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感想・レビュー・書評
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ほんのりパラレル。好き嫌いが分かれそう。私は好き。ちょっとだけ、詰め込み過ぎかも?
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絶妙な日常と非日常のバランス、はじまりを予感させる物語の終わり、住野よるの小説らしいストーリーだった。
話し手を変えながら物語が進むが、パラレルではなく時系列で話し手が変わっていくため、各登場人物の「かくしごと」を徐々に知りながら読みすすめるのがワクワクした。 -
京、ミッキー、パラ、ヅカ、エル。
五人の高校生(京とヅカが男子)の青春をそれぞれの視点で描く連作短編集。
「かくしごと」って何なんやろ?
サブタイトルも含め、なんだこの記号や数字は?
って思うよね。読んだら分かります。
そうやってちゃんとタイトルが内容を表している物語って大好きです。
それとね、ミステリではないから「伏線」と言うのとは少し違うのかも
しれないけれど、この文章このシーンがあるからのちのこの部分が
活きるんだっていう展開も大好物です。
第一作の『君の膵臓をたべたい』の時点で好きになったけど、
住野よるさんはやはりいいなー!!!
『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』と続く著作は
それぞれちょっとタイプが異なっていて(今作もまた異なる)、
個人的にはまだ『よるのばけもの』が勝っているかもなんだけど、
今作は必ず読み返すだろうなとも感じている。
みんなに見せている自分。ホントの自分。隠したい自分。変えたい自分。
きっとどんな人でも一度は考えたことのあるテーマなんじゃないかな。
そんなことを重くも軽くもなりすぎず、わざとらしくもなく、
とても自然に語られたお話です。
最近のオススメは?と聞かれたら必ずこれをあげる!