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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)からの引用


ブクログ引用集

引用ここから 「おお、君には、ご無事でおいで遊ばしたか」と、楽進、曹仁らは、主君のすがたを迎えると、天地を拝して歓び合った。戦は、実に惨憺たる敗北だったが、その悲劇の中に、彼らは、もっと大きな歓びをあげていたのだった。曹操は、臣下の狂喜している様を見て、「アア我誤てり。―――かりそめにも、将たる者は、死を軽んずべきではない。もしゆうべから暁の間に、自害していたら、この部下たちをどんなに悲しませたろう」と、痛感した。「訓(おし)えられた。訓えられた」と彼は心で繰返した。 引用ここまで
-出典:三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33), 474ページ より