ひきこもらない (幻冬舎単行本) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • phaさんの文章は、表面上はそれなりにやっているが、気持ちの面ではなかなか社会にすんなり順応できない自分にとって、すごく共感ができるので好きだ。
    社会の枠にハマれないゆえに常識にとらわれていない。なので自分の感覚が軸になって、世間が作った価値観にのらないで生きることができている。世間にとらわれず、自分の感覚を軸に生きるっていうことにすごく憧れる。phaさんは学歴があるせいか、そういう微妙な部分を絶妙に言語化できているので面白い。
    小笠原諸島にいって何にもしなかった話とか熱海に友人と別荘を買った話とか、楽しそうだけどやってみると意外とそうでもないというあるあるが実にうまく語られていた。中には本当に楽しくやってるFBにあげるようなひとも多いだろうけれど、そうなれない暗い人には共感のできる話です。

  • よきよき

  • 読んでよかった。時間をおいて再読したい。

  • 移動時間が好きとか、旅行でチェーン店に入るとか、自分がこういうの好きだと言うのが何となく憚られていたことを真っ直ぐに口に出してくれることが嬉しかった。

  • 著者の『しないことリスト』が面白かったので、続けて読んでみた。そっての本は自己啓発書のフォーマットを取っていたけど、こっちはゆるいphaさんの体験をつれづれ書いたエッセイ集。やってよかったことも、ダメだったことも書いてある。 日常に詰まった時にまたゆるい気分で読みたい。一日乗車券買って山手線ぐるぐるしながら読書は、自分もやってみようと思う。

  • サウナの話、ネットカフェ、高速バスの話がとてもよかった。
    どれもたまにゆったり意識的に試したい。京都も行きたい

  • 先日、phaさんの「ひきこもらない」を読みました。

    あまり働かずに生活しているphaさんですが(本を出したり、ネット上に文章を発表したり、執筆の仕事はしてるけど。あと、たまにテレビに出たり)、そんなphaさんが、サウナに行ったり、漫画喫茶(ネット・カフェ)に行ったり、ゲーセンに行ったり、シティー・ホテルに泊まったり、深夜バス(高速バス?)に乗ったり、一人旅をしたり、などなど、タイトル通り、家にひきこもらずに、街をふらふらしたことについて書かれたエッセイといった感じでした。

    それで、本の内容の本筋からはズレるんですが、phaさんは、大学時代に京都に住んでたらしく、例えば東京だと、渋谷とか下北沢とか、都心に行かないと、クラブやオシャレなカフェがなかったりするけど、京都はそういったお店がわりと近所にあるらしく、大学の先輩にクラブに誘われて、あまり興味がなかったんだけど、そのクラブが近所だったから、とりあえず行ってみた、みたいなことが書かれてあったんですけど、たしかに近所にクラブがあったら行きやすいよなあと思ったりしました。

  • 一箇所にじっとしていられず、社会のど真ん中とは外れたところで転々として暮らしている著者によるエッセイ(と捉えた)。効率性を説くビジネス書でもなく、あるがままを受け入れるようなマインドフルネスの書でもなく、なんとなく折り合いをつけて生きていく、という文体が新鮮だった。

    サウナの素晴らしさを説いている箇所。それと、"聞き慣れていない音は騒音として認識されるので、ノイズに馴染んでおき、それを楽しめる「ノイズ耳」を作っておくことで心に余裕ができる"、というメソッドが本書の収穫。

  • エッセイ。著者に共感できるところもあるし、できないところもある感じ。自由な感じは伝わってきた。とりあえず、外に出て行こう。

  • 日本人は、皆と同じという意味での「普通」というものをとても重視すると思う。画一的というか。特に一昔前は、「普通」の型のようなものが社会にたくさんあって(男性は外で働く・女性は専業主婦の家庭モデル、終身雇用、いつかはクラウン的な?購買行動、学校も皆と同じじゃないとはぶかれる、みたいな?)、その型にうまくはまれない人たちは、社会から阻害されがちだったと思う。ニートとか、同姓愛者とか、不登校の子とか。

    でも、その「普通信仰」的なものは、徐々に崩れてきている。社会が、古い人に反発されながらも、少しずつ少しずつ変わってきている。多様性に関して寛容になってきている。これからその流れは加速していく。

    これは私の偏見かもしれないが、一昔前メディアがphaさんを取り上げる時、そこには悪意があった。でも、今は違う(と思ってる)。新しい生き方をしている人、みたいなポジティブな捉え方が増えている気がする(本人はそういうこと気にしていないと思うけど)。

    なんか話が大袈裟になったが、これまで「普通」の枠から「外れ」ていたことで敷いたげられてきた人が、その人にとってそれこそ普通に生きられる社会(というか生きることが良しとされる社会)になっていくと良いなと思う。

    あと、サウナ行きたくなりました。

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著者プロフィール

一九七八年大阪府生まれ。作家。著書として『どこでもいいからどこかへ行きたい』『しないことリスト』『夜のこと』『人生の土台となる読書』など多数。大学生のときに京大短歌会に少しだけ参加。第5回笹井宏之賞では最終選考に残る。文学系ロックバンド、エリーツの一員としても活動。東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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