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あらすじ

『背乗り ハイノリ ソトニ 警視庁公安部外事二課』

  • 竹内 明
  • ¥1,620 / 講談社 / 2014年09月18日発売 / 320ページ

背乗り【ハイノリ】とは、諜報員や犯罪組織の構成員が、行方不明者などの戸籍を乗っ取って、その人になりすますこと――。

知られざる公安捜査の内実に迫る迫真の諜報ミステリー小説!!

知られざる日本の闇、公安捜査の内実に迫る、衝撃作!
日本警察に巣食う中国のスパイ”潜入者”(モグラ)の罠にかかり、公安警察を追われた元エース・筒見慶太郎。組織の論理で切り捨てられ、家族さえ失い、失意のうちに左遷され、いまは在NY日本国総領事館の警備対策官として抜け殻のような生活を送っていた。

だが、国連総会での演説のため訪米した外務大臣・黒崎倫太郎の毒殺未遂事件が発生。筒見をハメた中国諜報員の影が事件の周囲にちらつく。同じ頃、日本ではかつての上司で“影の公安部長”と呼ばれた男が変死する。
筒見は在ニューヨーク総領事に押し付けられたお目付け役の女性外交官・貴志麻里子とともに、事件の背後に潜む闇を追う。

外務大臣を狙った美女の正体は。公安警察が組織をあげて隠そうとするスキャンダル“ゼロ号ファイル”の中身とは。そして、日本の中枢に潜り込んだ、名前も戸籍もニセモノの人物とは誰か――。

仲間も権威も信じない捜査至上主義者、公安警察“最後の狂犬”が再び走り出す。

  • 「読んで背筋が凍った。日本警察のなかには、こんな潜入者(モグラ)がいるのかもしれない」ー 公安捜査官
  • 「我々が一緒に仕事をしたいのは、こういう捜査官(オフィサー)だ。日本にはこういう優秀な捜査官も実在する」ー FBI捜査官

本物の各国スパイハンターからも異例の賛辞を受けた注目作、登場!

ブクログユーザーのレビュー

  • 夢野 旅人さんのレビュー

    やはり あの一連の事件 事象は本当だったんだとフィクションなのに点と線がつながりました。話の流れがリアルである

  • buranka55さんのレビュー

    さすがにテレビ出身の方だけあって、読みながら映像が浮かんできます。ぞっとする部分、ニューヨークでの情景、はたまた日本の地方でのやりとり、手に取るようにわかります。
    しかし、公安と警察の関係や政治家の裏側というのはこんなものだということを初めて知った気もします。果てしなくノンフィクションに近い小説の手法はお見事!

  • ねぼけさんのレビュー

    TBSのニュースキャスターである竹内明氏が描き下ろしたスパイ・ミステリー小説。複雑に張り巡らされた伏線から紡ぎだされる、真実。
    公安、政治家、官僚などが登場し、それぞれの組織や個人の思惑が蠢く世界を描く。
    MOZUより面白いので、TBSでドラマ化されることに期待!

  • Hさんのレビュー

    読み応え充分の物凄い話だった。作者はニュースキャスターらしく、話が妙にリアル。

  • abraxasさんのレビュー

    筒見慶太郎は元警視庁公安外事二課係長。八年前、上の命令を無視して捜査を強行し、危うく国際問題を引き起こしかけた件で公安を追われ、今はニューヨークにある日本国総領事館の警備対策官。中国に対する人権外交を謳い滞米中の外務大臣黒崎がホテルで倒れたという報を受ける。命はとりとめたが血液中に薬物が検出された。自殺か他殺か。総領事の命を受けて筒見は帰国する。
    同じ頃、世田谷では筒見がオヤジと慕う「影の公安部長」浜中の死体が発見される。臨場した元公安外事二課で今は巡査の岩城は現場にあった拾得物の中身が外事二課の秘密データだったことを元係長の筒見に告げる。八年前の筒見の暴走は、公安の中にいるモグラを暴くためだった。筒見は、モグラの妨害工作で解体されたかつての仲間を集め、事件を解明しようとする。
    映画『裏切りのサーカス』の原作、ル・カレの『ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ』で知ったが、<モグラ>というのは、諜報機関に潜入した敵対組織の諜報員を指す隠語だ。非情なスパイの世界...【続きを読む

  • take9296さんのレビュー

    献本企画に応募したら当選しました。
    さて、「背乗り」とはなりすましのこと。「諜報組織や犯罪組織の構成員」の行為を指す用語で、バリバリのスパイ小説であります。
    過去の捜査失敗から解散した公安チームの面々が、真相を暴くという物語。登場人物一覧が、翻訳の上下巻小説並みに詳しいので、どうなってるの?と思ったが、ほんのチョイ役も含まれていました。
    尾行のシーンや推理を構築していく場面など、キラリとひかるところがあるので、次回作に期待します。

  • Makotoさんのレビュー

    備忘録です。読了後まとめます。
    栞:岩城がパピヨンを追跡開始
    多分、初めて読む警察小説になると思います。
    屑な政治家やキャリア組、役に立たない官僚、凄腕FBI、苦労する下っ端警官と、登場人物関連はテンプレートですね。ですが、文章のせいなのか結構引き込まれます。
    まだ序盤の序盤なので、事件だけが発生している状況なので、物語が進展しては居ません。事件は2つ。いや、4つかな。外務大臣は他殺だろう、ヒントはメモと香水瓶。浜中も他殺だろうとは思います。会話の状況的に。あとはプロローグの飛び降りと、交番に来た子供の人身事故ですかね。この辺りも後々絡んでくるのでしょう...【続きを読む

    ネタバレ
  • kitanoさんのレビュー

    献本企画に応募して良かった!面白い作品です
    公安もの・・・最近はのMOZUとかダブルフェイス 潜入捜査編(もろ背乗り)とかで西島秀俊さんをイメージします
    ダブルフェイスかな?と思っていましたが、実際は幻夜行(白夜行からの)のような生まれた時の境遇…(略)
    物語は取り返しがつかない過去の傷跡がほのめかされながら、ある事件に巻き込まれる男たちが描かれる
    公安が世界のからインテリジェンス機関と認められている活動も、いくつかの作品を通じて国民にも周知されてくるだろう
    あらゆる情報を国策のために収集整理している断片を現代の世界情勢を絡めながら書かれているのが興味深いです・・・ただ、作品としては視点を変えた時に読者が付いていくのに苦労するところもありそう
    もう少しこなれたほうが物語に入れ込めますね
    ラストのバラシ方は得心の行くものであるけど、もう少しだけ膨らませて映像的に「ほお~!」となる描き方もできそうでしたね(←欲張り!

  • 辺緒ちいえさんのレビュー

    『救いのない天国のような、暖かい暗闇の中で』
    ブクログさんから献本頂きました。有難うございます。
    まず悪い点から。描写不足、説明不足を感じる。小気味良く論破していった。だけでは、どう小気味良かったのかが分からない。力をアピールするのならば、たとえ本筋に無関係でも掛け合いに力を入れたほうがいいのでは?と思った。後は、読者に分かりやすい、読みやすいように工夫しているのに、読者がある程度の知識を持っていることを予測して書いているような気がした。現実にあった事件を読者に連想させるのであれば、新聞やニュースを読まない人にも分かるようにすれば、もっと面白く感じられる人もいるのではと思った。ニュースのようにころころと変わる場面にも違和感を感じる人もいるかもしれない。それから、最後のほうからやたらスパイハンターって言葉が多用されていたが、序盤には殆ど出てないので妙に印象に残った。
    では良い点。全体的な完成度は非常に高い。先ほど書いた説明不足、描写不足も...【続きを読む

    ネタバレ

著者 竹内 明ついて

著者 竹内 明

竹内 明(たけうち・めい)

1969年生まれ。神奈川県茅ケ崎市出身。慶応義塾大学法学部卒業後、1991年にTBS入社。社会部、ニューヨーク特派員、政治部などを経て、ニュース番組「Nスタ」のキャスターなどを務めながら、国際諜報戦や外交問題に関する取材を続けている。公安警察や検察を取材したノンフィクション作品として2009年『ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日』、2010年『時効操作 警察庁長官狙撃事件の深層』(ともに講談社)を発表。本作が初の諜報ミステリー小説。

竹内 明インタビュー

『時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層』(講談社)など公安捜査をテーマとしたノンフィクションを手がけてきたTBSキャスターでジャーナリストの竹内明氏が、今回は打って変わって初めての小説『背乗り 警視庁公安部外事二課』を上梓した。

公安・諜報活動を扱ったフィクションだが、竹内氏は「本当のことを書くにはリスクがあり、小説の姿を借りなければ書けないことがあった」と語る。取材現場の経験者にしか描けない圧倒的なディテールとリアリティーでストーリーは展開。

しかし、現実世界でも「誰もが諜報活動に巻き込まれる恐れがある」と指摘する。「スパイ天国」とも呼ばれるこの日本で行われている諜報活動とはどのようなものなのか? 竹内明氏に話を聞いた。

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書き起こし文はこちらから

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竹内 明の他著紹介

  • 時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層

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