「君の名は。」DVDスタンダード・エディション

監督 : 新海誠 
出演 : 神木隆之介  上白石萌音  長澤まさみ  市原悦子  成田凌 
制作 : RADWIMPS 
  • 東宝
3.79
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  • (5)
本棚登録 : 980
感想 : 201
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104107633

感想・レビュー・書評

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  • 事前に小説を読んでいたから、内容は分かっていたんだけど、映画はなかなかにスピード感があって、もし小説を読んでいなかったら少し置いてけぼりになりそうなところもあった。なんていうか、やっぱりアニメの方が世界観とか伝わってくるんだけど、RADWIMPSの曲が世間で流れすぎていたために、やけにその音楽が耳についてしまった。ストーリーがあるものの中で流す歌詞ありの音楽は、時に余計な思いを抱かせると感じてしまった。基本的に、RADWIMPSは好きなんですが…

  • 1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。
    「シネマトゥディ」より

    なぜにこんなにはやっているのかと思い、見てみる.
    なるほど.画は超絶キレイでストーリーもテンポよく進む.見始めたら止まらない.
    今どっちなのか、声の感じや動きで分かるようになっているし、冗長にならないようにさっと画面が切り替わる.すごい仕事だーというのが素直な感想.
    内容もすごく印象に残る.自由な発想、感覚的な世界、田舎と都会の対比.いろんな場所に住む中高生に刺激を与えたに違いない.

  • カテゴリーに囚われない面白さ。
    男と女、田舎と都会、青春、大人と子供、現実と夢、神と人間、神主と町長、現在と過去、平和と災害、生と死、様々なものが結びよじれ変わりながら物語が進んでいく。映像の綺麗さと挿入歌のタイミングも絶妙で、思わず息をのむ。感情が動かされる映画。

  • 1200年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町糸守に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で念願だった都会を満喫する。
    一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている奇妙な夢を見ていた。 繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている記憶と時間。
    何度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。 残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら状況を乗り切っていく。
    しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。 入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、会ったことのない三葉に会いに行こうと決心する。 辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。
    新海誠のアニメは、美しい自然と日常の情景、運命的な出逢いと恋そしてすれ違いが軸になっているけど、今回は夢をきっかけに主人公の瀧と三葉が入れ替わるというシチュエーションを加えることで、突然入れ替わるというシチュエーションに置かれた瀧と三葉や周囲の戸惑いと瀧と三葉が反発しながら心を通わせるラブコメディ要素が増えユーモア多めでした。
    入れ替わりが途切れた中盤から、瀧が三葉に会うため岐阜県を訪れ、三葉が住んでいた糸守にティアマト彗星の核が分裂した隕石が落下し糸守が消滅したことを知った瀧が三葉を救うために宮水神社に奉納している口噛み酒を飲み、再度三葉と入れ替わり親友と協力して彗星の落下から糸守を救おうと奮闘する青春アドベンチャー的な展開、瀧と三葉がお互いを求め合うピュアな恋(瀧が三葉から貰った組み紐を介したふたりの恋とすれ違いと心の通わせる展開がステキ)が組み合わされて、新海誠のアニメの初心者でも惹き込まれる、大事な人を忘れてしまった切なさと共に側にいる大事な人を抱き締めたくなるいとおしさを呼び起こす新海誠の集大成であり、青春ファンタジー映画の傑作です。
    RADWIMPSの曲も瀧や三葉の想いを雄弁に物語っていて、「前前前世」や「スパークル」など印象的です。
    時間や人の縁は糸のように危ういから、毎日出会う縁や時間や生活や側にいる人を大事にしなきゃと思えるステキな作品でした。

  • 「天気の子」に続いて、こちらも観なおしてみました。やっぱり神社・祈りの話。
    「天気の子」は少年と少女が、「すずめの戸締り」は少女と青年が運命的に結びつくけど、「君の名は」はその運命の結びつきに時空がはさまっているところが面白いわけね。
    まだ知り合う前に、みつはが東京に会いに行って、電車の中で「瀧くん」と勇気を出して呼びかけて、「誰?」って言われるシーンが好きだな。
    宮水神社の御神体が遠すぎる…走っていけない…と思った(笑)。「すずめの戸締り」観たときも、山の向こうから煙が上がっているのを見て走って行っても無理じゃない?って思ったけど。あとやっぱり、良い作品は脇役がいいよね、って小説でも思うけど、奥寺先輩も好きだし、友達のカップル(てっしー)も良かったな。

  • 話題になったころは、なんだか気乗りがせず。
    先日テレビで録画していたのを思い出し。

    思っていたよりストーリーが複雑で(恋愛要素強めの話だと思い込んでいたのもあり)風景や人の想いがきれいで。

    また会えるのか、会ったらわかるのか。

    「君の名は。」のタイトルで最後が終わるのがよかったです。

  • 前半の1時間は無難な青春ラブコメと思って観てましたが、中盤で一気に雰囲気変わりましたね。
    全く予想していない展開で驚きました。
    映像が綺麗で見とれる。
    田舎の描写がとても好き。
    とりあえず、人の話は、信じられないような話でも、できる限り信じてあげたいと思いました。
    何回でも観たいと思える作品です。

  • 描写や設定、音楽や声、どれもが素晴らしく、きっとこの先もずっと忘れず記憶に残っていく気がする。





    公開直後は絶賛の嵐だったこの作品も、やや売上が低迷しだすと今度は批判意見が多く聞こえるようになった。けれどわたしにとってこれほど心動かされた作品は過去にもなかなかない。

    まだ状況をつかめずぎこちない生活を送る二人を見てはつい微笑んだりこちらまで恥ずかしくなったり、互いを理解し合う頃はこの一瞬が永遠に続くように感じたり、入れ替わりが途絶えたときにはこちらまで呼吸が浅くなり胸が痛んだ。

    この作品は、先に書いたように描かれる景色の壮大さや美しさ、話し声の心地よさや挿入歌のタイミングが絶妙で、だからこそ観る側は現実を置き去りに一気にこの世界に入り込めたのだと思う。

    映画を観ているのかアートを見ているのか、区別がつかなくなるほど身体中に響く作品だった。

  • 映画や漫画や小説にありがちな古典的な筋書きのアレコレをうまく繋ぎあわせて現代風に仕上げましたという感じがした。
    タイムワープして過去を変えたり入れ替わったりとか……
    でも無駄なくテンポが速くて伏線も丁寧にはられていたので最初から最後まで飽きず、設定を理解するのに頭を使いながらも楽しめた。
    名前が書いてあると思ったら「すきだ」と書いてあるシーン、意外でなんだか悲しかった。
    大切な人を忘れてしまう、という設定もありがちだけど、「もしかして私も大切な記憶を失って生きているのかもしれない……」なんて非科学的な妄想が広がる切ない設定で、飽きないなあと個人的には思います。

  • 今までの新海作品に散りばめられた, 青春, 恋愛, SF, 時空をぎゅっと凝縮したなという印象。
    彗星被害に遭った糸守町の様子は, 東日本大震災の後の沿岸部に似ていた。
    そういった意味で, シンゴジラと並んで震災関連の映画と言われていたのも頷ける。

    話の内容としては, 入れ替わり,タイムリープに恋愛, そして高校生という目新しいものではなく, 「時をかける少女」のタイムリープを少し違った視点にしてみました位で真新しくはない。むしろ,新海誠の作品を限りなく大衆受けする脚本に寄せてきたという印象。
    何度でも見たいと思う人を批判する気はないが,時間軸の流れを直ぐに理解できない人の高評価な感想も多く, あまり映画を見てこなかった人がハマった映画なんだろうなと思う。

    アニメーション映画という, ジブリを除いては少し偏見のあるジャンルを大衆のものにしたっていうところに真価があるのだと感じた。

    新海作品らしい美しい風景描写は健在で, 見ているだけでも心を奪われた。

    エンドロールで, 監督・脚本・原案・映像はもちろん, 時には声優も「新海誠」って全部セルフじゃん!!って突っ込める様な作品は今後ないのかと思うと寂しい様な。
    役割分担的な意味もそうだけど,新海誠のココが好き!って思えていたものが,著名になりお金を使える様になって前に好きだったものから離れていくその様は,好きな深夜番組がゴールデンに移ってつまらないものになっていくそれに似てる。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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