市塵 上 (講談社文庫 ふ 2-8)

著者 :
  • 講談社 (1991年11月1日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 5
3

★評価は再読後に。
新井白石を主人公として、いや、登場人物として扱った小説って読んだことあったかなぁ?少なくとも当方にとっては珍しい訳ですが、この作家の文体というか佇まいにマッチしていてなかなか面白く読んでおります。
白石については享保の改革前の停滞期の政治家みたいな印象を遠い昔に日本史の教科書で植えつけられたきりもあって、本作凄く新鮮で刺激的であります。
それにしても教科書ってやはり危険な代物、当方のような浅い人間を時の為政者の思うがままに簡単に操作できる手段な訳だから。本作の林家の描写にも繋がるようで、おそらくは作家の意図とは違うところでも当方には響いてくる上巻です。さて下巻でどうなることやら、この作家であれば何となく結末は分かるような気はしますが、楽しみに進みませう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年7月1日
読了日 : 2015年7月1日
本棚登録日 : 2015年5月23日

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