映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
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  • 2021/04/21ツタヤで借りてた
    2023/04/14記録

  • 本巻の最大の見せ場は水崎氏である事は論を俟たない。
    「大半の人が細部を見なくても、私は私を救わなくちゃいけないんだ。
    動きの一つ一つに感動する人に、私はここにいるって、言わなくちゃいけないんだ。」
    この水崎氏のチカラ強いメッセージは、拡散と浸透を経て、ナヨナヨで形骸化した「オタク」たちには意味がわからない事だろう。
    「人と価値観が違う」事がどれだけストレスであるか。その救済は「みんなと同じ」な人間には不可能だ。
    そしてそれはオタクコミュニティに埋没して癒える程度の溝ではない。自分で自分を救済するために、自分で創作する。その心意気がこのセリフなのである。
    ぼくたちは他人に依存し、自分を救済していくれる何かを待ち望んではいけない。
    いや、それはそれでいいのだが、それは「その程度」のことでしかない。
    そうではないはずだ、ぼくたちの実存は。

  • 「問題が感情で解決する人間が
    一番嫌いだ」 (金森)
    ------
    「待て待て!金森氏だぞ!
    ヤクザに奢られるとあとが怖いぜ。」
    「大丈夫ですよ。裏があるだけです。」
    「それが怖いんじゃろ。」
    -----------
    「物事には必ず訳がある」(浅草)
    -----
    第14話「こだわり」から
    水崎がかっこいい
    ------
    「ロケットはここがかっこいいんだ‼」
    っていう画圧に感動するわけよ‼
    「わかってんじゃん、アンタ‼」ってさ‼
    どこの誰だか知らないけど、
    アンタのこだわりは私に通じたぞ‼って。
    私はそれをやるためにアニメーションを
    描いてるんだよ (水崎)
    --------
    私はチェーンソーの刃が跳ねる様子を観たいし
    そのこだわりで私は生き延びる。
    大半の人が細部を見なくても
    私は私を救わなくちゃいけないんだ 
    (水崎)
    ------------
    動きの一つ一つに感動する人に
    私はここにいるって
    言わなくっちゃいけなんだ (水崎)
    -------
    作ってて思ったんだよ
    「私が生きる」ってことは
    こういうものをひたすら作るって
    ことなんだって。
    これはもうどうしようもない (水崎)
    ----------
    「あ‼ツバメのお友達?」
    「い、いえ。仲間です。」

  • 「大半の人が細部を見なくても、私は私を救わなくちゃいけないんだ。」というセリフに、アニメーターとしての矜恃よりも、アニメーションに実存のすべてを賭けているツバメの姿勢が読み取れて印象的だった。「誰かを笑顔に」という優等生的思考ではなく、まず誰よりも「私」を救済すること。他者準拠的にではなく、自己準拠的に創作し、徹底的に享楽すること。そのためにはじめられたのが、ツバメのアニメーションなのだ。

  • 金森さんがザリガニの塩ゆでスケッチしてる2人眺めてるシーンがすごい好きなんだけど、いくら考えても何故なのかわからない
    私だったらお構いなしにさっさと食うから?いや、釣る言い出した時点でイライラしてるな。
    描かない人からみたら珍しい生態だよね。

  • 新刊セールで即ポチ。あらやだ、またしても面白い。ロケットの軌跡の話とか、水崎ツバメのアニメ語りとか、思わず涙ぐんでしまいそうになったわ。絵柄はあまり好みではないのですが、設定の話とか、突如妄想ワールドに入り込むのが楽しいです。妙に細部にこだわっていたり、が楽しいですよ

  • まあはい

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著者プロフィール

漫画家。1993年、神奈川県生まれ。2016年、「映像研には手を出すな!」でデビュー。2020年にはシリーズ累計100万部を突破。その後、アニメ化・実写ドラマ化もされた。自宅の庭のビオトープづくりを熱心におこなっている。

「2023年 『自宅で湿地帯ビオトープ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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