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- / ISBN・EAN: 4910019750499
感想・レビュー・書評
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小説は、連載が少なく、新作短編と読切短編、新作長編の冒頭部分が多数を占める。
いつも連載をスルーする自分には嬉しい。
・飛浩隆「サーペント」冒頭。『零號琴』は苦手そうで読んでいなかったが、これは面白そう。JGバラードぽさを感じた。
・上田早夕里「銀翼とプレアシスタント(抄)」冒頭。これも面白そう。さすが。
・高島雄哉「無重力的新世界」『ランドスケープと夏の定理』の人。芸術の新しさについて。読後感良い。
・草野原々「大進化どうぶつデスゲーム」冒頭。滅茶苦茶だけど面白い!これは買おう。
・石川宗生「野生のエルヴィスを追って」『半分世界』の人。相変わらず変な作品。
・『移動都市』の映画観たい。
・スー・バーク『セミオーシス』読みたい。
・宮崎夏次系のマンガ。いつも通り不思議な話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
草上仁さんのショートショートが久しぶりに読めました。今のツイッター時代にはよくなじむのでは?とてもよかったです。
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"人によっては、書籍に原本があるということ自体知らないということさえ起こる。わたしたちと原本の間では多くの加工が行われ、原本の全てに目を通さなくとも、ほぼ同等の読後感を保証する要約機能などが広く利用されている。その下層では、過激な用語を排除する作業が行われていることがほとんどだし、その書籍のつくられた時代には差別表現とはされなかった箇所の修正などが行われている。読書の属する世代や社会経験に応じた変換基準が設けられ、読書の快適さを提供しているわけである。"[p.33_書夢回想]
「書夢回想」円城塔
「無重力的新世界」高島雄哉
「折り紙食堂 エッシャーのフランベ」三方行成
「と、ある日の怪物の内」宮崎夏次系
「あしたの記憶装置 第24回」やくしまるえつこ -
ベスト・オブ・ベスト2018。「SFが読みたい 2019年版」でランキングされた作家の作品が掲載されている。これから発売される作品の冒頭だけ掲載されているなど、少し宣伝色が強めである。それでも、ランキングしている作家の作品であるので、続きが気になるくらいのクオリティは保たれている。ベスト・オブ・ベストと謳うのであれば、もう少しお祭り的な読者を驚かす読み切り作品があってもよかったと思う。期待が高すぎたのか、今号はインパクトに欠けていたと思う。