菜種晴れ (中公文庫 や 49-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年3月23日発売)
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本棚登録 : 278
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菜種農家に生まれた少女の、激動の30数年間。
まっすぐに生きる人々に襲い掛かる、数々の災難。辛すぎる。
実の両親、養父母、手習いの師匠、料理の師匠から教わる、人生の教訓が素晴らしい。
でも、もっと幸せな人生を読みたかったな。

「しくじりをおかしたときは、言いわけを口にする前に詫びろ。
口のなかで、もごもごと言っていないで、はっきりとした声で詫びろ。
詫びの言葉を口にしている、自分にも伝わる。 詫びたことをしっかりと自分の身体に取り込んでおけば、同じ過ちをおかさずにすむ。」

実父の言葉がしみました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2015年1月28日
読了日 : 2015年1月28日
本棚登録日 : 2015年1月28日

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