3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 白泉社
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感想・レビュー・書評

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  • いい巻だった。
    人に想いをのせる、人と真剣勝負する、人と向き合えていなかった自分に向き合える。
    素敵でほろ苦く、でも自分を成長させるコトができる「時」に満ちていた巻でした。

  • 子どもの頃から憧れ、仰ぎ見てきた人。
    目指す先にいる現実の人でありながら、
    画面の中の人、空想の世界の住人のような人。
    その人が将棋盤を挟んで目の前に座る。
    かつて見たシーンの中に、自分自身が存在する。
    その人が本気になって自分と対峙し、
    存在を認め真剣に向き合ってくれたら、
    こんな嬉しいことはない。
    負けてもいい、と思ってしまうかもしれない。
    幸せな時間をできる限り長く楽しむには、
    なんとか食い下がって善戦し、
    あわよくば互角に持ち込み、
    隙をついて果敢に攻め込み優勢を勝ち取る。
    そして勝利を・・・。

  •  あかりチャンを巡り、憧れの島田八段相手に恋の鞘当てを繰り広げる林田先生!……と思ってるのは彼だけで、結局のところ悲しい独り相撲に過ぎないのか?( ´ ▽ ` )ノ
     下町の太陽だったあかりチャンがいつの間にか万人の心をとろかす絶世の美女扱いに変わってきてるのが愉快( ´ ▽ ` )ノ
     
     そして、オールキャスト勢揃いの東洋オープン戦編( ´ ▽ ` )ノ
     元気いっぱい2KDが憧れの宗谷名人とガチ対決( ´ ▽ ` )ノ
     この、ゾーンに入るというか異能の者たちが別次元で丁々発止を繰り広げるさまがたまらない( ´ ▽ ` )ノ

     続いては死神・滑川の家業編( ´ ▽ ` )ノ
     人それぞれにドラマあり( ´ ▽ ` )ノ
     ただの不気味人間じゃなかったんだね( ´ ▽ ` )ノ

     ラスト、久々においなり横取りねえちゃんの登場( ´ ▽ ` )ノ
     今後また話に絡んでくるのかな?( ´ ▽ ` )ノ


     先崎先生のコラムなくなったのかな?――と思ってちょっと調べてみたら、この第13巻刊行の時期いろいろ(心の問題)あったみたい↓……
     https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56557
     いずれは復帰して下さるんだろうか?……

    (以下続刊)
    2020/11/13
    #1435

  • 島田さんの恋心。香子さんの後悔。
    この2つが泣けた。
    ネガティブとまではいかんけど、こういうちょっと後ろめたいようなもどかしいような気持ちに凄い心を揺さぶられる。自分の中の感情の引き出しをすっと開けてそこから感情が溢れてきて涙になる。
    このすっと寄り添ってくれるくれるような書き方は何が原因なのか。登場人物の中の心の声、そのシーンがすごく引き込まれる。

    心がぎゅーっとなる。

    黒バックに白がええんかな。闇の中一旦入るけどみんな抜け出していくのがええんかな。言い回しとかコマ割りとか構成とか、なんやらかんやら。

    ハチミツとクローバーのときもそうやったけどなんか自分の経験をリンクさせやすい。だから感情が溢れやすいんかな。普遍的でありながら個人の想いに寄り添える余白がある。その余白に自分の経験をリンクさせちゃう。誰もが持っている、持ったことのある感情をうまく言語化して登場人物の個性を出しながら読み手にも寄り添ってくれる。

    この人の作品が好きなのはそこか。

  • 将棋にかける熱意がひしひしと伝わってきて、将棋のルールがいまいち分からなくてもどんどん読み進んでいる。

  • «ーーー僕は この気持ちに
    名前なんかつけない事にした
    「強くないと視界に入り続けられない」
    ただそれだけの事…
    ここは嫉妬とかして腐る所じゃなく
    強くなるために弱いトコを探して
    一個ずつ修正していくだけの
    あたまがヘンになりそうな作業を
    正気でコツコツ繰り返すだけの
    単純な話なんだ»

    なんと。島田さんと先生がライバルとは。
    どっちも好きなので、どっちも応援したいけど、どうなるのか。。

  • あかりの恋愛。二階堂の名人との勝負

  • 元担任と島田があかりを巡ってバチバチ。

    トーナメント戦。二階堂は一度勝てば宗谷と対局。零決勝まで勝たなければいけない。
    絶好調二階堂は一回戦勝つが、興奮気味の状態を島田がうまくブレーキかける。零は負けちゃう。

    皆が嫉妬するぐらい善戦する二階堂。が、まさに勝てるというタイミングで気を失い病院行きする二階堂。目を覚ました二階堂のもとに届いた宗谷の手紙には宗谷逆転の手順。

    合田と京子出てきたけど、京子が悲劇のヒロインを気取ってるぐらいしかわからん

  • 将棋好きなので面白い。この巻は特に大きなトラブルはなく、登場人物たちの群像劇が描かれている。まぁ平和といってよかろう。

  • -

  • やっと読み終わりました!!最初をチラッと読んで、「いかん。これは頭の働かなくて忙しい今、読んではいけないものだ。」と思い、大事にとっておきました。やっと気合入れて読むことが出来ました!!!

    今回、二階堂と宗谷の戦いがあるのですが、勝負がつく前に二階堂が倒れてしまいます。無念でしょう。悲しいでしょう。将棋の世界の戦いがしっかり描かれています。

    また、前の巻でどうなるか!!と思った林田先生と島田さんとあかりさんの問題ですが、これもちょっと進展(?)します。あかりさんの気持ちがじんわり伝わってきます。父の心が母から遠ざかり、父親が家を出てしまった事で人を好きになるのが怖くなってしまったあかりさんですが、12巻のラストのあの出来事はほんのり優しい気持ちにさせてくれたようです。
    そのあたりがもう、切なくて切なくて…。

    冒頭に、林田先生があかりさんを好きで悶えたり、あかりさんの店を訪ねた時に島田さんと一緒になってしまい、動揺して泥酔して、島田さんの家に止まらせてもらう所も、ちょっと笑っちゃいますけど、あかりさんへの恋心が伝わってきて切ないです。

    本当に羽海野先生はこういう切ない描写が素敵だなぁ。と思いました。

  • 学校の中では先生の皮を上手にかぶってるけど、一歩学校の外に出ると…。でも先生がそういう人でよかった。「経験で著しく劣る分、せめて気持ちだけでも当たり負けしてはならんと思ってな」坊の気持ちの熱さは時にあれだけど、体の弱さを言い訳にせず精一杯生きている。「がんばるのは立派だが自分の事は自分でちゃーんとそれぞれが守らんと」じいちゃんの言葉は重い。「あなたの幸せもあの人の事も、ここからでもせめてありったけの願いを込めて……」香子は香子で思うところがあり、人というのは変わるもんだ。

  • 面白い!もうストーリーとか全然進んでないような気がするけど10年かけて誰の視点からどう描いても面白い世界ができているように思う。続いてほしい

  • あかりさんの恋愛観が意外だった。じいちゃんの言葉が心に染む。しんどいって、悩んでるって、表に出さなければ、他人は誰もわかってはくれないって。個人的には林田先生押しですが、この際、島田さんとどっちでもいいから、頼むから幸せになってくれーと願うばかり。

  • 人生を背負って挑む将棋マンガ。
    主人公にほとんど出番がなく、バイプレイヤーたちが掘り下げられて輝く巻。
    あかりさんには幸せになっていただきたいので、庶民の幸せだと先生な気もするが、こじれかたが尋常ではないし、こちらも簡単にはいかなそうなので、せっかくのご縁としては兄者に行っていただきたい。
    そして、宗谷名人を巡るみなさんの憧憬。落ちつきで完全燃焼した二階堂に、ここで上手く絡んで滑川。立派に輝いた感じですが、そろそろ主人公に戻ってきていただきたいところでもあります。
    さて。

  • 静かに進行していくような、見守りたい気持ちになる13巻き。
    次号が楽しみ

  • あかりさん絡みの大人の恋。
    大人?っていうか、今までがお子ちゃまな恋ばかりだったから、ちょっと大人なだけでドキドキするし、共感もできる。
    あかりさんもやっぱあの2人の間で揺れてたんだぁ。うふふ。

    二階堂対宗谷名人。
    二階堂に日の目が当たって嬉しい。
    今までは物語の主役になる時は苦しい話ばかりだったから、楽しそうな主役話で嬉しい。
    とか思ってたら最後あーっっっ!!!
    また悲劇か…と思いきや、エピローグでホッコリ。
    名作だった。

    そしてまさかの滑川さん主役!
    しかも笑いどころではなく真面目な、しかもしこも将棋ほとんど関係ない話!
    なのにめっちゃジーンとしてしまった。
    生死について考えさせられる滑川さんならではのストーリー。

    本巻で将棋のコラムがなくなってるのは何でなのかな?

  • 最初から最後までとてもよかったです(* ̄∇ ̄*)
    でも 林田先生も島田さんも好きすぎてツライ
    (。>д<)どっちを選ぶのかな?島田さんにはあかりさんしかいないかなーとも思うんだけど 林田先生にも幸せになって欲しい!!
    目が離せませんね!!

  •  そうかぁ。うん、そうかぁ。
     納得と共感と、人への憧れに、優しく包まれる気持ちになる巻だった

     登場する全ての人が愛おしいと思える
     幸せであってほしいと思える
     素敵な幸せな作品だなと思う

     ずっとずっと、島田さんとあかりさんが出会うことを夢みてきて叶ったのが、すごく嬉しい
     ただ、林田先生のことは、想定に入ってなくて、たいへん申し訳ないという気持ち
     たしかに林田先生の良さは、零くんを通して、よく知っているのです
     それでも、やっぱり島田さん派なことは譲れないのです(真剣に)

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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