ヒガさん
ヘミングウェイ 龍口 直太郎
角川書店 (1969年12月)
小説
ヘミングウェイはとても巧みな文章です。ただ巧みだから訳が難しいんだろうな、というところもちらほら見えた。「キリマンジャロの雪」とか「フランシス・マコンバーの短く幸福な人生」とか有名どころもいいんですが、個人的には「世の光」と「清潔な明るい場所」...
ベルンハルト シュリンク Bernhard Schlink
小学館 (2002年10月)
硬質かつ重厚なミステリーでした。 緻密な構成で読ませる感じです。 ドイツ、という国の抱えている歴史が織り込まれた物語でそれも含めて興味深く読めます。 その辺がかなり面白い。日本と似ているようで似ていない歴史背景に驚かされます。 ミステリ...
リチャード・バック ロン・ウェーゲン
評論社 (1986年06月)
画集・絵本
願いで作られた本だと思いました。 とても切実で、当たり前の、受け継がれてきた豊かな願い。 あぁこういう気持ちが全ての親から子供に、大人から若者に手渡されればいいなぁと思う。 あらゆる教育者(大学は除く)はこういう心持でいて欲しいと思う。 ...
レイチェル・L. カーソン Rachel L. Carson
新潮社 (1996年07月)
随筆
「不思議を感じ取る感覚」を持っていれば人生は豊かである、というメッセージのこめられた本でした。
ドナ ウィリアムズ Donna Williams
新潮社 (2000年06月)
読んでみて思ったんですが、あー自閉症って言ってもそう診断される人たちも私たちと同じ様なシステムの中で生きてるんだなぁと。 コミュニケーションしづらいのは言葉とかルールが違うからなのか、と思いました。 結構個人的には、心動かされた本でした。
フィリップ・プルマン
新潮社 (1999年11月)
山本 周五郎
新潮社 (1972年02月)
非常に面白かったです。 江戸の市井に住む人間の哀歓がこんなにもうまく書ける作家はもう出ないんじゃないでしょうか。正統派歴史小説です。 筋の一本通ったうつくしい物語たちでした。
須川 邦彦
新潮社 (2003年06月)
作者は明治時代の船乗りです。 遭難して無人島に漂着した16人の話なのですが、これは感動物ですよ。 人のうつくしさに思わず感動します。 まぁ児童書だからねちょっとキレイゴトなんだろな、とか思いながらも明治時代の船乗りたちの矜持のあり方や強さ...
開高 健
新潮社 (1990年03月)
表題作は筆者のベトナム戦争の記憶と、第二次世界大戦の記憶と酒と女の話。 亡羊とした不安と焦燥感と諦念の物語です。未完ですが。 飢餓と戦乱の描写に不安になりました。 現代は平和だけれど、たった60年前にはそんな現実があったということは、体験し...
平野 啓一郎
文藝春秋 (2004年06月29日)
主題はわかりやすいし、文章も読みやすい。 傍点やら太文字が多すぎるきらいはあるけれども。 あと一作目がポーの短編に似てるなと思いました。 でもまぁ読み返していないのでうかつなことはいえません。 個人的には悪くないけど別によくもない、と...
沢木 耕太郎
講談社 (2003年02月13日)
基本的には作者の旅行レポートです。 いやこれが予想外に面白くて「しまった!」と思わされたのでした。 生き生きとした町の、国の描写で押し寄せてくるイメージに酔いました。 旅をしたいなー。 ベトナムにあこがれました。
カミュ Albert Camus
新潮社 (1954年09月)
マグレブ、と呼ばれるアフリカのフランス植民地の出身の方です。 結構このマグレブと言う地域は歴史が輻輳していて、『異邦人』もその歴史に絡めて語ると極めて学問的に興味深い話になるのですが、とりあえず置いて置いて。 『異邦人』はとても面白い話でし...
向田 邦子
新潮社 (1983年05月)
あー上手い、巧いわと思いました。 どれも似てなくて、けれど短編集として統一感があって、なおかつ一本一本読み応えがある。 とても巧い。 女流作家! という感じの文章がお嫌いでない方はぜひどうぞ。 幸田文とか好きな方はきっと好きだと思います...
唯川 恵
文藝春秋 (2004年02月26日)
うーん。 いや面白いっちゃ面白いのかなぁ。
畠中 恵
角川書店 (2004年10月)
結構引き込まれたのですが、ラストは今ひとつ。 話のオチがなんとなく考えなしな感じがしました。でも途中までは面白かった。
小池 真理子
祥伝社 (2001年04月)
感想としては可もなく不可もなく。 なんだか同じよーな話が続いているのがちょっと気になりました。 死にネタがおおいなぁという印象を受けました。多分全体の半分くらいなのでしょうが。 一本だけ、死んだ彼女から電話がかかってくる、という話があった...
川上 弘美
中央公論新社 (1999年09月)
表題作は今ひとつながらも、「墓に入る」がとても秀逸です。ああ、文学! と思いました。思想があるなぁと。 女の人には珍しい感じの文学だと思います。前述の三人の文学はとてもやわらかくて身近な物語だけれど、川上弘美が「墓に入る」で書いていたのは世界の...
松久淳+田中渉
講談社 (2003年03月11日)
良くも悪くも、どこかネット小説に似ています。文章が流れがちというか、本当に思考の流れを追ったような書き方をされていてああー現代、と思いました。 でもどうやって二人で書いてるんでしょうね……? 読みやすい本ですが、もう一味あればいいかな。 ち...
星 新一
角川書店 (1976年11月)
とてもSFくさい語り口なのですが、それが嫌味でない。 丁寧な文章家というか、文章が理知的で筋道立っていて読みやすいなと思いました。
斎藤 綾子
幻冬舎 (2005年02月)
小沢 征爾
中央公論新社 (2004年01月)
その他
やはりこの世代の方とは埋めようのないジェネレーションギャップがあるのだなと思います。 戦争を体験しているかいないかという違いは大きい。 今後の世界についての話は面白かったです。 ネット社会についてとか。
大谷 淳子 大谷 英之
旺文社 (1980年01月)
井上 ひさし
ネスコ (1999年12月)
いやこの本突っ込みどころ満載だから読んでみてください。 歴史小説のくせに失笑できるので。 尚且つ結構面白いです。 おすすめ。 ひょっこりひょうたん島のセンスだなーと思いました。
壺井 栄
新潮社 (2005年04月)
とってもイイハナシです。
鈴木 清剛
新潮社 (2002年05月)
「あぁ、『文藝』っぽいなぁ」というのが第一印象。 最近話題になっている作家というのは、ここの出というか、ここの血脈をついでいるような作家が多いような気がしますね。 綿谷理沙とか吉田修一とか片山恭平とか。 なんていうか何が書きたいのか私には...
おーなり 由子
角川書店 (2004年06月)
漫画
取るに足らない断片のような話はとてもステキです。 新聞とかに載っているととてもいいと思う。
恩田 陸
幻冬舎 (2002年08月)
怖い。 怖いよ……。 話自体は非常に在り来たりなんですが(ストーリー自体は「屍鬼」を、ネタ自体はタイトルは忘れましたが花村萬月の無人島の小説を思い出しました)雰囲気作りが上手いので怖い。一応SFなのでネタバレはしませんが、怖いです。
伊藤 左千夫
新潮社 (1955年10月)
話の筋は要は少年が恋に落ちて死に別れなのですが、その相手が死ぬ理由が嫌いな相手のところに無理やりとつがされた心労のためというのが時代を感じさせます。 何となくセカチューより好感が持てるのは私が現代人だからでしょうか。 あぁいい時代だったのだ...
伊坂 幸太郎
新潮社 (2002年07月)
新潮文庫曰「二十一世紀小説界の新星」。 正直あんまり期待していなかったのですが、面白かったです。 「ラッシュライフ」を読みましたが、よく出来てる。 阿部和重と同じようにこの人もメディアで取り上げられがちな、いわゆる現代社会の病巣のようなも...
阿部 和重
講談社 (1999年01月25日)
ああ現代の作家だなというのが第一印象。 この方芥川賞なのはとても正しいのだろう。 なんというか、文学というのは怠惰と絶望と堕落をテーマにしがちなもんだと思うのですが、阿部和重の書くそれらはメディアの喧伝する現代の怠惰と絶望と堕落そのものだと...
渡辺 ペコ
集英社 (2006年01月19日)
なんだか不思議な漫画。 あとがきで作者が書いてる通り雑だがナナナンとか好きな人は好きそう。 好感は持てました。 もうちょっと練ってあるとうれしい。でもなんだか沁みる。 すごくよくないけど、それがいいというか。 うーん。次回作に期待を...
杉本 亜未
徳間書店 (2005年02月25日)
一冊でとても読み応えがある本でした。 若者は結構感じ入るのではないでしょうか。 何か生きた証を残したいと、願う人の話です。 少し悲しいけれど、多分ハッピーエンドなのだと思います。きっと。 というかこれをハッピーエンドと呼べないならば...
ポール オースター Paul Auster
新潮社 (2002年11月)
読み終えたときの喪失感がすごい。 私は物語にこめられたメッセージなんて信じていなくて ただ情念が、読者に届いてくるのだと思います。 勿論解釈して、述べろと言われれば、それなりにアイデンティティの話が述べられると思います。 でもそんなの無意味だよ...
Pie Books
ピエブックス (2004年03月)
芦田 晋作
碧天舎 (2004年02月)
芦田川を超えて小中高と通いました。 全然関係ないですけど。 聴いたことのない作者だったのですが、装丁がきれいだったので借りてみました。 感想は、といえば。 多分鴎外の時代から、文学は何も変わっていないのだなと思いました。 作者があとが...
角川書店 (2004年07月31日)
あいも変わらず娯楽小説。 どっちかといえば「ラッシュライフ」のほうが面白かったです。 ただ最後のオチはこっちのほうが秀逸だった。
藤野 千夜
講談社 (2000年02月)
もうちょっと若い頃に読んだらまだちょっとは面白かったかもしれない。 ゲイとオカマ(というかまぁ性同一性障害)の少年と登校拒否の少女の話。 でも暗くもなければ悶々としているわけでもないのは結構好感が持てました。 でも何だか共感できず。 どち...
山本 文緒
角川書店 (1999年06月)
この短編集の中に収録されている「イバラ咲くおしゃれ道」が面白かったので読んでみたのですが、他のはいうほどでもなく。なんだか吉本ばななに手触りが似てると思いました。よしもとばななじゃなくて。OLさんが電車とかが読んでそう。偏見ですかね。
水村 美苗
新潮社 (1998年09月)
これは何だかんだいって西欧における東洋だとか、言語民族国家を問題にして言えるように見せかけて単に家族がうざいと言いつづけるだけの話。 に見えました。 アメリカに一家で移住した姉妹を中心に話は展開していきます。有色人種だからとかアメリカになじ...
李 良枝 渡辺 直己
講談社 (1997年09月10日)
多分その言葉を母語にしている人間には全然わからない感覚というのは存在していて、それによって生まれる溝を埋めようとして結局上手く行かない人間関係の話でした。 悲しい。たしかに溝は埋まらないのだけど、埋まらなくても大丈夫だよといえるところまで話が...
いくえみ 綾
集英社 (2005年10月25日)
集英社 (2005年01月25日)
集英社 (2004年01月23日)
加納 朋子
東京創元社 (1999年08月)
良質な短編ミステリです。 ぼんやりだらだらしながら楽しく読める本でした。 新幹線とかで読むといいと思いました。
福井 晴敏
講談社 (2003年08月08日)
最近売れているみたいですが。 実はつまらなくなって七割読んだところでやめました。 何が悪いんだろうなー、と考えたのですが、特に取り立てて悪いわけでもない。 丁寧に描いていらっしゃるし。 特に下手だと言うわけでもなく、読むに耐えないほど作...
有栖川 有栖
講談社 (2005年03月08日)
アガサクリスティを必死に読んだコドモ時代を思い出します。 ありえなさそうなトリックと、ありそうな感情がこの短編のよさかと。 頭が疲れているときにぼんやりページを繰るのにとてもいい本です。けして嫌味ではなく。楽に読めるけれど、読んだあとに徒労...
津原 泰水
集英社 (1999年06月25日)
怖いことは本当に怖いし、そこそこ上手いんですが、作者と物語の距離感が近すぎてどうも好きになれない。有栖川とか京極系です。主人公と作者の名前が違う名前な分やらしさもありつつ、まだマシ感もありつつ。 でも別に下手でもないのでちょっと性質が悪い。
ポール・オースター Paul Auster
白水社 (1994年11月)
この本は政府が統率力を失い、インフラから治安までがめちゃくちゃになっている国へ兄を探しに行った女性が、故郷のもと恋人に書き送った手紙の形をとっています。そこでの彼女の暮らしが描かれているのですが、文字通りの悲惨な状況から始まって、徐々に人と交わり...
羽海野 チカ
集英社 (2005年03月18日)
集英社 (2004年05月19日)
集英社 (2003年08月19日)
集英社 (2003年02月19日)
集英社 (2003年01月17日)
集英社 (2002年08月19日)
集英社 (2005年08月19日)
二ノ宮 知子
講談社 (2005年09月13日)
講談社 (2002年08月07日)
講談社 (2002年12月10日)
講談社 (2005年05月13日)
講談社 (2003年07月11日)
殊能 将之
講談社 (1999年08月05日)
少女の首にハサミをつきたてて殺すシリアルキラー「ハサミ男」がその模倣犯の被害者の二人の第一発見者のうちの一人になってしまったことから模倣犯探しを始める、という話です。 結局は修辞技法を使って、読者を騙して最後にどんでん返しするのですが、読みなれ...
萩尾 望都
小学館 (1995年08月)
人を愛すること。 と言うのがテーマになっています。萩尾望都の作品はよくこのテーマが扱われていますが。愛することが分からなかったり、拒んでいたり、愛し愛される資格がないと思い込んでいる少年たちが誰かを愛そうと思えるようになるまでを描いているも...
講談社 (2004年03月12日)
講談社 (2003年10月09日)
池澤 夏樹
中央公論社 (1993年10月)
火山学者の女性が、「電話をかけると物語をひとつ聞かせてくれる」というベンチャー事業に関わりながら、言葉やものがたりへの見方を変えてゆく話。 主題は多分言葉や物語と現実との溝だと思います。 一言でまとめてしまえば、言葉や物語は、重ねれば重ねら...
講談社 (2005年01月13日)
冲方 丁
角川書店 (1996年06月)
世界観の違いが生むものを書きたいのかな、と言うのはまぁうっすらと分かったんですが。如何せん中途半端でした。てか多分そこまで書きたいものがないんだと思います、この人。地の文も説明が多すぎるし、胡散臭いファンタジーな仕上がりです。でもそれが好きな人...
志賀 泉
筑摩書房 (2004年10月25日)
太宰治賞受賞作です。とても現代文学っぽい。 江国香織とか小川洋子系。 外面的なドラマがないです。 内面的葛藤は全編通してあります。 ちょっと病気っぽいです。心が病んでるというわけではないですが。 いいんじゃないですか。と思いました。 きっと及第...
講談社 (2004年06月11日)
講談社 (2004年09月13日)
講談社 (2002年04月09日)
単純にすごい笑える。そして泣ける。 自分の行きたい方向に進むために努力を惜しまない登場人物がかっこよいです。 考えて、選んだことをきちんと実行していける人々が素敵。 でも実際生活では駄目人間なのもまたよし。 こういうことを言うのはあん...
湯本 香樹実
偕成社 (2004年10月)
これから生まれてくる子供が、母親の胎内でもう大分前に死んでしまったおじ(母親の弟)と自分の母親と出会う話です。もっと突っ込んだことを言えば、未来のある子供(=これから生まれる主人公)と未来のない子供(最早死んでしまっている主人公のおじ)と未来が...
講談社 (2006年01月13日)
酒井 駒子
学習研究社 (2005年12月)
ワタクシあまり絵本が好きだった記憶がないのですが、この人の書くものは大好きです。 つい買ってしまう。 絵の中で匂う孤独感と、温かさの対比がすごくいい。 一ページをめくるごとにどきどきできる本です。 絵が好きなんです。 多分画集が出たら...
偕成社 (2003年10月)
検索
本棚の表示内容を複数の条件で絞り込みや並び替えができます。