私の机 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 半七捕物帳の岡本綺堂の愛用した机とは。
    思い出と一緒に柔らかく話していて、あの名作大作が書かれた光景を想像できる、かも?

  • 十五の時から使っていた約40年間使い続けた桐の机。大正十二年の春に、特にこだわりもなく近所の家具屋に作らせた、センでできた大きな机。そのどちらも大正12年9月の震災で灰になってしまった。新しいのはともかく、愛着のある古い机は惜しかった。その後はしばらく居候先の机を借りていたが、自分のような仕事には机が絶対に必要だ。だから震災の翌月、引っ越すついでに、机の形をしているなら何でも良いと、センの頑丈な机を買って、今もそれを使っている。
    もう少し良いものをと考えないでもないが、未だに住居が定まらない身には相応かと、やはり使い続けている。

    机の前に居着く習慣。

    震災から2年経っても、被災した人達は生活を立て直すのに苦労していたんだな。

    寺子屋の天神机http://www.neribun.or.jp/web/27_archive/detail.cgi?id=10153

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著者プロフィール

(おかもと・きどう)1872~1939
東京生まれ。幼少時から父に漢詩を、叔父に英語を学ぶ。中学卒業後、新聞、雑誌の記者として働きながら戯曲の執筆を始め、1902年、岡鬼太郎と合作した『金鯱噂高浪(こがねのしゃちほこうわさのたかなみ)』が初の上演作品となる。1911年、二代目市川左團次のために書いた『修禅寺物語』が出世作となり、以降、『鳥辺山心中』、『番町皿屋敷』など左團次のために七十数篇の戯曲を執筆する。1917年、捕物帳の嚆矢となる「半七捕物帳」を発表、1937年まで68作を書き継ぐ人気シリーズとなる。怪談にも造詣が深く、連作集『三浦老人昔話』、『青蛙堂鬼談』などは、類型を脱した新時代の怪談として評価も高い。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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