幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2017年6月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (279ページ)
感想・レビュー・書評
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これまで橘さんが書いてきた本(投資指南書)の集大成の様な一冊。
金融資本(株、不動産、投資信託)、人的資本(給与所得)、社会資本(家族、友人などの人間関係)これら、3つの資本をバランスよく最適に運用して、人生の幸福度を上げようと推奨する。
目指すは資産1億円、年間キャッシュ800万円。それ以上は増えても人生の幸福度は増えない。
小さいものは小さいなりに工夫をして生き残る自然界における生存戦略は人間のビジネスや生き方にも通じるものがある。
人的資本で大切なことは、好きなことに人的資本の全てを投入すること。そして、好きなことをビジネス化できるニッチを見つけること。
老後問題とは、人的資本を失ってからの生存期間が長いこと。人的資本を長く延ばすことで老後問題は解決する。
そして、社会資本で大切なことは、政治空間(家族、親友など密接な関係)に偏り過ぎないこと。適度な貨幣空間(緩い繋がり)を保っておくことで、人間関係を選択できるようになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済的に独立して自由を手に入れて
緩い人との繋がりを持って
自分のキャラを活かした仕事
であれば、幸せなんだな。
納得。ただ、分かっていても難しい
日本国民の遺伝子的なことを言えば、不安でうつになりやすいとのことだけど、逆に環境に影響されやすいと。逆手にとって明るい環境下であれば楽観的になるそうなので自分が身を置く状況、環境は変えられるので意識することは今すぐにでもできるのではないか。 -
最近、勉強させてもらっている両学長がおすすめしていたので読んでみた。
幸福とは何かというものを、3つの資本(金融資産、人的資本、社会資本)を使って説明し、どうすれば幸福になるのかを語っている本。
読んでいて感じたのは、とにかく長い。
また、同じ内容が何回も出てきて読みづらい。
正直、読んでいてワクワクしないし、読み切るのは大変だった。
読み切るのに時間がかかってしまい、内容もあまり入ってこなかった。
内容自体はとても勉強になることを書いてあるので、もっとシンプルに読みやすく書いてほしかった。
内容はしっかり理解したいので、何回か繰り返し読んで、自分の中に落としていきたいと思う。
読書に慣れている人じゃないと読むのは結構大変だと思う。 -
メルカリ売却
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幸福になるための本。より正確に言えば不幸ではない状態になるための本。幸福になるための最終目標は人それぞれだが、その土台は共通であるという考え。
この本では幸福の土台を「金融資産」「人的資本」「社会資本」の3点からなると説明している。このように基礎が整理されていると、自分に欠けているものは何か見えてくるので良い。問題が明確になっているのなら、半分は解決したも同然である。
ただし人によってはこの本を読んでも救われないかもしれない。なぜなら仕事にしろ人間関係にしろ、最適な場所に行け、というのが本書の主張だからである。今この場で幸せになるための本ではない。好きな場所へ移動できる力を持つ者が幸せになれるのだ。 -
意外なことに、初橘玲。
認識していることの再確認が多かったのと、記載内容がちょっとふわふわしている。
・マイナス金利の世界では、賢いひとは利潤を最大化するために金融資本よりも人的資本を有効活用する、すなわち「働く」
・私たちの働き方は「労働とみなす」「キャリアとみなす」「転職とみなす」に当てはまるといわれる
・大企業への入社試験では、「尖った」人は落とされることも。どんなに優秀でも、会社の求める適性とは異なる場合
・メンタル不調を訴えるサラリーマンの一番多い悩みは、不勉強による能力不足が根本原因であることが多い
・欧米でもバックオフィスは「会社の仕事」をしているため、レイオフの手続きは厳密に定められている
・「生涯共働き」を超える最強の人生設計はない
・徹底して社会的な動物であるヒトは、家族や仲間と強いつながりを感じたとき等に幸福感を感じるプログラムを持っている
・「自分の人生を自分の自由に決められる」ことが幸福感に結び付く -
人的資本、社会資本、金融資産の関係性とその捉え方はこれまでの時代とは異なっている。
愛情と自分の時間を一極集中させ、お金は分散させるのは良いなと思う。
その先の自分の役割、使命みたいなものは自分で探し出して行く必要がある。