仮想通貨とフィンテック: 世界を変える技術としくみ [Kindle]

著者 :
  • サイゾー
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感想・レビュー・書評

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  • 2017年60冊目
    ビットコインやそのベース技術となる、ブロックチェーン技術について私が今まで読んだ本の中では一番わかりやすかった。
    また、今後仮想通貨の普及により金融業界がどう変わっていくかということについてもわかりやすく解説している一冊でした。

  • 仮想通貨やフィンテックについて、開発側からの情報が皆無だったため、この本は希少。しかも苫米地博士の書いた本なのに、読みやすかった。

  • 仮想通貨の本質とは何か。
    苫米地英人はナカモトサトシ?
    ビットコインとチューリップバブルの類似点とは?

  • 法定通貨との兌換性を持ってしまった仮想通貨。

    約20年前に起きたITバブル。
    パソコンやネットワークの普及により
    人々の生活は一変した。
    世界中の人々との通信が可能になると
    経済は一気にグローバル化へと加速した。
    さらにICT技術は「Finance」と融合し、その影響を広げ始めた。
    「Fintechフィンテック」と呼ばれる新しい金融サービスが次々と生まれている。

    巷を賑わせているビットコインやアルトコイン仮想通貨が代表的であろう。

    仮想通貨に対しては、投機的な捉え方をしている人も多いと思うが、
    この本を手に取り、少し視点を変えてみることをお勧めする。

    本書からは
    仮想通貨の技術が引き起こす
    地球規模の変化の兆しがみえてくる。
    「通貨のあり方」
    「中央銀行の存在意義」
    「世界経済への影響」

    技術な話も登場するため、
    多少敷居が高いかもしれないが
    ある程度読み飛ばしても
    理解できる構成となっている。

    法定通貨との兌換性を持った仮想通貨。

    著者は、民間仮想通貨が事実上、法定通貨を支配するとどうなるか?
    クレジットカード業界と銀行業界の破綻などの話を交えながら示唆してくれます。

    ITバブル以降の現在、
    日常生活や仕事において
    ITリテラシーによる格差は
    残念ながら、存在しています。

    さらに、
    財政赤字と財源不足に伴う将来への不安に対し、自身でセーフティネットを構築するためには、
    お金に関する
    ファイナンスリテラシーは
    必須科目ではないかとも思っています。

    そして本書を読んだことで
    「IT×FINANCE」
    フィンテックリテラシーとも呼ぶべき
    新たな能力を得ていかねば
    貧富の差が拡大していくのではないかと思っています。

    将来のあなたを守るのは
    他の誰でもないあなた自身。

    お金に対する理解度
    世界経済に対する理解度
    新たな変革への理解度

    一つでも今から身につけ、
    将来へ備えることが肝要かと存じます。

  • 仮想通貨とフィンテック 苫米地英人 CYZO
    世界を変える技術としくみ

    似て非なる仮想通貨・デジタル通貨・電子マネー・ポイント・
    仮想通貨やフィンテックを投機目的としてでなく
    本来の目的である流通媒体として社会が認めれば
    利権や無駄を省き平等で対等な関係を生み出し
    格差社会を修正できる可能性を持っている

    利己的な目線でなく広角かつ望遠的な視野で
    全体と部分の関係を理解する切っ掛けともなりうるし
    すべての人が暮しやすい社会をつくることができるだろう

    通貨の機能の一つに決済があり
    口座振替やクレジットカードを使うことで
    決済を可能にする銀行預金も通貨の一種

    通貨の発行は日銀が市中のある国債を買い取ることで行われる
    その購入代金は日銀の当座預金口座に振り込まれる形で処理される
    流通している現金と日銀の残高を足したものをマネタリーベースと言う
    その内流通している分は30分の1ほどに過ぎない
    預金で眠っているものは景気に関与しない
    通貨の機能にはおおむね3つの要素があり
    価値の基準となる尺度で
    価値の交換を可能にする決済の機能と
    価値の保存を可能にする

    円と言う法貨の発行権は日本銀行に紙幣と政府に硬貨となっている
    管理通貨制度による通貨は中央銀行が発行する借用書と言う取扱である
    これが不換通貨(兌換できない通貨)

    仮想通貨はオンラインサービスで経済活動をするための貨幣価値であると同時に
    法貨との交換を可能にするデジタル通貨をも意味する
    通貨であると法で認めた仮想通貨の交換には消費税を必要としない
    発行権を自由裁定とし誰でも自由に発行することができる

    フィンテックとはITを使う金融テクノロジーで
    ブロックチェーンが鍵となる
    分散的=同時並列的な認証の仕組みでありAIによるデーター処理を含む
    ビットコインなどが流通媒体となるとクレジットカードのメリットがなくなる
    手数料が発生しないあるいは少ない仮想通貨は
    市場の無駄を省き利用者にとって有利である
    銀行業務も決済による手数料がなくなり貸付業務に戻ることになる
    アップルペイは決済システムのプラットフォームとなって
    決済業者に集客力のいちじるしいお店を貸すだけで発言力を得る
    更にアップルが仮想通貨を発行するとなると世界中に金融決済が
    アップルコインに集中する可能性がある

    メガバンクが発行する仮想通貨「MUFGコイン」は兌換性を持つが
    マイニングによる分散型管理をしない円との固定相場
    しかも預金残高170兆円という価値の裏付けがあるので安心

    買いオペとは民間銀行が保有する国債などを日銀が市場を通して買い取ること
    売りオペは日銀保有の国債などを市場に売りに出すこと
    この遣り取りで通過の発行量を調整している

    日銀は金利付きのデジタル通貨を発行することで通貨発行権を維持できるかもしれない
    ブロックチェーンには記録が残り脱税もマネーロンダリングもほぼできなくなる
    インフレ調整も的確になって経済が安定することで今よりも平等観のある社会がつくれ
    イジメや戦争からも解放される可能性があるが
    犯罪も戦争もサイバー空間に移行する近未来
    本当に単調性を担保できるのは手書きの帳簿だけだと言うことも心得た上で臨むべき

  • 仮想通貨の意義と仕組みを解説。フィンテックについては軽く言及程度。

  • 後ろ盾のある仮想通貨たちの戦い。と決算業界の戦い興味深い。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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