Kindle版読了。
3年間ヒーローに片想いしている、胸が大きい事がコンプレックスの25歳OLヒロインと、ヒロインの上司で有能で仕事に厳しい35歳部長ヒーローとのオフィスラブストーリーです。
139頁の作品です。
『失恋おやゆび姫は溺愛紳士に翻弄されてます』と『誘惑御曹司は臆病なシンデレラが、可愛くてしかたない』のスピンオフ作品です。
シリーズタイトルには全て童話タイトルが付けられていますが、3作目は「人魚姫」でした。
シリーズラストのヒロインは、巨乳がコンプレックスの女の子です。
2作目ヒロインちゃんは、3人の中で一番早く結婚して寿退職し、現在は妊娠中との事です。
1作目ヒロインちゃんも、3ヶ月後には結婚式が決まっているとの事で、今作ヒロインちゃんが一番片想い歴が長くなっています。
年齢差10歳のカップルです。
…うーむ。
読み始めてすぐに、ヒロインモノローグの「〜んだ。」と語りかけるような口調が、どうも気になって仕方ありませんでした。
前作2作のヒロインも、こんな語り口調だったっけ?(^_^;)
就職面接の時に具合の悪くなったヒロインを助けてくれたのがヒーローで、同時にコンプレックスも救ってくれた彼にヒロインは一目で恋に落ちたのでした。
実は、ヒロインが高校生の時に電車の中で痴漢から助けてくれたサラリーマンがヒーローだったという事実が、収録されている番外編で分かります。
シリーズ3作品の中でH描写も含めて、一番少女小説展開でした(笑)。
ヒロインはタイトル通り健気で頑張り屋な女性で、ヒーローも仕事には厳しいですが部下達を気遣う素敵な上司で、常にヒロインの事も気に掛けてくれる表紙絵通りの大人の男性で格好良かったです。
…しかし。
一つ気になったシーンがありました。
会社の歓迎会の帰りに、ヒロインを車で送ってくれるヒーローが気になりました。
歓迎会の席で、ヒーローもお酒飲んでなかった…?
ヒーローに想いを伝える事も出来ず、3年間ひたすらに見つめ続けていた事で、ヒロインは「人魚姫」なのだなと思いました。
童話と違い、ヒーローの方もちゃんとヒロインを見てくれていて、最後はハッピーエンドで終わるので幸せな気持ちで読み終える事が出来ました。
欲を言えば、ヒーロー視点も読みたかったです。
シリーズの中でヒロイン、ヒーロー共に好感が持てたので、自分の中では一番好きな作品かもしれません。
恋する女の子達が一生懸命で可愛い、シリーズ作品でした。