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悟浄出世 [青空文庫]

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著者 : 中島敦
  • 青空文庫 (2001年3月16日発売)
  • 新字新仮名
  • 青空文庫 ・電子書籍

悟浄出世の感想・レビュー・書評

  •  沙悟浄を主人公にするという発想も面白いし、描かれている内容も面白い。
     下手すれば二番煎じのパロディやお笑いになってしまいかねないテーマですが、本作品はなかなか深く考えさせられます。
     よく考えれば、私も沙悟浄のような頭の中で無駄に考えてばかりで行動が伴わないタイプなのだった。
     もっと若い時代に読んでおきたかった。 
     中島敦の『わが西遊記』、完成して頂きたかった。読みたかった。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170417/p1

  • 『悟浄歎異』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/7/000617の前日譚。
    三蔵一行に合流する前の鬱悟浄の自分探し。
    自分のことばかりぐるぐる考えてずぶずぶ泥沼にはまっていく文学者気質。

    これを読んだのがちょうど自分の変わり目で、いきおいよく踏み出しきれずに悶々としているさなかだった。
    だから、悟浄のダメさに救われると同時に勇気づけられる。
    ちょうどいいタイミングで読めて嬉しい。


    先生方の妖怪気質がスッパリわかりやすくて好きだ。

  • 自分とは何で、どこから来たのか?
    誰しもいだくそうした疑問に苦しみ、悩む悟浄。
    そしてその答えを見つけるために、さまざまな人のところへ教えを請いに行く。
    そうした不毛な道の先で悟浄はある答えに辿り着く。
    その答えがついつい似たようなことを考えてしまう自分にとっても、一つの回答だった。

    上の答えとは別の部分では
    「世界の真理なんて誰もわかりはしない、わかりはしないことは誰もがわかりきっているのに、自分はその答えを聞くなんて、気の利かない奴だった」と気づくところがとてもいいと思った。

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