自然界の縞模様 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 1
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 常々、安定なエネルギー状態が縞模様状に表れることに興味がありました。こういう縞々現象にどんなものがあるのか一括して知りたいなあと思い検索したら、かの寺田寅彦の著作に「自然界の縞模様」というものがあると判明。物理学者の著述といえば何でもかんでも寺田寅彦モノって...と昔からとても懐疑的でした。なのに、いざ自分の古典的興味を満たすべく探した結果がやはり寺田寅彦のモノ、このアイロニカルな面白さも手伝って、ひと息に読みました。縞々現象の羅列ですが、その成因について彼なりの予測も付記してくれていて、面白かったです。濡れ効果、マランゴニ対流、ピン止め効果(こうした用語は出てきませんが)に関わりそうな現象も多く、身近に感じました。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

寺田寅彦の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×