということを思った。

    失ったが故に見えること、できること、そこから始まっていく事、そういう「ひかり」が映っていた。

    戦争しよってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。
    誰でも何かが足らんぐらいでこの世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ

  • 戦争の悲惨さを語るのに、B29や原爆ドームをメインすることは必要ないのだと考えた。幸せが踏みにじられていく様子とそれでも生きることが楽しそうな主人公に胸が痛くなった。おばあちゃんのお客さんが結構いたんだけど、所々声をあげて笑っていて、なぜかそれが幸せな気持ちになった。

  • 終戦記念日の今日
    観ておきたい作品

    終戦記念日以外の日も観ていたい作品
    終戦記念日も仕事の諸人こぞりて友達

    戦争反対
    平和賛成

    ***

    北條すずさんに定期的に逢いたくなる。
    祖母が生きた時代を
    スクリーン越しに感じさせてくれるから。
    炊事、洗濯、掃除、すずさんの日常は
    祖母から聞いた話が描かれている。
    観終わった後の気持ちを忘れずにいたい。
    叶うなら祖母に逢いたい。
    恋バナをし合いたい。
    (1月16日映画館にて鑑賞後の感想)

    ミサイル的なやつはおっぱいだけにして欲しい

  • 途中から涙が止まらなかった。
    たんたんとしたいつもの日常がじわじわと戦争でおかされていく。
    その感じが自分のベンゾの戦いと重なり涙が止まらない。
    今までの戦争映画で1番心から戦争は絶対に嫌だと思わされた
    これはすごい映画

  • ほのぼのと昨日はすぎ、今日になり、明日がくる。
    立ち止まりたくても、走り去りたくても川の流れのように。

  • 2016/12/23 映画館にて鑑賞
    2017/1/2 映画館にて鑑賞

    とにかく、能年玲奈が主人公に乗り移ってます。それこそ憑依していると言っても全く過言でもなんでもありません。
    昭和の戦前戦中戦後の日本人の生活を、広島と呉の街並みを、夫婦のあり方、家族のあり方を、そして戦争を丹念に調べ尽くして、丁寧に丁寧に描き上げた哀しくも暖かで強かに生きて行く人達の物語。
    穏やかでのんびりした性格の主人公だけにホッコリさせられちゃって、戦争の苛酷さや理不尽さまでもやんわりと伝えてくる…
    戦争だろうがなんだろうが生きている。生きているからこそ腹も減るし、眠くもなる、嬉しいことも悲しい事も当たり前に押し寄せてきて通り過ぎて行く。否が応でも現在を生き続けていかなければならない人間の強さが滲み出たとてもいい作品でした。決して悲しいだけの作品ではありません。むしり微笑ましく温かな心持ちにさせるいい作品なんです。

    私はこの作品は国民の記憶に残る作品になるんだと思います。
    「ナウシカ」や「カリオストロ…」それに「火垂るの墓」…それに次ぐ何度もなんども観て、心に刷り込まれて行く作品になるんだと思っています。
    本当に素晴らしい素晴らしい作品です。

  • 劇場公開時に観賞。
    ようやくDVD情報が出たのでこちらに。

    良い。非常に素晴らしい作品であった。
    比較はしたくないが、『君の名は。』の何倍も突き刺さるものがあった。

    蛍の墓に近いもの、それは観終わった後の何とも言えない悲しみ。
    そこは近いものがあったかもしれない。
    だが、こういった角度で描かれた戦争映画というものは
    そうそう無かったので、ある意味では新鮮であった。

    そして何よりも、能年玲奈の存在であろう。
    やはり、彼女は本物である。
    彼女が息を吹き込んだ、すずという存在がより魅力であり、
    その苦しみが痛いほど、この胸に突き刺さった。

    こういった作品が、正当な評価をされる世の中であり続けてほしい。

  • とってもよかった。すぐにもう一度観たくなりました。
    すず、可愛い、れなちゃんぴったり!

  • 評判がとんでもないくらいよかったので観てみた。
    戦争の時代を描いた物語なのに、主人公も映画の雰囲気もの~んびりしていて。
    なにもかもが不足している時代に、惨めにならずにその日を工夫して楽しくすごそうとする主人公たちの姿は観ていて気持ちよかったけれども、なんとなくピンとこなかったな。

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