ブクログ引用集
やがて、〈風の脚〉がやってくるのが見えた。大きく広がる地平線のむこうから、下に隠れている太陽の不思議な光を背に受けて、黒っぽい人物が歩いてくる。男とも女ともわからないその人物は、両手で持っている小さな何かに顔を近よせた姿勢で、注意深い足どりながらも急いでいるという、おかしな歩き方をしていた。手の中のものを少しでもゆらすと、こわれるか、中身がこぼれるかしてしまうのかもしれない。だから〈風の脚〉は、小さな歩幅ですべるようにすばやく歩いているのだ。
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-出典:魔法の館にやとわれて―大魔法使いクレストマンシー, 225ページ より






