アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)

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著者 : 森田真生
制作 : 脇阪克二 
  • 福音館書店 (2017年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230974

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アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)の感想・レビュー・書評

  • 自身をアリにして、数について考察しようという、普通はちょっと思いつかない視点で書かれた絵本。またアリを選ぶところが、森田さんらしいなぁと思った。うちの子が文字を読めるようになったときに、そっと本棚に置いておこうと思う。

  • ある日、アリになった数学者の作者が、アリの視点で数について考える。人間が普通に使う1という数字をアリは使わない。そこにあるのは人間から見ると感覚的な、理解できないようなものの見方。

    数字は数を操ることではなく、数がどのようなものか考えるもの。

    哲学的で、どこかロマンチック。
    考え方を考える本。
    捉え方の広がりを知る本。

    数字だけではなく、自分が見てる世界が限られたもので、まだまだ世の中には知らないことがあるんだろうなと思った。

    児童書では勿体無いくらい。
    大人や中高生にも。

    脇阪さんの絵が、柔らかく鮮やかで世界観にぴったり。
    眺めているだけで落ち着く。

  • この本を書いた森田真生さんの著書『数学する身体』の続編に思えた。
    「1」という例を使って数学の理解とは何かを説明している。
    数学科を卒業して、少しは数学を理解できたと思っていたが、やっぱりまだまだ勉強不足だな。

  • 私は数学が分からない。でも、数学のことを数学の気持ちになって分かろうとすることは可能なんじゃないだろうか。数学者がアリのことを分かろうとするように、世界もまた別の生き物の意思で思考を分かろうとする気持ちは必要なんだ。

  • 数学を演奏してしまう森田さん、今回は絵本で数と数学の本質に迫ります。
    アリの視点から「数」とはなにかを問い直すと、私たちが知っている数や数学とはまったく異なる景色が見える(かもしれない)。
    子どもたちにこのお話がどんなふうに響くのか、聞いてみたい、と思いました。

  • 著者初のこどもむけの著作。体の構造も見えている世界も生き方もまったく違うアリも人間と同じように数学を理解するか? というやや哲学的な内容ながら、具体的な話題を積み重ねてなるほどと納得させる。アリが体感する数の世界はわたしたち人間ならではの想像力の賜物であり、詩のような文章を通して、数学の美しさやとらえどころのなさ、当たり前の概念を疑う用心深い思考にふれて、「計算」「苦手」「面倒」といった算数のイメージが一変するかもしれない。

  • 数について、ふと立ち止まって考えさせられた。
    子どもが対象の雑誌かもしれないけれど(?)大人が読んでも十分に深く読み込める内容だった。

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