子育ての大誤解 重要なのは親じゃない〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫NF) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 主に行動遺伝学の成果によって「子供の健全な成長に大切なのは親による子育てよりも、主に同世代の仲間同士のコミュニケーションの方が重要」という仮説を紹介した著作。

  • ふむ

  • タイトルだけ読むと、子育てのノウハウ本かと思うが、そのような意識で読むと本質を見誤る。

    本書はどのように教育したら子供が良い大人(良いという意味はいろいろあるけれど)になるか、ということを示唆するのではなく、幼少期の大人の関与というものは子供の性格形成にそれほど大きな影響を与えないようだ、ということを主張する書籍である。

    「新版」とあるとおり、古い同署と比べて最新の社会科学の実験結果を踏まえていること、出典を明記したことが異なるようだ。
    確かに本書を読んでいると、筆者の主張なのか何かしらの実験に裏打ちされた主張なのか曖昧なところがある。

    主張を証明するためにいろいろな実験結果を引用してやや冗長で退屈な感が否めない。

  • 育児という観点よりも、個人の文化獲得がどう起きるかという観点で、納得でき面白かった。子供にとって、近所の子供集団に受け入れられることが重要で、そこで主な文化を獲得する。親の文化も獲得するがそれは家庭内でのもので、親がいない場での行動は子供集団から獲得した文化による、という説。

    移民の子供が獲得する言語が、子供集団の言語であり、親の言葉は家庭内でしか使わない限られたものにしかならない (同じ文化出身の家がないものとして) 点で、著者の推論は正しいと感じた。

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