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感想・レビュー・書評
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日本でもはっきりとしてきている格差の問題。それが貧富の差を中心とはしていますが、それ以外にも地域の差など、行政の不首尾のために多くの弊害が出ていることが見えてきます。このことは私たち自身がまず知らなければ前に進まない問題だと思います。本書では、テレビ番組の取材を通じて知ったことを、具体的に実際に起こっていることを書くことで、リアルに訴えられています。またその日本で起こっている健康格差の問題は、諸外国でも同様の事例があり、その解決策を知ることで、日本全体で取り組むべきことが見えてきます。
まず知ること。そこから始まるための一冊だと思います。 -
健康についてあらゆる角度から捉えられており、学術的にも重要な点をおさえてある。非情に勉強になりました。
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医療現場では貧乏人は早死にする、と言われている。何か統計取るときには社会経済的地位で補正するのは当たり前。
自尊感情の低さが原因かと思うが、そうさせない方策が必要。原因は幼少期に遡ることも多そうなので、自己責任と切って捨てるわけにはいかない。 -
・12/29 読了.新書の全内容をWebで無料公開するこの試み、こういった話題には持ってこいでおかげでとてもためになった.経済格差による医療格差だけが健康格差を引き起こしてるのではなく、様々な社会的要因がすべて格差につながってしまってるところに解決の難しさがあるのは、まさに少子高齢化のような社会問題と広範囲に渡る構造的問題という意味では同じで、よっぽどドラスティックな改革でもない限りそうそう簡単には解決しないだろうことがとても憂鬱に思えてくる.もうすでにまともに歯の治療もできない自分が健康弱者であることも実感した.