- Amazon.co.jp ・電子書籍 (370ページ)
感想・レビュー・書評
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わりあいとっちらかった群像劇ではあるが、混乱もなく読みやすいのは、やっぱりプロの筆力だなあ。
一冊で終えるにはもったいないくらい、それぞれのキャラクターが魅力的。それぞれを主人公としたアナザーストーリーズをぜひ読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018年 9冊目。
登場人物がたくさんいるし、呼び方が名前だったり、苗字だったりでわからなくなって前に戻る…
時系列もあれ?!これって??みたいになってまた前に戻ってみたり…
でも最後は「え!!」って声に出してた。
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引き込まれてどんどん読み進めた。
シェアハウス、北風と太陽、前科者・・・・
気になるワードがたくさんあると、物語に入り込んでしまう。
特に寝る前はまずい…眠くなって本を閉じたのに、夢で続きを読もうとするという経験をした。 -
面白かったと同時に考えさせられる作品。作者の姫川シリーズが好きな人は間違いなく楽しめると思う。完全な悪人というのはいなくて、誰でも犯罪者になり得る。法の裁きを受けた後は前科者としての人生を歩む。そんな人達の暮らすシェアハウスのお話。前科者達の過去を描くだけでなく、ミステリ要素もあり、一冊に盛り込まれた要素が多くとても楽しめた。
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決して本物の悪人ではないけど、一時の気の迷いだとか
魔が差したとかで、犯罪を犯してしまうという事は、まぁ多分あるんだろう。執行猶予がどうとかないけど、自分も速度違反で捕まったことあるし。
じゃあ速度違反が微罪で、主人公の薬物所持が重罪だろうか。どっちも最悪の場合、他人を殺しかねないという意味じゃぁ同じくらいって気もするし法律がそうなってるなら、とりあえず法律通りに捉えるべきという気も。でもそれくらい、ぎりぎりの境界線に生きているんだと思うし、その境界線のちょっと向こう側の人をそんなに偉そうに断罪できんとも思う。
自分の周りにどんだけ悪人がいるのか分からんけど、
頑張ってるなら信じてあげようって思うよね。
とか言いながらも、この本に出てくる人たちは概ねそれなりに魅力的でデブでブスでハゲで臭いおっさんとかお姉ちゃんは出てこないわけで、そういう人たちが何やっても絶対に報われない、みたいな世界もあるはずだよ、こんな小説はインチキだ、イカサマだ、って言いたくなる気持ちも分かる。
まぁそれが現実よね。 -
Wowwowでドラマ化されたらしい。前科を持つものの社会に復帰する難しさを描いたお話。ちょっと人生の海岸を踏み外しただけなのに、元の場所に戻るのはとても難しいのだなと感じた。プラージュというシェアハウスのメンバーがほのぼのしていてよかった。
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誉田哲也作品は久々。
前情報なしに読み始めましたが、ぐんぐん惹き込まれ一気読み。
前科を持つものが社会復帰するのは難しいと思う。色眼鏡で見られるから。
でも罪を犯したものが容易に通常の生活に戻れるのもどうかと思う。
事件を起こした原因まではわからないが、みんないろんな事を我慢して生活している。
そんな当たり前の事を当たり前に出来るようにと考えられたシェアハウスなんだろうか。
刑務所ではないので、番号で呼ばれるわけではなく、何らか強制をされるわけではないが、お互いの事を知り、お互いを気遣う事で更正していく。
WOWOWでドラマになったことを読後に知り、これは見なきゃと思わせる作品ですね。
どこまで映像化出来るのか?私の思い描いたイメージとどこまでマッチしているのか?
楽しみです。 -
初の誉田哲也作品。犯罪を犯してしまった人たちが人生を立て直すのには根気が必要。世の中的にも精神的にも厳しいことがたくさんある。現実世界では再犯してしまう人、更生できない人もたくさんいる。実際は潤子さんのように全てを受け入れることはリスクがで大きすぎる。と思ってしまうのも偏見なのだろうか。やっぱり自分や、自分の大切にしている人が一番。自分が犯罪を犯さない限り、共感は難しいかなぁ。でも過去に犯罪歴があろうが、自分の目で見たものを信じるということは大事にしていこうと思う。
途中間を空けすぎて登場人物がわからなくなってしまいました。よってラストの伏線回収に?がついて何度も読み返してしまったので星2。(一気に読んだら変わってたかな、、、)