BUTTER [Kindle]

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著者 : 柚木麻子
  • 新潮社 (2017年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (492ページ)

BUTTERの感想・レビュー・書評

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  • これは木嶋佳苗を題材としてはいるがミステリー要素はさらさらなく、女性というものがどうやって生きていくのか、この社会で生き抜くことのしんどさをどぎつい女性像に重ねて描いた作品なのだと思う。作中に登場するどの女性にもどこかしら自分と重なる部分を見てしまう。あまりに強烈な被告人の彼女にさえも。最後が気持ち良かった。そしてお腹がすいた。

  • 女性記者が、三名の男性の連続変死事件の被告人に対して面会・取材を続けていく話。

    前半~中盤はとにかくバターを使った料理の描写が本当美味しそう。

    「蜜蜂と遠雷」が聴覚の想像をかきたてる話なら、この作品は味覚の想像をかきたてる話。

    他方で、男性の死が周りにつきまとう被告人のバックグラウンドを追うなかで、被告人に感化されていく主人公たち。

    なまじ被告人の放つ食べ物の誘惑が強いだけに、色々ハラハラするし、心理描写も粘性が高く、重い。

    飯テロ要素を差し引けば、心を抉る系の作品として「ポイズンドーター・ホーリーマザー」「海の見える理髪店」になんとなく似てるかな、という印象。

    食べ物描写と登場人物の女性観が見事に溶け合って作品として秀逸だと思う。

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