事件報道を通じて人種差別が取り上げられ社会問題化するが、あえて人種差別を全面に出さず、
22歳の青年オスカー・グラントが図らずも最後の1日となってしまった2008年の大晦日をどのように過ごしたかを、幼い娘や恋人、そして誕生日を迎えた母親との関わりの中で静かに見つめていくことで、一人の人間の非業の死がいかに悲しく、どれほど周囲の人を傷つけるものであるか、ただ一人の人間の命が、いかに重く尊いものなのかを訴える。
オスカーが妹に『バースデーカードは黒人のにしてね』と言われながら白人のカードを手に取るシーンは深いなぁ。
読書状況:読み終わった
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映画★★★liked it
- 感想投稿日 : 2016年10月18日
- 読了日 : 2016年10月18日
- 本棚登録日 : 2016年10月18日
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