人気のレビュー

ブクログで話題になっているレビューです。長文のレビュー、熱い感想を読んで好みの本に出会いましょう!

人気のレビュー一覧

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

京極夏彦 2001年9月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

やっと四作目。
主治医おすすめではあったのだけど、好みとしては「狂骨の夢」の方が好きだったと思う。

「禅」「寺」「僧」次から次と新しいことが起き、関口や鳥口ではないがついていくのにやっとという感じだった。
珍しくいつもの中野から場所が箱根へと移り、動きのある、というよりむしろ上へ下へと動いてしかいないのだが、場面展開で面白かった。
平素が動かなさすぎるのだと思う。(本屋の中のシーンが長い)

山下警部補の心境の変化は見ていて面白いというか、哀れでもあるのだけど、あの状況下ではこう成らざるを得ないのだろうなぁというか、山下ではないのだけれどすっきりしたような心地だった。

まちこではないが、わかった気になってわかったふりをするのも違うし口にした途端に立ち消えそうなので、鉄鼠の檻の本質の感想はまだ書かないでおきたい。

いつも思うのだけど、よくもこの顛末をこれだけ永く書けるなぁと思う。そしてまたこの長さ故なのか、わかったようなわからないような、夢だったような心地が残る。
だから、またあの永い頁を再び繰りたいと思う。
読んでいる時から姑獲鳥の夏を再読したかったが、暇を見てまた順番に読み戻り読み進めながら「鵺の碑」を待ちたい。

コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香 2016年7月27日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

確かに驚くところもあるけど、結局は本人がそれがいいならいいと思う。しっくり落ちつく所があるならいいと思う。

コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香 2018年1月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

私的には、共感サイドの立ち位置。すごく好みで面白かった。同じように見えても、少しずつ形を変えて入れ替わる、秩序ある社会。排除される感じ。さらっと読めるのでぜひ。

BUTTER

BUTTER

柚木麻子 2017年4月21日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

柚木麻子 と 柚月裕子 がいつもごっちゃになってしまう・・・
柚木麻子というと、アッコちゃんシリーズの印象が強くて、マンガ的なキャラでご都合よく事が運んで、さくさく読めて楽しく軽いイメージ。

しかし、BUTTER はなんだかすごくこってりと重すぎる。内容も文章も重すぎて、なかなか進まなかったです。
食べ物の表現は素晴らしかったけれど、
お話は、う~ん、よく分からないなぁ。
連続殺人事件犯の深層を探る話なのか、友人の無茶な行動の話なのか、主人公の成長話なのか?
3つの話がうまくまとまってなくて、結局???って感じ。

銀河英雄伝説〈1〉黎明篇 (徳間文庫)

銀河英雄伝説〈1〉黎明篇 (徳間文庫)

田中芳樹 1996年11月 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

紛れもなく傑作!田中芳樹の原点でエッセンスが全て詰まっている。

([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)

([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)

ほしおさなえ 2016年6月3日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

ブクログ談話室で知った本
以前『「本をつくる」という仕事』という本を読んで、本を作るためのいろいろな側面を知り(とても面白かった♪)、
その中で知った「活版印刷」という言葉に惹かれて手に取りました
ほしおさなえさんも『三日月堂』もはじめて知り、2017年12月5日に新版のシリーズ3冊目が発売されてシリーズものなのだとも知り、3冊目は図書館予約済
3冊目が発売されたからか2冊目の図書館予約数が結構あったので2冊目は古本で見つけたので購入しました^^*

気のせいかな?
こちらの文庫本、紙質がとてもしっかりしていて、字の感じもひとつひとつの字間(?)かな?
何か他の本とは違う感じがしたのですが・・・
思い込み過ぎ?(笑)

4つのお話しがあって
ひとつひとつのお話しのはじめの頁の活版印刷に関わる写真が凄いっ!!中でも活字の写真!!!
活版印刷三日月堂のある街(町?)川越で生活する人たちと活版印刷
活版印刷に関するいろいろな細やかな説明と人と人との関わり方、つながりに
胸にじぃ~んとくるポロリと涙が出るお話しばかりでした
2冊目、3冊目を読むのも楽しみです

きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド (立東舎)

きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド (立東舎)

都甲幸治 2016年1月25日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

村上春樹/ルイス・キャロル/大島弓子/谷崎潤一郎/コナン・ドイル/J・R・R・トールキン/伊坂幸太郎/太宰治

どれかの名前にピンときたら読んでみてもいいかもしれない。
書評家、作家、翻訳家が10人。
ブコウスキーの訳者として知られる都甲幸治さんをホスト役にして1作家3人ずつの鼎談方式のブックガイド。

ブックガイド好きな上に本について語り合ってる人たちも好きな自分には楽しかった。

各テーマも興味深く、例えばキャロルは「あえて男三人で『不思議の国のアリス』を語る」とか太宰は「ダメ人間を描く小説の作者はダメ人間か」とか。

なるほど~と膝を打ちたくなるような考察もあって面白かった。いやあ、自分頭固いわ。

ただ他の方も書かれているようにネタバレも激しく、映画『ファイト・クラブ』のどんでん返しもしゃべってしまっているので、伏せ字にするとかネタバレ注意をいれるとかしてほしかった。

あと話題に上がった作品のリストもつけてほしかったな。

大島さんファンなのでミランダ・ジュライとケリー・リンクはひとまず読んでみようと思った。

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

奥野宣之 2010年11月27日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

「1冊にまとめなさい」シリーズ奥野氏の第3弾。
第一弾「情報は1冊のノートにまとめなさい」にかなり影響を受けたので、ブックオフ愛好家ですが思わず本屋で購入しました。テーマはライフログ。仰々しいように見えますが、やることは日々の記録をノートにつけて「読み返す」ことだそうです。(感想も随所に入れてもOK)ただそれだけでも読み返すことで、行動のNGなところが見えてきて直そうという意識が芽生えたり、良かったことを自信として足場を固める効果があるそうな。

個人的に「ただ何も無く時間だけが過ぎてゆく」ということに少し恐怖があり、この本のやり方に共感できるというか、久しぶりに「ワクワク」する感情が沸いてきました。続くかどうかは不明ですが、高揚している間くらい色々このやり方を経験しておこうかと思います。

P.S.この本にあるポラロイドデジカメ(7.5cm×5cmくらいの大きさの写真を作成。シール状で印刷されるので、ノートにぺたぺた貼れる)も一気に衝動買いしてしまいました(^^

きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド (立東舎)

きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド (立東舎)

都甲幸治 2016年1月25日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

村上春樹/ルイス・キャロル/大島弓子/谷崎潤一郎/コナン・ドイル/J・R・R・トールキン/伊坂幸太郎/太宰治

どれかの名前にピンときたら読んでみてもいいかもしれない。
書評家、作家、翻訳家が10人。
ブコウスキーの訳者として知られる都甲幸治さんをホスト役にして1作家3人ずつの鼎談方式のブックガイド。

ブックガイド好きな上に本について語り合ってる人たちも好きな自分には楽しかった。

各テーマも興味深く、例えばキャロルは「あえて男三人で『不思議の国のアリス』を語る」とか太宰は「ダメ人間を描く小説の作者はダメ人間か」とか。

なるほど~と膝を打ちたくなるような考察もあって面白かった。いやあ、自分頭固いわ。

ただ他の方も書かれているようにネタバレも激しく、映画『ファイト・クラブ』のどんでん返しもしゃべってしまっているので、伏せ字にするとかネタバレ注意をいれるとかしてほしかった。

あと話題に上がった作品のリストもつけてほしかったな。

大島さんファンなのでミランダ・ジュライとケリー・リンクはひとまず読んでみようと思った。

ゆきのひ (偕成社の新訳えほん―キーツの絵本)

ゆきのひ (偕成社の新訳えほん―キーツの絵本)

エズラ=ジャック=キーツ 1969年12月 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

まごうことなき幼児向け絵本の傑作のひとつ。
始めはとにかく挿絵の美しさに心を奪われる。
切り絵や貼り絵を駆使して、夢のように鮮やかな世界を作っている。
真っ白な雪、赤いマントを着た黒人の少年。
たぶん、誰も描かなかった美しさだ。
次に読むと、雪に触れた主人公ピーターの弾む気持ちに、こちらまで引き込まれてしまう。
ああ、自分もこんな風だったなぁと、つい笑みがもれてしまうのだ。
最後は雪の結晶がたくさん描かれたページで、「ゆきのなかへかけていった」で終わり、それがまた豊かで長い余韻を残す。
表紙から、裏表紙、すべて丁寧に開いて見せたい作品。
63年のコルデコット賞受賞作品。さもありなん。

きのう何食べた?(13) (モーニング KC)

きのう何食べた?(13) (モーニング KC)

よしながふみ マンガ 2017年9月22日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

シロさんもケンジも50歳を越え、店長と奥様は着々と離婚に向けて進んでいって、悟朗くんがスイミング教室に通えるほど大きくなり…この作品はきちんと時間が進んでいくから、落ち着くなー。

佳代子さんの旦那さんみたいな人、苦手。
無邪気っぽいキャラなら何でも許されると思ってる人、苦手。
佳代子さん、すごいなー。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

乙一 2000年5月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

死体となった私の目線で描かれる、この状況を少し楽しむ兄と怯える妹の死体隠し物語。

見つかる!見つかる!っていうハラハラの連続。
実際には、絶対バレてるだろ!みたいな展開が多くて、読んでて先が気になりました。

この兄妹の死体隠し物語はハッピーエンド…。
私が楽しい毎日を過ごせてるならいっか。
いや、お母さん可哀想…。

そんなリアルな感想を抱きつつ読了。

「優子」も不気味な話でした。
人形に取り憑かれた清音の話。

不自由な絆

不自由な絆

朝比奈あすか 2014年9月18日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

もう読むのが辛くて辛くて、苦しくて苦しくて。
共感とかそんな生半可なものじゃなく完全にシンクロしてしまった。
子育て中の母親にスポットを当てた作品はたくさんあるけれど、子を思う母親の気持ちをここまで掘り下げて描いたものは読んだことがない。

言ってみれば母親目線で描かれたすごい狭い世界で、子供がいない人や男性には理解できないかもしれない。
でも、分かってほしいどれだけ母親たちが子供に心を砕いているのか。
そうそう、「育てたように子は育つ」
こういうこと、簡単に言ってほしくないわー。
これ、きついよね。だって、一生懸命やってるんだもの。
こんなこと言ったら追い打ちかけるだけ。

ちょっと感情的になりすぎたか・・・。
でも読んでて、うんうん、わかるわかる、そうよそうよって一々感情移入。
赤ちゃんの頃から癇の強くて手に負えない子、やられたらやられっぱなしで何もできない子。
手を出す方、手を出される方、立場が代われば親の気持ちも全く違ってくる。
そんな感情が細かく丁寧に描かれていて刺さります。

第三者からみたらほんの短い間のことって思うかもしれない。
確かに大人になってしまったら、学校時代のことなんて遠い出来事。
でも母親になると、子供と一緒にその狭い世界にまた入っていかないといけない。
子にとってはそして親にとっても狭い世界ではなく、大海原のようだ。
荒れ狂う海で小舟を必死に漕いでいく。
海に落ちないように、難破しないように、ひたすら櫂を漕ぐ。

読み終わって、益々自分が母親業をうまくやっていけるのか不安になった。
でも進むしかない。
そのためにも社会の家族の周囲の理解がどうしたって必要。
保育園の騒音問題とか、低次元な話やめようよー。
社会で子供を育てようよーーーー、と声を大にして言いたい。

すみません、熱くなりました。
小説としてもとてもうまくまとまっていて、朝比奈さんに感服しました。
小中高と同級生だった二人の母親をママ友として再会させる展開、これは巧い。
エンディングも良かった。
子育て中のお母さん、是非読んでください。
一緒に頑張りましょう。

不自由な絆

不自由な絆

朝比奈あすか 2014年9月18日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

おもしろかった。この世代の女性作家の中では、いちばん上手いんじゃないかと思う。

悲嘆の門(上) (新潮文庫)

悲嘆の門(上) (新潮文庫)

宮部みゆき 2017年11月29日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

切断魔の殺人事件が連続し、ミステリー小説かと思い読み始めたら、動く怪物像とか何やら、ファンタジー小説の体をなしてきた。
この作品は『英雄の書』の続編のようで、そちらを先に読むべきだったか。
ともかく、著者の小説は読みやすく、たちまち最終頁に辿り着く。
さらに最終頁が興味を惹く終わり方で、すぐさま中巻を読まずにいられない。

全1000件中 1 - 15件を表示