死ぬほど読書 (幻冬舎新書) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 丹羽さんの読書のすすめ。
    途中、御本人の仕事に対するスタンス等が折り込まれてきたけれど、それも読書という軸があってつながっているのだと思った。
    読める本から読むというスタイルはとても共感できました。

  • 読書で心に栄養を!
    無知を自覚し貪欲に読書します。
    読書で知のフックを増やして、セレンディピティを引き寄せるぞ!
    死ぬまで読書し人生豊かにするぞー

  • 読書は心の栄養になる、心を豊かにしてくれる、と言う一節が、私の心にとても響いた。読書っていいなと、改めて感じた。

    また、人とかかわることの重要性についても指摘されている。例えば仕事をする際には、必ず「自分以外の人とかかわる」と言う行為をする。それをすることで、その人を理解しようとする姿勢が必要なのかなと言うメッセージを、私は本書から受け取った。

    後はやっぱり、「物事を論理的に考える力(論理的思考力)」が如何に必要であるのかというのを、本書からヒシヒシと感じた。自分なりに、大学の4年間で様々な立場の人が書かれた文章(文献、著書)を目にする機会があったので、大学以前の私よりかは、身に着いているのではないかなと言う風に感じている。
    しかし、これに慢心せず、論理的思考力をもっと自分のものにしていきたいと思う。

  • 当たり前とは言えるけども言語化が難しい読書観について触れることができた本です。

    無知の「知」を知る
    それによって、自分が何も知らないことを明らかにすることが教養を身につけることに繋がる。




    自伝は脚色半分と思って読む

    「何でもありの世界は一見自由でとても不自由」
    ⇒なんだか高校の現代文でやった「鞄」の内容を思い出しました。

    情報のクオリティをあげる

    書評はあてにし過ぎない、人がすすめる本は当てにならない。専門家であっても正しいとは限らない..

    このブクログでよく評価を見て本を購入することもありますが、そもそも自分1人を例に考えても気分、年齢で本から感じることも違う..!と改めて気づかされた

    今年の冬休みは死ぬほど読書、バイト、勉強だな..

  • 死ぬほど読書 著者:丹羽宇一郎

    読書が足りてないと感じるこの頃
    なぜ読書が大事なのかを問うために
    読書は自分で考える力を養う

    清く正しく美しく

    忘れかけていた仕事への姿勢
    仕事への姿勢は読書がただす
    実利的な結果を求めず、息を吸うように読書をしよう

  • 実業家の書いた読書論のため、仕事と絡めた話が多い。本だけ読んでいてもだめで、仕事を通して人と関わっていくことが大切であると。読書と仕事は相互に作用するという。

    また、運がいいということ、セレンディピティにも触れられていた。読書をするといろんなことに引っかかるフックができて、それが運をつかむきっかけになるという。物事をどう捉えるか、出来事をどう評価しどう対処するか。より良い判断と行動をするための素地を読書で作ることができるということだろう。ただそれは、あくまで実利を求めずに読書した結果として得られるもの。さらにいえば読書だけしていても、象牙の塔の学者のようではだめで、人と向き合うことが大事という。そういう点で、教養や品性は一朝一夕に身につくものではないんだなと感じた。ゆっくり時間をかけて醸成していくものだ。

    スランプに悩む人間は自分に対する評価が甘いという言葉は、プロの厳しさを痛感させる。

  • あまり読書の習慣がない大学生の感想です。
    正直言うと、面白さや勉強にはあまりなる箇所は少なく、作者の自伝的側面が強いと感じました。

    しかし、作者の広い知見や、読書量から抽出される作者の価値観、生活感、仕事への姿勢など読んでいて非常に関心を受けました。

    著者の丹羽宇一郎さんは、経験された役職が表紙裏いっぱいになるほど枚挙にいとまがなく、かなりご高齢なこともあり、老成された価値観が魅力であると思いました。

    読み終わってみて、積読をしない、本に金を惜しまないことなど読書習慣や価値観について勉強になったと感じました。また、もっと読書をしたいと思いました。

    読書の効用を説くと言うよりは、著者の価値観を学びたいといった方におすすめです。

  • 書かれている内容は常識的なことが多いけど、
    「動物の血」と「理性の血」という構図は
    現代日本を観るときに、なるほどと思える観点。

    短絡的、攻撃的なメディア、コミュニケーションの
    増殖と読書離れ、因果関係があるかもしれない。

  • 読書は心の栄養
    毎日欠かさず本を読む習慣は自分も是非身につけたい。

  •  読書の有用性について、平易で明快な文章で書かれている。読書好きが言いたいことをことごとく代弁して貰ったようで嬉しかった。
     以下、著者が作中で語っている内容について、特に共感した部分と思ったこと。

    「無知の知を知る」
     まさしくわたしが普段の読書で意識していることで、本というのは大抵、個人または複数の著者の持てる知識と筆力を尽くして書(描)かれるもので、一冊でたくさんの知識や学びを得ることができる。世の中に無数にある本の数だけ自分の知らないことがあると考えると、自分の知識の小ささと読みたい(知りたい)本が無数にあることに気が遠くなったりもする。

    「考える読書」
     本の内容について「なぜ?」「どうして?」と疑問を持ち、それに対する自分なりの答えを考えながら読んでみる。学術書や実用書なら、著者の言っていることは正しいのか理論的に考察してみる、小説などのフィクションであれば、登場人物の心情や言動の理由を想像してみる、など。ついでに、巻末に参考文献一覧がついていれば、さらに参考文献を辿ってみて知識を深めていくのも楽しい。読書によって読みたい本が増えて知識も深まっていく、読書スパイラル、というか読書沼。

    「本は食べ物と一緒」
     自分で面白そうだと思う本を探して読め。どんな本でも、興味のあるところから入っていって、好奇心の刺激される方向へさらに知識を求めていくと、読みたい本の幅も増えていく。わたしも今の自分が小説以外の本を好んで読むようになるとは思ってもみなかった。

    「史料性の高い本には、その行間を自分の想像力と思考使って埋めていく楽しさがある」
     妄想系オタク女子か、と思ってしまってすみません。断片的な情報を繋ぎ合わせて頭のなかで風景を再現するのはとても高度な読書だと思う。こうした読書をできるようになりたい。


     その他、経営者としての著者の経験談として、「虚栄心は人が向上したり、社会が発展していく上で欠かせない」「優秀な人ほど隠し事をする(嘘をつく)」など。誰もが持っている業のようなものを否定せず前向きに捉えていることに目から鱗が落ちた。



     本書の印税は全額寄付されるとのことで、寄付先の一つに「滋賀大学経済学部附属資料館」が挙げられており、浅からぬ縁のある身としては、偶然ながら微少な貢献ができて良かった。

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著者プロフィール

丹羽宇一郎(にわういちろう)
公益社団法人日本中国友好協会会長。一九三九年愛知県生まれ。元・中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社。九八年に社長に就任すると、翌九九年には約四〇〇〇億円の不良資産を一括処理しながらも、二〇〇一年三月期決算で同社の史上最高益を計上し、世間を瞠目させた。〇四年会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任ののち、一〇年に民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、一般社団法人グローバルビジネス学会名誉会長、伊藤忠商事名誉理事。

「2023年 『仕事がなくなる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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