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*東京大人の読書会* 課題本(2011年)

のん太さんのまとめ

のん太さんのまとめ

ジャンル : / 小説・文芸

作成日 : 2015年1月14日

更新日 : 2015年1月15日

  • *東京大人の読書会* これまでに開催された読書会の課題本です。20世紀の世界文学、文庫で読めるものが中心です。(たまに例外あり)コメントの前半はAmazonを参照した本の解説です。ハイフン以下がまとめ作者の個人的なコメント。

  • のん太さんのまとめ

    人生が深いよろこびと数々の翳りに満ちたものだということを知らなかった遠い朝に「私」を魅了した数々の本たち。
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    読書会をやろうと思った。都内でいくつかの会に参加した際に須賀敦子を読む人と知り合った。同じ本を読んだ者同士で語り合える喜びを実感し、最初の本は須賀敦子にしようと思いました。

  • のん太さんのまとめ

    オースターが極限状況下の人間を描く20世紀の寓話。
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    暗い本だ。しかし絶望的な状況の中に希望が見えるときわたしたちは本に救われるのかもしれない。この読書会の後に311の震災が起こった。

  • のん太さんのまとめ

    優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。
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    311震災後の自粛ムードが高かった頃。多くの人が動揺しており世紀末的な内容がきつく参加できないと言ってきた人もあり。閑古鳥が鳴く飲食店を応援、こんな時だからこそ人と語り合う時間を持ちましょうと呼びかけました。

  • のん太さんのまとめ

    夫に不満のある若い妻・園子は、技芸学校で出会った光子と禁断の関係に落ちる。しかし奔放で妖艶な光子は、一方で異性の愛人・綿貫との逢瀬を続ける。光子への狂おしいまでの情欲と独占欲に苦しむ園子は、死を思いつめる。おたがいを虜にしあった二人の女が織りなす、淫靡で濃密な愛憎と悲劇的な結末を、生々しい告白体で綴り、恋愛小説家谷崎の名を不動のものとした傑作。
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    色が強い本を課題本にしようと思っていた。谷崎の中でも特に女性同士のからみがあるこの本を。異性の前でこの本をどう語るのかという挑戦でもあったか。

  • のん太さんのまとめ

    舞台はアパルトヘイト撤廃後の南アフリカ。離婚を2度経験している大学教授のデヴィッドは、若いころから奔放な性を楽しんできたが、52歳になった今でもその欲望は衰えを知らない。そんなある日、彼は20歳の女子学生に強烈に引かれ、歳の差も社会的な立場も考えずに彼女を追いまわすようになる。半ば強引に彼女と関係を持ったデヴィッドはセクハラで告発され、軽蔑されて憎まれて、追われるように大学を去る。娘が経営する自作農園に身を寄せて再生の道を模索するが、そこにはさらなる恥辱が待ち受けていた。
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    南アフリカで文化的な生活を送る白人という設定が新鮮だった。主人公は女を買うし生徒に手を出すし娘がひどい目にあうというキツい内容なのだが、その状況を人はどう受け入れるのかということについて考えさせられる一冊。

  • のん太さんのまとめ

    静にひろげる傘の下から空と町のさまとを見ながら歩きかけると、いきなり後方から、「檀那、そこまで入れてつてよ。」といひさま、傘の下に真白な首を突込んだ女がある…。
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    家風を耽溺する作品。音読しても興が乗る。梅雨の次期になるとこの本が読みたくなる。傘に入るシーンが目に浮かぶようだ。

  • のん太さんのまとめ

    女はいつも自分をこぼしている。そして、子供、男、また社会を養うために与え続けるのが女の役目であるならば、女はどうすれば満たされるのだろうか。い心地よさそうに掌に納まり、美しい螺旋を描く、この小さなつめた貝が答えてくれる――。有名飛行家の妻として、そして自らも女性飛行家の草分けとして活躍した著者が、離島に滞在し、女の幸せについて考える。
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    この会、すごく盛り上がった。本を批評する、作者を非難するということもある可能性。本の話をしていたはずなのだが、そこから派生して参加者が常になにか言いたくてしょうがない状況。続けたいと思った。

  • のん太さんのまとめ

    波の音高い海辺の宿は、すでに男ではなくなった老人たちのための逸楽の館であった。真紅のビロードのカーテンをめぐらせた一室に、前後不覚に眠らされた裸形の若い女―その傍らで一夜を過す老人の眠は、みずみずしい娘の肉体を透して、訪れつつある死の相を凝視している。熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の名作『眠れる美女』のほか二編。
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    びろうどのかあてん。うっとりするひらがな。しかし収録されちえる『片腕』の方が面白いとまさかのそっちに持っていかれた。

  • のん太さんのまとめ

    90歳を迎える記念すべき一夜を、処女と淫らに過ごしたい-。かつては夜の巷の猛者として鳴らした男と、14歳の少女との成り行きは? 川端の「眠れる美女」に想を得た、悲しくも心温まる波乱の愛の物語。
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    川端『眠れる美女』と2冊セットで読書会。なまぬるい風にゆれるハンモックがうかぶ。老いた男が哀しくも滑稽で憎めない。

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    セックスなんて11分間の問題だ。脱いだり着たり意味のない会話を除いた「正味」は11分間。世界はたった11分間しかかからない、そんな何かを中心にまわっている。
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    南米からだまされて連れて来られた女性がスイスで娼婦になってしまう。これはちょっと語るには難しかったな。読書会は昼だったが、夜にやるべしと思った。

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    人類の孤独の極北に揺曳する絶望的な“愛”を描いて重層的なスケールで圧倒的な感銘をよぶ、衝撃の作家ウエルベックの最高傑作。文学青年くずれの国語教師ブリュノ、ノーベル賞クラスの分子生物学者ミシェル―捨てられた異父兄弟の二つの人生をたどり、希薄で怠惰な現代世界の一面を透明なタッチで描き上げる。充溢する官能、悲哀と絶望の果てのペーソスが胸を刺す。
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    読書会をはじめようと思ったとき、ウエルベックの『素粒子』を読むような会にしたいと思った、念願の一冊。

  • のん太さんのまとめ

    村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に残された最後の希望は、彼の夢想のなかにだけ存在する女リーヌと出会うこと…。傑作『悪童日記』三部作の著者が、みずからの亡命体験をもとに幻想と不条理を交えて綴る不可能な愛の物語。
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    読書会をしませんかと言われたときに先ず思いついたのはアゴタの本だった。3部作は既に別の機会に実施していたので、アゴタが亡くなった時の追悼企画として4作目とも言えるこの本を。

  • のん太さんのまとめ

    ブエノスアイレスの刑務所の監房で同室になった二人、同性愛者のモリーナと革命家バレンティンは映画のストーリーについて語りあうことで夜を過ごしていた。主義主張あらゆる面で正反対の二人だったが、やがてお互いを理解しあい、それぞれが内に秘めていた孤独を分かちあうようになる。両者の心は急速に近づく。モリーナの言葉が読む者を濃密な空気に満ちた世界へ誘う。
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    課題本としては初の南米文学。ウイリアム・ハートの映画が有名だったが原作はながらく絶版。文庫化記念で課題本にしました。

  • のん太さんのまとめ

    「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
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    人前で語りにくい本をあえて読書会で取り上げたい。現在は若島訳で読まれるのが多いが、それ以前の訳だとかなり印象が違うという意見あり。『テヘランでロリータを読む』とセットで読書会。

  • のん太さんのまとめ

    著者は、13歳のときから欧米で教育を受け、帰国後テヘランの大学で英文学を教
    えていたが、抑圧的な大学当局に嫌気がさして辞職し、みずから選んだ優秀な女
    子学生七人とともに、ひそかに自宅で西洋文学を読む研究会をはじめる。とりあ
    げた小説は主としてナボコフ、フロベール、ジェイムズ、オースティン、ベロウなど、イランでは禁じられた西洋文学の数々だった。
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    イスラムの女性がナボコフのロリータをどう読むのか。本の中で描かれる女性をどう受け止めるのか?読書会の本を読書会で読む。

  • のん太さんのまとめ

    言わずとしれた春樹のノルウェイの森。メジャーな本は課題本にしない方針だったが、クリスマス会をかねて見た目は分かりやすいものに。しかしこの本を面白く読むにはこの中に仕込まれたネタを充分に理解するにはさらに多くの本を知っておく必要があったのである。(そして二年後にマン『魔の山』が課題本になるのであった…!)

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