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2012年の本・漫画 ベスト3

藤田さんのランキング

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ジャンル : / その他

作成日 : 2013年1月3日

更新日 : 2013年1月3日

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    子どもの頃から『くまのプーさん』が大好きだった。
    クリストファー・ロビンが、プーさんにお願いする場面がある。
    「ぼくの変わりに『何もしない』ってことをしてくれる?」と、そうお願いする場面で、子どもながらに、大人になるってそういうことなんだろうなと思った。それをすでに知っているクリストファー・ロビンはすごいな、とも。そして愛すべきぬいぐるみたちと、クリストファー・ロビンの別れがそう遠くないことを感じていた。
    ただのハチミツが好きな呑気な愛すべきおバカさんのお話じゃない。わたしがプーさんを好きだといい続けているのは、この場面があるからこそだ。

    表題作『さよならクリストファー・ロビン』では、タイトルの通り、プーさんとクリストファー・ロビンの別れが描かれている。
    そこにあるのはやはり「虚無」だけれど、クリストファー・ロビンが「プーのおばかさん」っていうときの、悲しいような切ないような、でも愛おしくて優しい。そんな気がした。

    そして。
    生きること、死ぬこと。
    忘れるということ、忘れられるということ。
    そんなようなことを考えられずにはいられなかった。

    『さよならクリストファー・ロビン』より引用

    • 引用ここから さよならクリストファー・ロビン。 引用ここまで ー 26ページ
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    『ロックンロールが降ってきた日』の甲本さんに感動したばかりなので、2012年のライブ締めはクロマニヨンズにしました。

    『ロックンロールが降ってきた日 (P-Vine Books)』より引用

    • 引用ここから 自分が感動したっていうことは、人を感動させる力を持ったという証拠だから。勇気をもって楽しく生きて欲しい。だから「楽しいな」と思ったらもう勝ちだよ。だからどんどん反射させようぜ、輝きを。 引用ここまで ー 281ページ
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    作家の森絵都さんの視点を通して語られる、福島原発20キロ圏内でのペットレスキューの現実。

    避難勧告に従い、ペットを置いていかざるを得なかった圏内の人達。
    置いていかれた、ペットや家畜たちを救出しようと潜入し続けているボランティアの人達。それを取り締まる警察や自衛隊。震災直後のニュースではその存在がとても頼もしく思えた警察や自衛隊が、なんだか恨めしく思えてしまった。
    もちろん、圏内へ無断で足を踏み入れるのは違法行為で、ボランティアの人達も自分たちの行いが正しいかは分からないと口にしている。
    それでも潜入し続けている、ペットを救出し続ける、その動機はなんなのだろうと森さんがボランティアの人達に訊ねると、皆が口を揃えたみたいに「母性」と答えていたのが印象的だった。そうか、母性か。なんて納得してしまうだけの説得力が「母性」って言葉にはあるんだなぁ。すごいな、母性。

    飼い主との再会の場面や、保護された犬から生まれた子犬を迎える家族、思わず顔が綻んでしまう写真が添えられている一方で、力尽きた猫の写真なども添えられている。
    森さんが、どこまでありのままに書いて良いのか思い悩んだ、その苦悩と共に、これらはすべて現実なのだと改めて痛感した。

    『おいで、一緒に行こう―福島原発20キロ圏内のペットレスキュー』より引用

    • 引用ここから 「飼い猫は、絶対、手放しちゃダメだ。何があっても……手放したら、もう二度と会えない」 引用ここまで ー 48ページ

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