知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) [Kindle]

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著者 : 矢部宏治
  • 講談社 (2017年8月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (226ページ)

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 時々出てくる公式が、なぞ。ところどころ話に飛躍があるように思う。

  • 「国際法→条約→国内法」という法体系と一般国民は知らない密約を絡めてすっきり解説してくれている。
    https://goo.gl/EZij2e の漫画で面白そう詳細を知りたいと思った人は是非読んで欲しい。

  • ◾️参考になった部分
    東京のまさしく「ど真ん中」である六本木と南麻布に、それぞれ非常に重要な米軍基地(「六本木ヘリポート」と「ニューサンノー米軍センター」)があることをみなさんよくご存じだと思います(→第四章)。そしてこのあと詳しく見ていくように、日本の首都・東京が、じつは沖縄と並ぶほど米軍支配の激しい、世界でも例のない場所だということも。さらにもうひとつ、アメリカが米軍基地を日本じゅう「どこにでも作れる」というのも、残念ながら私の脳が生みだした「特大の妄想」などではありません。なぜなら、外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアル(「日米地位協定の考え方 増補版」一九八三年一二月)のなかに、
    ○アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。
    ○日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。という見解が、明確に書かれているからです。
    つまり、日米安全保障条約を結んでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」ということはできない。そう日本の外務省がはっきりと認めているのです。

    北方領土問題が解決できない理由
    さらにこの話にはもっとひどい続きがあって、この極秘マニュアルによれば、そうした法的権利をアメリカが持っている以上、たとえば日本とロシア(当時ソ連)との外交交渉には、次のような大原則が存在するというのです。
    ○だから北方領土の交渉をするときも、返還された島に米軍基地を置かないというような約束をしてはならない。*註1こんな条件をロシアが呑むはずないことは、小学生でもわかるでしょう。そしてこの極秘マニュアルにこうした具体的な記述があるということは、ほぼ間違いなく日米のあいだに、この問題について文書で合意した非公開議事録(事実上の密約)があることを意味しています(第四章・五章参照)。
    したがって、現在の日米間の軍事的関係が根本的に変化しない限り、ロシアとの領土問題が解決する可能性は、じつはゼロ。ロシアとの平和条約が結ばれる可能性もまた、ゼロなのです。たとえ日本の首相が何か大きな決断をし、担当部局が頑張って素晴らしい条約案をつくったとしても、最終的にはこの日米合意を根拠として、その案が外務省主流派の手で握り潰されてしまうことは確実です。

    私たちが暮らす「戦後日本」という国には、国民はもちろん、首相でさえもよくわかっていないそうした「ウラの掟」が数多く存在し、社会全体の構造を大きく歪めてしまっています。そして残念なことに、そういう掟のほとんどは、じつは日米両政府のあいだではなく、米軍と日本のエリート官僚のあいだで直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としているのです。

    ひとことで言うと憲法9条は、もともと占領中に国連憲章(国連軍)とセットで書かれたものだったのですが、本書(第九章)でご説明したダレスのトリックによって、一九五二年の独立後は、日米安保条約とセットで存在しているものだからです。そのなかで米軍は、オモテの条文には書かれていない、
    ①「日本の国土を自由に軍事利用できる権利(基地権)」(第一~三章・五章)
    ②「戦時には自衛隊を自由に指揮できる権利(指揮権)」(第八~九章)
     という、信じられないほど大きな権利を密約によって持っています。そしてその歪んだ法的関係を構造的に支えているのが、
    ③「日米合同委員会」(第四章)
    ④「最高裁(砂川判決)」(第六章)
     というふたつの聖域化された、アンタッチャブルな機関です。この①から④までの四つの問題を解決しないまま、憲法で自衛隊を容認してしまうと、その先に待っているのは第九章でご説明した通り、朝鮮戦争のさなかに生まれた「米軍による日本の軍事利用体制」の完成です。

  • 知らなかったことばかり。アメリカの闇を見た気分。

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