神保町奇譚 花咲舞シリーズ (Kindle Single) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 花咲舞がだまってないシリーズ短編。亡くなったはずの女性の口座で大金が動いている。舞と相馬が謎に挑む。銀行ミステリーは初めてでした。池井戸さんらしい、序破急ある展開で、最後まで楽しくあっという間に読めました。

  • 花咲舞の機転で謎が解明。
    誰も不幸にならなかった。
    亡くなって5年経った娘の部屋から見つかった預金通帳。
    銀行で解約しようとすると、娘の死後も大きなお金がその口座で動いていた。
    誰も不幸にならずに、娘の意志も新しい会社に受け継がれていく。
    世の中から、病気という病気がすべてなくなればいいのにと、新型コロナの流行る今日この頃、その思いが強くなった。

  • Kindle Unlimitedで。

    サクッと読めて良いな。
    良い話だった。

  • こいつもキンドルプライムの無料本。時間潰しには悪くない。

  • テレビドラマ化、新聞連載で大好評の「花咲舞が黙ってない」シリーズ最新作は、神保町が舞台。〝一見客お断り〟のこだわりの寿司屋で、臨店を終えた東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っていると、高齢の女性客がひとりで来店した。店主とも顔なじみらしい、上品そうな婦人の話に耳を傾けてみると……。

    婦人は五年前に娘を通称〝もやもや病〟で亡くした。神保町界隈にあるベンチャー企業に勤めはじめてまだ3年目の若さだった。遺品を整理していると、産業中央銀行の通帳が出てきた。この日、銀行に出向き、口座の解約を申し出ると、係員に不思議な話を告げられた。娘の死後も口座が〝動いていた〟と。多額の振り込みがあり、一時、残高は3400万円にものぼったが、1ヵ月後にはきれいに引き出され、娘が口座開設時に振り込んだ1000円だけが残っていた。娘に何があったか知りたいと願う婦人の依頼を受け、舞と相馬のコンビが幽霊口座の謎に挑む!

    短編なので、さくっと読めた。特に複雑なからくりはなく、あっさりとした印象。

  • 短編と知らずに読んだので
    あれという間に読了。

    長編では何も思わないのに
    短編であると全ての関わり合いにご都合主義だなぁと思ってしまうのは何故だろう

  • 銀行の臨店指導グループに所属する花咲舞と相馬健。二人が神保町の寿司屋で一服していたところ、店を訪れた高齢の女性から不思議な相談を受けました。女性の娘は神保町にあるベンチャー企業に勤めていましたが、5年前にもやもや病で惜しくも亡くなってしまったとのこと。しかし、娘の死後、彼女の銀行口座には数千万円が振り込まれ、その後に全額引き出されているという不可解な記録が見つかりました。娘に何があったのかを知りたいという女性の願いに応えるべく、花咲舞は、学生時代のサークル仲間たちの協力を得ながら、幽霊口座の謎に挑みます。

    私が本書でおすすめするポイントは、花咲舞の正義感と行動力です。彼女は、自分の仕事に誇りを持ち、間違っていることははっきり言う性格で、相手が誰であろうとも恐れずに立ち向かっていきます。それだけでなく、彼女は人の心にも寄り添える女性でもあるのです。一方で、そんな性格が災いしてか、彼女の周辺ではトラブルに事欠きません。私は花咲舞の活躍と彼女が巻き起こすトラブルをワクワク、ハラハラしながら楽しむことができました。また、上司の相馬健も花咲舞のサポート役として、彼女の行動をフォローしたり、ツッコミを入れたりします。こうした二人の掛け合いもコミカルで楽しく、ストーリーにアクセントを加えます。

    本書は「花咲舞が黙ってない」に収録されている短編ですが、単独で読んでも十分に楽しめます。私は本書で初めてこのシリーズに触れたのですが、シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。

  • サラリと読める分量ながら、謎解きの面白さもあった。

  • お寿司屋さんでたまたま耳にした、ひとり娘の死後に大金の動いた銀行預金口座の話。銀行員の花咲舞はその謎の答えを知るためにひそかに調査をする。

    「奇譚」というタイトルがついてなかったらこの展開とオチでもスっと読めたかもしれないけど、もっと謎とき要素のある話かと思ってしまっていたので星がちょっと辛くなってしまった。

  • 何か物語を読みたいと思っていたら、目の前に現れた池井戸さんの短編。サクッと読めて、ほんのり温かな気持ちになりました。Kindle Unlimitedだからすぐに入手できて、寝る前に一気読みは心地がいいです。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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