プラージュ (幻冬舎文庫) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 面白かったと同時に考えさせられる作品。作者の姫川シリーズが好きな人は間違いなく楽しめると思う。完全な悪人というのはいなくて、誰でも犯罪者になり得る。法の裁きを受けた後は前科者としての人生を歩む。そんな人達の暮らすシェアハウスのお話。前科者達の過去を描くだけでなく、ミステリ要素もあり、一冊に盛り込まれた要素が多くとても楽しめた。

  • Wowwowでドラマ化されたらしい。前科を持つものの社会に復帰する難しさを描いたお話。ちょっと人生の海岸を踏み外しただけなのに、元の場所に戻るのはとても難しいのだなと感じた。プラージュというシェアハウスのメンバーがほのぼのしていてよかった。

  • 20171008

  • 前科者たちが共に住むシェアハウスの住人たちと悩み、暮らすことを通して更生、立ち直るストーリー。
    章によって、話し手や時系列がかわっているので、頭の整理が必要だった。
    最後の展開に驚いた。

  • 久しぶりに一気読み!面白かった

  • その場に流されるがままに覚醒剤を使ってしまい、
    初めてのその時に警察に捕まってしまった貴生。
    仕事も家(こちらは火事で)も失った彼が保護司を
    頼って辿り着いたのは、とあるシェアハウスだった。
    家賃5万。部屋に扉はなくカーテンだけ。3食付き。

    心機一転、改めて頑張って行きていこうとする貴生だが、
    彼を見る世間の目はとても冷たくて・・・
    さらにシェアハウスの他の住人たちもなんだか訳ありの模様。


    罪を犯してしまった人達の、出所後の辛さやわずかな希望を
    描く大人の青春物語。
    正直言って、前科者って聞くとやはり怖い。
    捕まっていなくても悪いことやってる人はいるだろうし、
    表立って何も悪さしていなくても内側ではとても酷い人もいるかも。
    それでも、捕まるようなことをした人ってのは、悪事に対する
    ハードルみたいなものが低いんじゃないかと思う。

    だから、いくら前科者たちが「心機一転」頑張ろうとしてても
    全面的には信用できないよなー。
    この小説は前科者たちが主人公だから共感してしまう部分も
    あるけれど、例えばプラージュが近所にあったら、、、うーん、
    あんまり近づかないかも。

    あ、あくまでも物語としてはとても面白かったよ。
    主人公たちの心理描写やその変化もしっかり描かれていてね。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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