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感想・レビュー・書評
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つくりが古い感じがする。70年代にアメリカ映画のような。
訳もしっくりいかないというか、わかりづらいところがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「容疑者」がおもしろかったので続編を。
今回は同著者の別シリーズの探偵コールとパイクが登場。この探偵コールのシリーズは昔読んでいて、もう内容は全然覚えてないけど懐かしい。というか、こういう私立探偵のシリーズものがもはや懐かしいような。組織に属してなくて、ひとりで悠々自適といった感じでやっている私立探偵。なんか村上春樹の「僕」みたいな、ひとり暮らしで料理したりなんかして、いろいろこだわりがあって、ジョークや皮肉が多くて、ちょっと孤独で……っていう。謎解きよりも、その探偵の私生活を読むのが楽しい、みたいな。久しぶりにこういう探偵ものを読んで、なんだか落ち着く気がした。
そしてなにがいいかって、主人公のスコットも探偵コールも、すごくまっとうないい人だっていうこと。犯罪を犯す可能性のあるエミリーに対してみんな優しくて、絶対に見捨てない、って思うところ。赤の他人で話したこともないのに、彼女の心情を想像してそう思うっていうのが、人の痛みがわかるというか。
読後感がなんだかさわやか。
このシリーズも続けて読むけど、こういうちょっと懐かしい感じのシリーズものをもっと読みたい気分。
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