「自然」を深めよ [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 自然主義批判的な

  • 身につまされるやら,何やら慎み深くなります.
    「人生を底まで見極めたようにふるまっている」けれど,結局は小さな人間でしかない,という内容でした.

    明治大正期の人間に比べては,現代のわれわれは
    もっと沢山の限界を突破して,多くの可能性を実現して,
    いくつもの境界をとりさってきているけれど,
    でもまだ,本質的には変わりません.

    現代のグローバル社会,情報化社会では,
    むしろ明治大正期よりももっと,
    国内外にある手の届かない人,才能,物事が感じられて,
    ますます今の自分の浅薄さが身に沁みます.

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著者プロフィール

和辻哲郎

明治二二(一八八九)年、兵庫県に生まれる。哲学者・文化史家。大正元(一九一二)年、東京帝大文科大学哲学科卒業。一四年、京都帝大助教授、昭和六(一九三一)年、同大教授。八年には、東京帝大倫理学科教授となり、戦後の昭和二四年に退官する。二五年、日本倫理学会初代会長、三〇年、文化勲章受章。三五(一九六〇)年没。主な著書に『古寺巡礼』の他、『日本古代文化』『風土』『倫理学』(全三巻)『鎖国』『日本倫理思想史』など、また『和辻哲郎全集』(全二五巻 別巻二)がある。

「2020年 『和辻哲郎座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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