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- / ISBN・EAN: 4988142413017
感想・レビュー・書評
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最初から最後まで予想外の展開が続く。主要キャラにはそれぞれ複雑な陰影が与えられ、紋切り型の対極にある。
哀しみとユーモアがないまぜになっていたり、さまざま感情を一度に沸き立たせる、重層的な味わいの傑作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
想像以上に良かった。逆の意見もあるだろうが、もっと何も起こらない映画なのかと思っていたのでちょっと驚いた。勿論ストーリもいいのは間違いないが、何と言ってもこの映画は俳優陣で観る映画。「ブラッド・シンプル」以来コーエン兄弟が使い続けていた程の芸達者なフランシス・マクドーマンドを筆頭に、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル等々みんな抜群の存在感で、全く時間を感じさせない。ストーリ的に明るい映画にはなるべくもないのに、何という清々しいラストシーン。こういう味のあるいい映画をもっと観たいと切実に感じた。
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ピーター・ディンクレイジ祭おまけ。観よう観ようとずっと観てなかった。憎むべきは犯人で、その他の人たちは概ね善良である。それ故悲しい出来事が起こる。やるせない。
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ミズーリの田舎町で娘がレイプされ殺されるも犯人が見つからないことに怒った母親が3枚の広告板を借り、そこに警察への不満を書いた。人種差別が色濃く残る閉鎖的な町に動揺が走る。
フランシス・マクドーマンドが良い。被害者だが、決して正しくない。
警察側のキャストも良い。署長や警官も決して人の心がないわけではない。だが、憎しみの心が掛け違いどんどん悪い方に流れていく。そして、そこから少しずつまた動いていく。。。
今の世界を覆うヘイトと分断と向き合うヒントがある様に感じられた。 -
観終わった後のモヤモヤ感、ハンパ無いです。。。
「なに?」、「どうした?」ってなります。断言します。
それでも観る価値あります。肝心なストーリーなのですが、舞台は架空の街・米国ミズーリ州エビング。最愛の娘・アンジェラ(キャスリン・ニュートンさん)を強姦殺人で殺された母・ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンドさん)は、憎き殺人犯が未だに逮捕されていない事に大きなフラストレーションを溜めており、事件現場に3枚の大きな看板(ビルボード)を設置し、地元警察の署長・ウィロビー(ウディ・ハレルソンさん)に事件の早期解決を図る様、大きなプレッシャーを与える。この一見、行き過ぎた行為によって、初めは遺族のミルドレッドに同情的だったエビング町民の人心は離れていき、ミルドレッドは徐々に孤立してしまう。ウィロビーもミルドレッドに同情し、引き続きの捜査を約束するが、膵臓癌に侵されていたウィロビーは先が長くない事を悟ったのか、妻と幼い娘2人を残して拳銃自殺をしてしまう。。。ウィロビーの自殺により、ミルドレッドに対する風当たりがさらに強くなる中、ミルドレッドは挫ける事無く、犯人を捜そうとするのだが。。。
もう一度言います。観終わった後のモヤモヤ感がハンパ無いですが、是非観て下さい! -
あんまり深く考えない。
警官がどんだけポンコツでも、
被害者のママがどんなにぶっ飛んでても、
そうなんだなぁ ‥と受け入れる。
観たあとは、爽やかな気持ちになれる。
あのふたりは
流れ必殺仕事人になるんだろうか。
無茶せず、下調べはちゃんとしてくれよ、
って思う自分。
でもそういう発想が守り、凡人たる自分と
余計なこと再認識した。
させんな。笑 -
主演女優、特に助演男優が際立った。面白い作品であった。
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つ、つら……つらいけど見て良かったし、これ美談で終わらせたらアカンというか何と言うか、モヤモヤ残る系いい映画だと思う……。残された人は生を全うするしかなくて、神も正義も不在だったりするのだよね……