後光殺人事件 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  •  犯行のトリックは聞いてびっくり、ピタゴラスイッチのような大掛かりな仕掛けだった。しかし読んだだけではあまりよく分からない。映像化してほしい。
     しかしこういったトリックはえてして計算通りいかないものではないでしょうか。犯人は何度かリハーサルを繰り返して実験したのでしょうか。現場での工作もいざやってみると手違いが生じたりして。私はどんくさいので無理です。
     犯行のトリックはこういう物理的な仕掛けに加えて、心理的な仕掛けもあります。フロイトの夢分析も引用して何やら難しいことが述べられています。
     犯人は技術者としてもメンタリストとしても優秀。この能力をもっと別の有意義なことに使えば良かった。父親の復讐は置いといてイベントクリエーターになれば良かったのです。その方がお父上の良いご供養になるのではないでしょうか。とはいえ当時はそんな職業は成り立ったのでしょうか。現在に生きる読者の何らかの教訓になれば本作品も意義があるというものです。

    『三四郎』な人生論
     リハーサルなしのぶっつけ本番?!【後光殺人事件】
      https://sanshirou.seesaa.net/article/486679092.html

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著者プロフィール

小説家。1901年東京生まれ。本名、小栗栄次郎。1927 年、「或る検事の遺書」を、「探偵趣味」10月号に発表(織田清七名義)。1933年、「完全犯罪」を「新青年」7月号に発表。「新青年」10月号に掲載された「後光殺人事件」に法水麟太郎が初めて登場する。1934年、『黒死館殺人事件』を「新青年」4~12月号に連載。他の著書に、『オフェリヤ殺し』、『白蟻』、『二十世紀鉄仮面』、『地中海』、『爆撃鑑査写真七号』、『紅殻駱駝の秘密』、『有尾人』、『成層圏の遺書』、『女人果』、『海螺斎沿海州先占記』などがある。1946年没。

「2017年 『【「新青年」版】黒死館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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