プラージュ (幻冬舎文庫) [Kindle]

  • 117人登録
  • 3.65評価
    • (6)
    • (17)
    • (14)
    • (3)
    • (0)
  • 13レビュー
著者 : 誉田哲也
  • 幻冬舎 (2017年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (356ページ)

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

プラージュ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 前科者たちが共に住むシェアハウスの住人たちと悩み、暮らすことを通して更生、立ち直るストーリー。
    章によって、話し手や時系列がかわっているので、頭の整理が必要だった。
    最後の展開に驚いた。

  • アパートの上階が火事になり、焼け出された貴生。ちょっとしたきっかけから使用した覚せい剤のために捕まり、前科持ちとなっていたために新たな住居を探すこともままならない彼は、相談した不動産屋から紹介された、1階はカフェ、2階は扉のないシェアハウス『プラージュ』で生活をはじめることになる。
    何かしらのワケを抱えている風変わりな住人たちに囲まれて、貴生の再出発がはじまるが、一度「マエ」がついた人間に世間の風は思いのほか冷たい。

    個性的な住人たちの群像劇、合間に挟まれる、逆転無罪となった殺人犯を追いかけている記者の独白がミステリー調で面白い。

    貴生がへたれで臆病でおよそ根性のない感じのする青年なんだけれど、そのしょうもなさが妙にリアルでどこか憎めない。文庫解説にもあるとおり、こんな風に特に思い入れも何もなくするするっと罪を犯してしまって、再起が難しくなる人、案外世間にいるんじゃないだろうか、なんて思ってしまう。

  • わたしの好きな作家さんの1人。
    同じ犯罪者がテーマのはずなのに、ケモノの城のサイコパス系からの差が激しい作品。
    一度前科がついた人に対する周りの評価は、現在のその人がどうであれ、あくまで前科者、犯罪者。例え本人が過去に犯した過ちを改めようと努力しても、普通の生活には戻れない、無駄だと感じさせてしまう現実がある。実際に私自身も同じように考えてしまうし、それが悪いとかいいとかを言っている作品ではない。
    主人公の貴生は、更生しながら再就職活動をするも、その現実を実感せざるをえない。
    タイトルのプラージュは、主人公たちが入居するアパートの名前。
    そこで暮らす前科者たちのいまと過去の気持ち、生き方、人柄に触れて、
    前科者を世間に晒そうとする記者の考え方がどう変わっていくか。
    プラージュの住人たちや、そこに集まる人たちの暖かさが読んでいて心地よい。
    変わることを怖れてはいけないし、変わってしまったことを嘆いてはいけない。の節が、なんだか心にすっと入った。

  • 468

    2017年では102冊目

  • 脛に傷を持つ人々がシェアハウスで織りなす日常を描いた小説。
    筆者が本書で言いたかったと思われる「過去に事件を起こした人が出所しても、日本という社会規範では阻害、迫害され、まっとうに生き直すのは難しい。しかし、そのルールの中で生きていく」というものを、様々な人物像から描いている。
    終始一貫した主張で描かれているため、内容はズレも無く読みやすいが、謎めいた書き方をしている部分や結末がイマイチ。

  • 久しぶりに一気読み!面白かった

  • 自分が何かの拍子に犯罪者になることがあるのかもしれない。そうなったら、貴生みたいな気分なのかな。冤罪だったら、友樹みたいになるのかな。
    犯罪者の気持ちは当の本人にしかわからないし、十人十色の背景があるんだろう。登場人物の感情を推測することはあっても、感情移入することが全くない本という点で、私にとっては新鮮でした。
    読み手の固定概念や先入観によって、読み方が変わってくる本ですかね。

  • その場に流されるがままに覚醒剤を使ってしまい、
    初めてのその時に警察に捕まってしまった貴生。
    仕事も家(こちらは火事で)も失った彼が保護司を
    頼って辿り着いたのは、とあるシェアハウスだった。
    家賃5万。部屋に扉はなくカーテンだけ。3食付き。

    心機一転、改めて頑張って行きていこうとする貴生だが、
    彼を見る世間の目はとても冷たくて・・・
    さらにシェアハウスの他の住人たちもなんだか訳ありの模様。


    罪を犯してしまった人達の、出所後の辛さやわずかな希望を
    描く大人の青春物語。
    正直言って、前科者って聞くとやはり怖い。
    捕まっていなくても悪いことやってる人はいるだろうし、
    表立って何も悪さしていなくても内側ではとても酷い人もいるかも。
    それでも、捕まるようなことをした人ってのは、悪事に対する
    ハードルみたいなものが低いんじゃないかと思う。

    だから、いくら前科者たちが「心機一転」頑張ろうとしてても
    全面的には信用できないよなー。
    この小説は前科者たちが主人公だから共感してしまう部分も
    あるけれど、例えばプラージュが近所にあったら、、、うーん、
    あんまり近づかないかも。

    あ、あくまでも物語としてはとても面白かったよ。
    主人公たちの心理描写やその変化もしっかり描かれていてね。

  • ハラハラドキドキさせられながら、切なさに包まれるような小説。

  • ここのところなぜだか、犯罪を犯した人の話ばかり読んでるなぁ。
    これも、過去に犯罪を犯した人ばかり登場します。
    なんだかちょっとドタバタというか、「終盤そういう展開なの!?」とちょっと唐突に感じてビックリしてしまう内容でした。怖いよ、美羽ちゃん……。

    貴生が美羽を好きだったっていうのはなんか意外。
    きっかけになるようなエピソードあったっけ?

    なんかちょっと私とはピントが合わない話でした。

  • フィクションなのにこの街のどこかに本当にありそうな気がしてしまう小説。最後は「プラージュ」という店名にも納得。
    主人公が「プラージュ」店主の潤子ではなく、一番癖のない貴生なのも読者としては読みやすかった。
    夏にはドラマも放送されるし、発表されてるキャストもイメージにぴったりで非常に楽しみだ。

全13件中 1 - 13件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

プラージュ (幻冬舎文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

プラージュ (幻冬舎文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

プラージュ (幻冬舎文庫)はこんな電子書籍です

プラージュ (幻冬舎文庫)の文庫

ツイートする