献本企画『ダーティ・ママ!』秦 建日子

篠原涼子さん主演のドラマ・映画『アンフェア』の原作で有名な秦 建日子さんの新作『ダーティ・ママ!』を一般的には発売前に本屋さんなどにしか配られない、 ゲラ本(Band Proof)という形で、特別にブクログユーザーさんの中から、抽選で選ばれた100名の方に先行して読んでいただきました。

最終更新日:2010年7月1日

『ダーティ・ママ!』のあらすじ

主役はシングルマザー、丸岡高子(通称・マルコー)43歳。悪いヤツらはぶん殴り、情報漏らしてワイロを受け取り、同僚たちの弱みを握ってあやつり放題。さっさと事件を片付けて、裁判に勝って元・夫から養育費をふんだくらなくちゃ。そう、シングルマザーには時間も金もないのだ!
そこに交通課から配属されたのが、長嶋葵(24 歳)。やっと念願の刑事と思いきや、葵の役目は高子の愛息・橋蔵(1歳)のベビーシッター。ムチャクチャな捜査に振り回されて恋人との仲は崩壊寸前。オムツ換えにミルク作り絵本読み……これが憧れの刑事生活? それでも、懸命に子育てをしながら事件解決に向けてまっしぐらに突き進む高子に引っ張られ、葵は少しずつ高子の生き方を理解してゆく。
育児のグチをぶちまけながら、ハイパーレッドのベビーカーをぶっ飛ばし、かつてない凸凹刑事コンビが駆け抜ける! ベストセラー《刑事 雪平夏見》シリーズに続く、爽快感120%の新シリーズ!

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    編集部からのメッセージ

    ある日、渋谷の居酒屋で秦さんがこんな話を始めました。
    「この間、古い女友だちから “シングルマザーになりました”って電話があってね。面白そうだから会いにいったら、相手の男は逃げ回ってるは、やっと勝ち取ったわずかな養育費は払ってくれないは、もう大変なんだって。それをまた、子どもを乗せたベビーカーを押しながら延々とグチるわけですよ。男の悪口と一緒に。赤ん坊とは言え、こんな話聞かせて大丈夫かな、なんてちょっと心配になっちゃって」
    不謹慎ながら聞いている私は爆笑してしまいました。
    「でもね」
    秦さんは苦笑まじりに続けます。
    「大変なのは間違いないんだけど、そんなこと言ってる彼女が、何だかちょっと楽しそうで、エネルギッシュで、恰好いいなって思っちゃったんですよ」

    ――――本書『ダーティ・ママ!』の主人公・丸岡高子は著者・秦建日子さんのこんな経験から生まれました。1歳の息子を育てるシングルマザーで、事件となればハイパーレッドのベビーカーをブッ飛ばして現場に駆けつける女刑事。このありえない設定の陰には、今の日本で懸命に働きながら子育てをしているたくさんのシングルマザーがいます。起こる事件もまた、不況、家庭崩壊、父子関係、といった身近でリアリティあふれるもの。そんな厳しい現実にパワフルに立ち向かう高子に勇気づけられながら、高子に振り回される相棒・葵に同情しながら、橋蔵の可愛らしさに目を細めながら、そして一癖も二癖もある登場人物たちのムチャクチャな会話に爆笑しながら、この『ダーティ・ママ!』を楽しんでいただければ幸いです。読後の爽快感は保証つき!「生きているのも悪くないな」なんて、少し元気になっていただけるのではないかと思います。

    ブクログユーザーのレビュー・感想

    • 橋蔵が乗ってるベビーカーが欲しい。 yamaryo0225さんのレビュー全文»
    • 確かにダーティ。でもブラックではない。しかも或る意味カッコいい。 Kさんのレビュー全文»
    • あまりの面白さに届いたその日のうちに読み終えてしまいました。  hxumikxaさんのレビュー全文»
    • ダーティ・ママ!ってタイトルに読後大いに納得させられる。爽快!痛快! halebookさんのレビュー全文»
    • 一見リアリティのまったく見えない中で、女性が一人で子供を育てていくという現代ならではと思える問題は、凄く現実的で(具体的な子育てにかかる金額など)母親として共感できる部分がありました。 a-chankoさんのレビュー全文»
    • ただの刑事モノでない、笑いあり、涙あり、レンアイありなどんどん次が気になってしまう面白さ。ぜひ一読を! masatooさんのレビュー全文»
    • ああ、私も子どもをつれて出勤してみたいなぁ。子どもとずっと一緒にいるっていいよねー。休憩時間に子どもの様子を見に行くだけでがんばれそう!もっとも、このお母さん刑事は事件現場にもちびちゃんを連れて行く。けども、さりげなく子どもの安全は絶対に確保するという、その方法にも・・・笑えた。 uedaasakoさんのレビュー全文»
    • 登場人物が皆?キャラ濃っ!くて
      刑事って。。。こんなんでいいのかいっ
      ってつっこみしながら
      テンポ良く読めました turtlehouse2さんのレビュー全文»
    • 突き抜けてます。豪快です。 inemuripandaさんのレビュー全文»
    • 本は、単純にすごく面白かったです!
      爽快?痛快?とにかくものすごいスピード感! 茜さんのレビュー全文»
    • あまりにも破天荒すぎるので、いままでの警察のイメージを一旦リセットしてから読まないと、なかなか感情移入出来ないかも知れません。 sasseさんのレビュー全文»
    • ありえない設定なのに、勝気でたくましい女性の姿にすっかり引き込まれてしまいました。 rekodaiさんのレビュー全文»
    • 私は刑事ものは好きで、小説でも読んだりしてきましたが、こんなタイプの話は新鮮で、斬新で、爽快感があって、初めてです! なーたんママさんのレビュー全文;
    • この話、『正義の味方』がいないんですねー。
      誰も彼も皆きちんと人間くさくて、好きだし嫌いだし、そうやって転がってっちゃうんだ! と驚きながらもその怒涛のペースに巻き込まれて最後まで読んでしまいました! 舞おりるさんのレビュー全文»
    • こういう立場の女性に、よくぞスポットを当ててくれました。 2008985さんのレビュー全文»
    • 守るべきものがあって、稼がねばならない母は、最強なのだ!
      赤い特製バギーも仕掛け満載で、まさに現代の子連れ狼!マルコー見参!?映像化希望です! teaserver1976さんのレビュー全文»
    • マルコーのせちがらさに、夢見がちな葵の妄想がガラガラとぶち壊されていくカンジ、そして、マルコーのアリエナイ横暴さの中にも、一本筋の通った信念に、少しづつ近づいていく二人の距離が絶妙ないいバランス。 ameliailemaさんのレビュー全文»

    シングルマザーで、子連れで、刑事ですが、何か?

    ダーティ・ママ!

    • 著者:秦 建日子
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2010年7月8日

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    秦建日子(はたたけひこ)

    小説家・脚本家・演出家。1968年生まれ。90年早稲田大学卒業。97年に脱サラし、専業の作家活動に入る。

    ●代表作品
    • <小説>『明日、アリゼの浜辺で』『殺してもいい命』『アンフェアな月』『SOKKI!』『推理小説』『ラストプレゼント』
    • <映画>『アンフェア・ザ・ムービー』(原作小説)『チェケラッチョ!!』(原作小説&脚本)
    • <連続ドラマ>『左目探偵EYE』『ホカベン』『ジョシデカ!』『アンフェア』(原作小説)『花嫁は厄年ッ!』(7話演出も)『ドラゴン桜』『ラストプレゼント』『最後の弁護人』『天体観測』『救命病棟24時』『HERO』
    • <舞台>『くるくるとしとしっと』『Pain』『タクラマカン』『月の子供』『Re-Birth』
    • <音楽>CHEMISTRY『キミがいる』 鈴木雅之&島谷ひとみ『ふたりでいいじゃない』 その他、作品多数

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