ヘンな論文【2冊 合本版】 『ヘンな論文 【電子特別版】』『もっとヘンな論文 【電子特別版】』 (角川学芸出版単行本) [Kindle]
- KADOKAWA (2017年5月29日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (443ページ)
感想・レビュー・書評
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こんな小さな興味、世界の片隅みたいなことも研究になるし論文になるんだ!という驚きとちょっとした安心のようなものを与えてくれる。また、いろんな分野のトリッキーな論文の集合になっているので単純に目に新しい発見を知れる。今までとりわけ深く着目したことがないような人間の恋愛に関する行動や虫の行動、しかしどれを読んでも、たいてい日常に発端がある。毎日の生活にもいろんな新しさが発見できることを思い知らされる。
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いやー,面白いことを研究している人がいるもんだ。そして,そのオモシロ論文を見つけて,自分なりの言葉でツッコミを入れ,さらに,元の論文のおもしろさを引き立ててしまう筆者の辣腕には脱帽である。
このKindle版は,2冊合本であるだけではなく,おそらく,後日談も含まれている。だから,紙版よりも大変お得だ。
わたしが,この本を手に入れたのは,第1巻目に「コーヒーカップの音の科学」という論文が紹介されていることを知ったからである。
この「コヒーカップ」の論文を書いたのは,私も所属している仮説実験授業研究会会員の塚本先生(当時)だが,その先生の話の中に,しっかりと仮説実験授業についての紹介も出てくる。塚本先生の話は,第2巻の『続編』にも紹介されていた。塚本先生の研究姿勢が仮説実験授業から来ていることや,その研究方法を児童生徒に教えるものとして仮説実験授業があることにも触れている。
とにかく,本書には,研究を楽しむ大人たちがたくさん出てきて,笑いながら読んでいるうちに研究してみたくなってくる。「論文はかたい」と思っている方,ぜひ,本書を手に取ってみて欲しい。しかし,ホンモノの論文に当たってみようと思ってしまうかもしれないので,ご注意を。 -
2018/12/26 AmazonよりTHEベストフェア100にて727円でDL購入。
(もっと変な論文との合本版)
2020/8/4〜8/18
米粒写経のサンキュータツオ氏の、変な論文を集めた作品。終了してしまった荒川強啓デイキャッチで楽しみにしていたコーナーであった。何でも真剣に取り組むと見えてくることがある、と言うことがよくわかる。最後の漱石がどのようにして松山に行ったか、の調査はホントに頭が下がる。真剣に取り組むことは、かっこいいんだ!