キャプテンサンダーボルト

  • 文藝春秋 (2014年11月28日発売)
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本棚登録 : 3967
感想 : 570
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2016.2.20.読了大好きな伊坂幸太郎さんと阿部和重さんがタッグを、組んだ作品ということで発売間もなく購入したのになかなか読めずにいましたが、やっと読めました。阿部和重さんの作品を読んだことがないので、伊坂さんらしさと私が思っている雰囲気のみわかり、阿部和重さんの雰囲気が体感できなかったのが残念です。何をやっても裏目に出ていまだにまともな職に就けないでいる相葉と、真面目で地道な人生を歩んできた井ノ原の共通点はお金がすぐに必要なこと。相葉が無理やり仲間に引き入れ、二人でとんでもないハードボイルドな数日間を乗り切るという設定が大変面白く、残酷な方法で多くの人が亡くなり、荒唐無稽なラストではあるもののすごく読後感が良かったです。あと、一つ気づいたのは登場人物の名前や振る舞いによってその人物像を勝手に私が決めつけてしまうこと…もう一人の重要人物、プロローグで登場し男を挑発し、何かの情報を探っていた桃沢瞳を完璧に忘れていたことに苦笑しました。めまぐるしいジェットコースターのような展開、最初はなかなか入り込めずにいたものの途中からは一気呵成!時間を忘れて読んだ作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月19日
読了日 : 2016年3月19日
本棚登録日 : 2016年3月19日

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